ナイター開催 飯塚オート 通常賭式発売中!
オートレース選手インタビュー
念願の地元SG制覇!!!|荒尾 聡選手
2020年5月29日

飯塚所属の27期。4月末に飯塚オートで行われた『オッズパーク杯SG第34回オールスター・オートレース』で、全国ランクNo.1、2を破り連覇を飾りました。さらに、地元では初のSGタイトル奪取、表彰式では男泣きも。今回は、SGオールスターを振り返って頂きました。(このインタビューは5月8日に取材したものです。)

インタビュー / AKI

Arao_s_02_200526_01.png

AKI:SGオールスター連覇おめでとうございます!改めて振り返っていかがですか?

荒尾:まさか連覇できるとは思っていなかったですね。それに、意識は「連覇したい!」というよりは「地元SGを優勝したい!」でした。

AKI:3月に行われた特別GIプレミアムカップからエンジン状態は良かったですよね?

荒尾:そうですね。最近の流れは本当に良いです。

AKI:SG優勝戦のスタート後の展開、改めて振り返るといかがでしたか?

荒尾:誰も予想してなかっただろうね。自分自身していなかったし(笑)

AKI:やはり(笑)

荒尾:はい(笑)ただ、予想はしてないにしてもその節はスタートが切れていなかっただけに、しょうがないというか。

AKI:節間のスタートの切れ味はどのくらいだったんですか?

荒尾:全然切れていなかった。タイミング云々ではなくスタート後の感じが良くなかった。タイミング自体は普通でしたね。

AKI:優勝戦のスタートタイミングはコンマ03でしたよ!

荒尾:そこは気合い。まぁ、地元の時計だしタイミングはなんとなくわかる。

AKI:このコンマ03のタイミングでもフライングギリギリという感じはなかったんですか?

荒尾:全然気にしてない。大丈夫だろうと思っていましたし、あの時はもう何も考えていませんでしたね。

AKI:なるほど。そのスタート切ってからのあの1コーナーの気持ちは!?

荒尾:はい、やっちゃったー!!(笑)

AKI:(笑)

荒尾:でも、パッと見たら周平(伊勢崎31期:青山周平選手)も圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)も遅れとるな、と思って。1コーナーで圭一郎のうち潜り込めず引いたところで周平と並ぶようにして内に潜り込みました。あそこで周平より前に出れたのは大きかったですね。

AKI:周平選手に先行されていたら厳しかったって事ですね。

荒尾:厳しかったね。周平自身、「優勝戦のエンジンがここ数年で1番の仕上がり。」ってコメントしてたくらいだし。

AKI:スタート後、1周回3コーナーでは圭一郎選手を捉えましたよね。

荒尾:そのままの勢いで行きましたね。あそこは自分の中で行けそうな感じがあったし、圭一郎もコースが大きくなっていたから「無理でも行くよ。」と思っていた。そこで金子(浜松29期:金子大輔)も一緒に捌けて4番手になりました。

AKI:そして、2周回2コーナーで浦田選手(飯塚23期:浦田信輔選手)を捌きました。

荒尾:あれは肩や腕があたりながらぐらいの勢いだった。浦田さんだから行けたところ。1周回の周平も周平だから入れた。一線級の選手の集まりだからこそ行けるし、行かないと勝てない。あの2つは勝負どころでしたね。

AKI:その勝負どころをとらえて3番手に上がってから、前は佐藤摩弥選手(川口31期:佐藤摩弥選手)と篠原選手(飯塚26期:篠原睦選手)になりました。

荒尾:準決でも戦ったけどエンジンは摩弥ちゃんより自分の方が全然勝っていた。ただ、摩弥ちゃんを捌く時に内に入ったら1度滑って。本当は外に行きたいけど、振ったら誰か内からつけこんでくるかもしれないと思って外に振れず。中で我慢してから捌きました。篠原さんに関しては後ろについたら明らかに自分の方がエンジンが強いのが分かったからしっかり捌いて。

AKI:3番手につけて前の2人よりもエンジンが強いと分かってからは焦りは無かったですか?

荒尾:焦り...という感情も無かったかな。もう無我夢中というか。それでいて冷静というか。展開ちゃんと見らんとなと思っていた。前だけじゃなく、後ろから周平や圭一郎が追ってくると考えると摩弥ちゃんや篠原さんを捌く時は大きく振れないなと考えていたね。ただ、先頭に立てれば抜かれない自信はあった。

AKI:それはやはりエンジンの仕上がりですか?

荒尾:はい。エンジンです。先頭に立ってからはいつも通り走りました。

AKI:結構長い周回(約5周回)先頭でしたよね。長く感じましたか?それとも短く感じましたか?

荒尾:なげー。なげーよ(笑)長いプラス前年と一緒で「先頭に立ったはいいけど、これフロント滑って転けたらカッコ悪いなぁ」と思うと(笑)けど、後ろから追ってくるしグリップを緩めることも出来ず。

AKI:けど、気付けば前年と一緒でぶっちぎりでした!!

