伊勢崎、川口オート モトロト・通常賭式発売中!
オートレース選手インタビュー
小さい頃から憧れていた師匠に少しでも追いつけるように頑張ります!!|花田 一輝選手
2020年12月 4日

浜松所属の33期。2017年7月デビューの若手。小さい頃からの夢だった「オートレーサーになりたい!」を叶えた1人です。ここまで1度の優勝があり、現在ではSGを含めグレードレースに出場するなど、着実に力を付けてきています。デビューから3年、これまでのこと、今後の目標などお聞きしてきました。(取材日:2020年11月27日)

インタビュー / AKI

hanayama_k_201207_01.png

AKI:近況の車の状態など、調子はいかがですか?

花田:晴れに関しては良い感じです。走路が冷えてから良くなりました。

AKI:冷えるとタイヤが食いつきやすくなりますが、ハネに関してはいかがですか?

花田:今はそこまでハネは気になりませんね。以前はハネが気になっていたんですが、フォーク周りのパーツを交換してからいつのまにか良くなりました。今は、夏場の滑りの方が嫌ですね。

AKI:今の季節は活躍どきですね!地元浜松のGIでも連に絡んだりと戦えていましたよね!

花田:雨以外は...(笑)

AKI:雨、苦手意識はありますか?

花田:雨は川口や山陽のように、外のコースが効けばいいんですけど、地元浜松は1本道なのでダメですね。コースが色々ある方がいいです。

AKI:デビューから丸3年。ここまでの自分の走りはどう感じていますか?

花田:普通には走れているとは思いますが、まだ最高ハンで走れていないのでなんとも言えませんね。10m前でもスタートからみんな速いですし。周りが新型クラッチに慣れてきて全体的なレベルが上がっている気がします。

AKI:なるほど。花田選手は最初から新型クラッチでの養成でしたが、周りの先輩選手は新型クラッチに移行する時期で慣れてない選手も多かったんですね。

花田:はい。以前はそこまでスタート遅い方じゃなかったんですが、今はスタートで先に行かれてしまって展開を悪くしてしまうことが多くなってしまいました。気付いたらずかずか行かれています(苦笑)

AKI:ただ、花田選手のレースを観ていて思ったのが、スタートこそ先行されても道中で格上の選手を捌き返したりする事もありませんか?

花田:抜けないかなと思う時もあるんですけど、エンジンが良い時は捲っていけたりする事もありますね。

hanayama_k_201207_03.png

AKI:整備に関してはいかがですか?

花田:整備も難しいですね。気温が下がったからってキャブのガスを濃くすればいいと言うわけではないですし。選手になる前は単純に考えてたんですけど、実際は全然単純じゃなくて、もっと複雑でした。ヘッド周りをこうしたら良くなるというようなものはなく、その都度見つけていかないといけません。今はただただ難しいですね。

AKI:ベースのセッティングはあるんですか?

花田:んー、季節によって変わりますね。季節の変わり目は難しいです。色々セッティングは試しています。けど、まだまだ地元もハッキリは分かっていません。師匠の信夫さん(浜松24期:伊藤信夫選手)も少し前はなかなかエンジンが出ず、分からないと仰っていたので難しいです。

AKI:伊藤選手のお話がでましたが、選手に憧れて入ったこの世界、師匠が伊藤選手と聞いた時どんな想いでしたか?

花田:とにかく緊張しました。自分のロッカーは師匠以外にも速い選手ばかりなので「大丈夫かな...」と(笑)

AKI:こんな凄い選手囲まれてやった!っではなく大丈夫かな...だったんですね(笑)。

花田:はい(笑)。小さい頃から知っている選手でみんな速くて。周りの先輩選手は怖くもないですし怒ったりする事もないですが、今でも緊張します。凄い所に入ったなという感じです。

AKI:師匠の伊藤選手からメインで指導を受けている感じですか?

花田:そうですね。信夫さんとか木村武之さん(浜松26期:木村武之選手)とか、以前は高田さん(浜松24期:高田克重元選手、2019年に引退)とか。高田さんにはエンジンの音の聞き方を教えてもらいました。高田さんは整備力があって、高田さんに教えてもらってから整備の方向が分かるようになった気がします。自分は乗りながらちょこちょこ整備をするんですが、エンジンの回転の上がり方に関してはかけた音の方が分かりやすい気がします。

AKI:そういう感覚があるのはデビュー3年では速い気がします!凄いですね!

花田:高田さんのおかげですね。いろんな選手から指導してもらえていい所に入ったなと思っています。

AKI:今年は伊藤選手がSGを13年ぶりに制覇しましたが、どのようにご覧になっていましたか?

花田:信夫さんは昔から応援していた選手だったので、選手目線というよりは1ファンとして凄く嬉しかったですね。父親も凄く喜んでしました。

AKI:師匠のSG制覇、花田選手も頑張らなきゃいけませんね!

