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オートレース選手インタビュー
スタート巧者の苦悩。どんな状況でも食らいついていくという気持ちで。|篠原 睦選手
2019年10月18日

飯塚所属の26期。山陽の篠原 忠次 元選手を父に持つ2世選手。スタートを持ち味とし、エンジンの状態が良くない時でもスタートで見せ場を作る。しかし、新型クラッチ導入で武器のスタートが切れない時期も。現在の状況をお聞きしてきました。そして、2017年には33期 吉松 優輝 選手(父:山陽21期 吉松 憲治 選手)を弟子に取り、師弟共に2世レーサーに。その辺りのお話もしていただきました。

インタビュー / AKI

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AKI:今節(取材日:10月6日 飯塚一般開催)、車の状態はいかがですか?

篠原:うーん。今節はなんか良くないね。エンジンかな?タイヤのハネはなかったんやけど、なんか車が行ってくれない。試走タイムももう少し欲しい感じ。レースも一杯一杯やもんね。エンジンどうしようかな。キャブか電気位置か。ヘッドも開けてみようかな。

AKI:篠原選手は基本的に大きな整備をしない印象ですが。

篠原:そうだね。基本大きな整備はやらない。というか、出来んだけ。整備が得意ではない。若い時はいじったりして練習行ったりしていたけど、正直よく分からない。

AKI:それでも、成績安定!これはテクニック!!

篠原:テクニックは普通でしょ(笑)エンジンが良いだけ。

AKI:昨年は、SGオールスター優勝戦で2着もありましたよね。

篠原:そうだね。特に去年はSGの優勝戦で2着も取れたし、その時はエンジンを何も扱わなくても良かったね。

AKI:ミッドナイトで消音マフラーでの優勝がありましたが、消音も問題なく乗れている感じですか?

篠原:いや、消音はダメ。ハネが出てしまう。ミッドナイト優勝もたまたま。エンジンが合ってくれて優勝できた感じ。それに、今は去年よりエンジン落ちるかな。それとも、人間が落ちるのか。成績だけを見れば少し下降してる感じはあるね。

AKI:成績下降の原因はどこにあると思いますか?

篠原:やっぱ一番大きいのは新型クラッチ。SGオールスター2着の時はまだ旧型クラッチだった。今年の3月まで旧型が使えたんだけど、ギリギリまで使っていた。旧型の時はスタート行けてたからね。新型にも慣れてはきたけど、普通に切れているだけ。以前のように、スタートかまして展開を作る!という事ができていない。全然おもんない(笑)

AKI:篠原選手の持ち味が!!

篠原:そうやね。武器を取られた感じやね。スタート行けたらレースがかなり楽になるから新型のスタートもものにしたいけど。今の課題はそこ。一番でかいね。

AKI:エンジン自体も下降してるという事ですが。

篠原:セッティング探ってるけど...さっきも言ったように整備は得意ではないから。たまにエンジン良い時はあるけど、その良い時が短いというか、安定しない。エンジンも良くしないとね。

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AKI:2017年にお弟子さん(吉松 優輝 選手)を取りましたよね!

篠原:弟子取った選手は成績が上がった人もいるけど、俺は、なかったんよね(笑)弟子取った時が調子が良かった時期でも有るし、今も悪いわけではないかな。新型のせい!(笑)

AKI:ガツガツ指導している感じはありませんよね。

篠原:そうやね。そういう指導をするタイプじゃない。自分もそうだけど、弟子のペースで。

AKI:優輝選手も2世レーサーですが、父の吉松憲治選手から息子を弟子に取って欲しいとお願いされたんですか?

篠原:お願いされたというか、元々憲治さんとは付き合いがあって、"もし良かったら。"という感じで。

AKI:2世レーサーあるあるってありますか?

篠原:親父からものをパクる(笑)良いタイヤとか。

AKI:なるほど(笑)親子だから出来る事ですね!苦労などはありましたか?

篠原:自分の時代は今より厳しかったのか、やりにくかったかな。親父と喋りたかったけど周りの目もあって喋りにくかった。親父のことを"篠原さん"と言わないといけなくて、それが嫌でレース場では喋らなかったね。今は昔ほど厳しくはないけど、弟子の優輝も親父のことを"吉松さん"と言いながら喋りにくそうにしている。2世同士やりずらさとか分かり合えるかな。

AKI:以前、トークショーで親父が目標という事も仰ってましたよね。どの辺りを目標に?

篠原:人間性やあの歳まで選手を続けていたこととか。けど、目標にするのはおこがましい。親父は整備が好きでエンジンをいつも扱っていて、自分とは全然タイプが違った。同じ歳まで現役で走りたい。けど、70歳よ。後30年...ありえんな(笑)本当に凄い。

AKI:父親はかっこいいですね?

篠原:うん、そうだね...なんか、改めて親父の話をするの恥ずかしいね(笑)

AKI:お弟子さんどんな存在ですか?

篠原:もう息子みたいな感じ。最近は、記念周り一緒に行きたいと思っています。ただ、自分も記念に出れなくなる事がない様に頑張らなね。年齢も上がってきて今後は衰えていくもんやから。

AKI:いやいや、まだ!!これからですよ!!

篠原:そう?(笑)ならこれからもウォーキング頑張るよ!

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AKI:ウォーキングのお話が出ましたが、篠原選手かなり引き締まってますよね?食事は気にされているんですか?

篠原:食事はほとんど気を付けてない。お酒も飲むし。

AKI:ということは、太りにくいタイプ?

篠原:いや、昔は太りやすかったね。若い時はもっと暴飲暴食してたし。当時は体重60kgを超える事もあった。今は55kgくらい。お肉、脂身が好きだしお酒も楽しみたい。その分動くようにしています。加圧トレーニングもやってますよ。

AKI:取りたいタイトルやグレードに関しては?

篠原:やっぱりGIタイトルを取りたい。けど、とりあえず今は一般戦でもいいから優勝したい、というか優出したい。まず、今の目標はそこ。最近、子供がレースについて分かるようになってきて「全然一等ならん。」て言われる。分かる歳になってしまった(笑)最後の優勝はミッドかな。昼間で優勝してウィニングインタビューもしたい...したいけど遠いなぁ。

AKI:雨でのレースに関してはいかがですか?

篠原:最近悪くないね。湿走路の連対率も。悪い時期に比べれば乗れるようになった。けど、上には上がいる。やっぱりここでもスタート問題がついてくるね。頑張らないと。けど、頑張りすぎると空回りする。タイヤが空回る。上手くいかないなぁ。今は流れが悪い時期でもあるのかも。とりあえず辛抱の時期。今はなんとかこなして。けど、どんな状況でも食らいついきます。そして、まずは優出。土俵に上がらないと。

AKI:それでは、最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

篠原:新型クラッチになってスタートは以前のように切れてはいないけど、最後まで諦めず走ります。そして、スタートもそのうち元に戻します!これからも車券を買って応援してください。

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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