荒尾:ね!!展開は悪いけど結果的に良い展開になった感じですね。

AKI:勝負ところをしっかりクリアしていった感じですね。

荒尾:そうですね!

AKI:SG優勝戦のエンジンはどれくらいの仕上がりでしたか?

荒尾:ここ最近の中では1番良かったんじゃないかな?プレミアムカップ3日目の最終レースの時くらいには。その時(2020年3月20日12R)とは少し違う性質のエンジンではあったけど、今回の方が力強さはあったかな?

AKI:昨年のSGオールスターではなんとかしのいでの準決というお話がありましたが、今回は初日から良い状態でしたよね。

荒尾:そうですね。地元でずっと走っているのが大きいかな。後はオールスター3日目の最終レースの時に(2020年4月27日12R)シリンダーピストンを替えたら、更に上積みが出来たのも大きかった。

AKI:ゴールした瞬間どんなことを考えていましたか?

荒尾:お祖父ちゃんの顔が浮かびましたね。本当に。「お祖父ちゃんやったよ!地元でとったよ!」って。

AKI:お祖父様と一緒に幼少時代からオートレースを観ていたんですよね?

荒尾:そうなんです。ゴールしてすぐはお祖父ちゃんの顔が浮かびましたね。

AKI:表彰式は男泣きがありましたが...

荒尾:泣いてないです(食い気味で)、泣いていません。

AKI:(笑)あれはなんだったんですか?(笑)

荒尾:あれは器官に唾が(笑)

AKI:(笑)

AKI:エンジンが良いとツートップにも勝つ事が出来るということですね!!

荒尾:ね、こんな俺でも頑張れるんだよ(笑)

AKI:ここ数年優勝したSGはブチ走路と湿走路。今回は良走路での優勝ですがこの辺りはいかがですか?

荒尾:勝てればどんな走路でもいいです!(笑)

AKI:(笑)

荒尾:けど、どんな走路でもいい!という準備をしてきたから「なんでもいい」という風になるんです。今回もたまたま勝てた訳ではないと思うし。今まで練習してきた成果だと思います。なので、走路状況に関しては特に。それよりもやっぱり地元だね!

AKI:地元SG制覇への願望はデビューした頃からあったんですか?

荒尾:いやいや、そんな大それたことは思っていなかった。1回目SGを獲って、その次は2回目獲りたいと思って。けど、2回目までは10年かかって。2回目獲ってからかな、地元でSG獲りたいなと思うようになったのは。

AKI:川口、浜松、飯塚とSG覇者となりました。後は伊勢崎ですね!

荒尾:あそこは敵が多すぎる(笑)地元ファンの熱が凄すぎて(笑)

Arao_s_02_200526_05.png

AKI:たしかに!(笑)話は変わりますが、ポスターの呪縛も解き放ちましたね!!(ポスターモデルになると優勝できない説)

荒尾:ああ!そういえば!(笑)そう考えると、今回のSGはいろんなプレッシャーがありました。地元SG制覇、連覇、コロナにかかったら開催出来なくなるし...プラスポスター。

AKI:ポスターは意識されましたか?

荒尾:するよね!やっぱり。情けない走りは出来ないし。それに、色んな新聞のコメントに「今年は獲ります!」「地元SGなんで気合入れていきます!」とか言っていたし。

AKI:そうだったんですね。ということは、プレッシャーにも打ち勝ちました!

荒尾:そうですね、終わってみれば最高の結果になりました。けど、この前ある選手に「オールスターしか獲れんのか!」っと言われて(笑)いや、スーパースターも1度獲ってるんですけどね(笑)

AKI:さぁ、次の目標はやはりSG日本選手権ですね!前回のインタビューでも選手権は獲りたい!というお話ししていました。

荒尾:そうですね、次は選手権を獲りたいです。自分の養成所時代の所長加藤さんに言われ続けているし。

AKI:今回の優勝でも連絡は取られたんですか?

荒尾:電話がかかってきて「おめでとう、けど次は選手権だぞ!」って(笑)

AKI:やはり選手権ですね!

荒尾:そうですね。取りたいと思って取れるものではないけれど、頑張りたいですね。

AKI:スポンサーの山小屋ラーメンさんからは?

荒尾:見てましたよ!って御連絡を頂きました!スポンサーも2年目継続です!是非ラーメンは「山小屋ラーメン」ですよ!!

AKI:近況はコロナウイルスの影響で無観客開催が続いていますが。

荒尾:早く終息して欲しいですね。そして、場内で生のオートレースをお客さんに楽しんでもらいたいです。オールスターもお客さんがいたら盛り上がっただろうなぁと思いますし。

AKI:そうですよね。どうせならお客さんの前で男泣きしたいですね。

荒尾:そうですね〜(しみじみ)

AKI:...泣いたこと認めましたね(笑)それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願い致します。

荒尾:皆様のおかげでオールスター連覇、地元SG制覇をすることが出来ました。まだまだ大変な時期が続きますが、皆様にオートレースを楽しんでもらえるように、車券の貢献できるように精進して参ります。これからも、応援よろしくお願いします。

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

TOP