花田:そうなんですね。なおさら緊張しちゃいますね(笑)頑張んなきゃって。

AKI:徐々に成績も安定してきているとは思いますが、今の自分の課題はなんですか?

花田:やっぱりそこはスタートですね。スタート切ってから展開を悪くしてしまいます。色々扱ってはいるんですがなかなか良くなりませんね。

AKI:スタートタイミング、チェンジの入れ方、1コーナーの入り方、などいろんな事がスタートにはあると思うのですが、特にどの辺りが良くないなぁと感じますか?

花田:1コーナーの突っ込みですね。スタートの出は負けていないのに、1コーナーの突っ込みで伸び負けて車を引いちゃって1周回の展開を悪くしてしまっています。やっぱり自分よりも格上の選手を抜くのは簡単ではないので厳しいです。けど、逆に言えばスタートさえ展開を作れればもっと良い着が取れると思っています。なので、1番の課題はスタートです。

AKI:クラッチのセッティングに関してはどうですか?

花田:一度クラッチのセッティングで分からなくなった時があったんですが、その時は佐藤裕二さん(川口24期:佐藤裕二選手)に聞いて。聞いたセッティングにしてからは後ろからスタートくわれなくなりました。なので、少しずつ良くなっています。後は自分の気持ち、1コーナーの突っ込みです。

hanayama_k_201207_04.png

AKI:捌きに関してはいかがですか?

花田:以前はインからも攻めていたんですが、他の選手を落としてしまって。そこから混戦の時はなかなかインから行けてませんね。一対一ならいけるんですが。なので、捌きは勉強中です。外のコースは誰でも走れるので。

AKI:捌きの面ですごいなぁと思う選手はどなたですか?

花田:信夫さんももちろんなんですが、木村さんは特に凄いですね。人に迷惑をかけず綺麗な捌きをされていて。混戦も危なげなく入っていくので凄いです。木村さんはそれを「簡単」っていうんですよ。「外振っていくだけだから」って。言われた時は「はい!」って言っちゃったんですけど、よく考えたら「混戦の中簡単かな??」って(笑)

AKI:さすが木村選手というか(笑)。けど、その位の感覚にならないとあのレベルにはいけないということなんですね。

花田:そうですね。自分の周りには本当にすごい選手が沢山います。

AKI:課題についてお話しを伺いましたが、目標についていかがですか?

花田:小さな目標としては、普通開催では絶対に準決勝戦に乗れるようになりたいです。優勝戦に乗れる権利のある場所にいたい。モチベーションも下がってしまいます。後は、遠征先のグレードレースはあまり活躍したことがないので頑張りたいです。掲示板に絡めないこともあるので、予選から連に絡めるように。大きな目標に関しては立てないようにしています。

AKI:それはなぜですか?

花田:昔からそうなんですが、目標を立てると無駄なことまで考えてしまって。空回りタイプです。本当は大きな目標も立てたいんですが、狂っちゃいそうなので。ひとつひとつ、目の前のレースを勝っていきたいです。

AKI:焦っちゃいそうって感じなんですね!ちなみに、同期が最重ハンで戦ったり、優勝したりするのを見ていて焦ったりしますか?

花田:自分はあんまり焦ったりしないですね。というよりも、ここでも変なことを考えちゃうと落車とか危ないレースをしてしまうと思うので、極力思わないようにしています。

AKI:なるほど。そこも考えないようにしているんですね。花田選手はデビューから1度の優勝がありますが、優勝するまで他の同期が優勝していましたが、その時も焦ったりも?

花田:優出は何度かして、優勝戦2、3着というのもありましたが悔しいというよりは「次頑張れば!」と思うようにしていました。

AKI:初優勝した時はどんな想いでしたか?

花田:優勝できて良かったと思いましたね。とりあえず1回優勝できれば気持ち的にも変わるだろうと思っていたので。けど、あんまり変わりませんでしたね(笑)。ただ、ホッとはしました。そっちの方が大きいと思います。

hanayama_k_201207_05.png

AKI:実際選手に入って、金網越しで観てた世界とは違いましたか?

花田:違いましたね。お客さんとしてレースを観てる時は「なんでインコース入れないんだろう?」と思っていたんですが、いざ自分が選手になってみると「あぁ、分かるなぁ」と思うようになりました(笑)。

AKI:選手になりたくて入った世界。オートレーサーになれてよかったですか?

花田:はい。選手になれてなかったらどうなっていたか分かりません(笑)。

オートレーサー以外に興味があることがなかったので選手になれて本当に良かったです。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

花田:師匠の信夫さんにちょっとでも近づける様に。そして、自分もギャンブルをするのでお客さんの気持ちも分かっているつもりです。

最後まで諦めない走りを心がけて頑張ります。応援よろしくお願いします。


インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

TOP