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オートレース選手インタビュー
嬉しい初優勝!今後は自分の武器を見つけてレベルアップ!|長田 稚也 選手
2021年6月 4日

飯塚所属の34期。兄は山陽32期の長田恭徳選手。2019年にデビューし、今年の4月には嬉しいデビュー初優勝(2021年4月24日)を飾った。デビュー直後はなかなか上手く走れず落ち込むこともあったそうだが、周りの先輩レーサーに支えられながら初優勝を掴んだ。初優勝のこと、整備グループの事、兄の長田恭徳選手についてもお話をしていただきました。(取材日:2021年5月26日)

インタビュー / AKI

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AKI:まずは、初優勝完全Vおめでとうございます!!

長田:ありがとうございます!

AKI:ゴール直後に大きなガッツポーズが出ましたね!

長田:嬉しすぎて出ちゃいました(笑)

AKI:初優勝が初のミッドナイト、初の消音マフラーでした。節間通してエンジンの状態はいかがでしたか?

長田:初日はミッドのことがわからないまま、乗りながらの調整という感じでした。初日の練習ではコーナーが曲がりづらくて「レース大丈夫かな?」と思うほど乗りづらかったです。レースは1着だったんですが、まだ乗りづらさがありました。何かしないと勝ち上がれないなと思ってキャブを扱って、準決で少し上向いていたんです。その延長でさらに扱って優勝戦の前の練習では凄く良くなっていて。乗りづらさもなく完璧な状態。自信を持って優勝戦に臨めました。

AKI:手応えあり!だったんですね。

長田:そうですね。ハネもなく。"後は人間だけだな"と思っていました。

AKI:結果は優勝!!消音マフラーのイメージは良くなったんじゃないですか?

長田:と思って、次も同じセッティングでミットナイトを走ったんですがなぜか乗りづらく。難しいですね。普通のマフラーとは違うというか、マフラーごとで違うというか。まだまだ分からない事が沢山です。

AKI:けど、優勝という一歩を踏み出しましたね!あのガッツポーズを見れば大きな一歩!(笑)

長田:嬉しさ爆発しちゃいました(笑)

AKI:周りの同期が初優勝を決めていく中、同期の事は意識していましたか?

長田:めちゃくちゃ意識していました。2級車でも優勝している人がいて。先輩には「1級車に乗って前で走ってる今がチャンスだぞ!」と言われたりもしていました。"ここで優勝しないと"という気持ちはありましたね。けど、初優勝決めた時は冷静に落ち着いて走れました。

AKI:レースに行く前、緊張はどうですか?

長田:以前は結構緊張していたんですが、川口の優勝戦(2021年3月16日)に乗ってからは落ち着いて走れている気がします。視野が広くなったと言うか、一度優勝戦を経験して余裕も出たんだと思います。それが、初優勝に繋がったのかなぁと思っています。

AKI:優勝してハンデが下がりました。下がって1走目で1着でしたが、このハンデ位置はいかがですか?

長田:優勝した後の2節は初日に1着が取れたんですが、結局はエンジンが良くて勝ててただけ。エンジンに頼りすぎていた感じです。ここ2節くらいのエンジンは普通というか、良い時と比べると落ちてきていて苦労しています。けど、エンジンがどんな状態でもS級の選手は戦っている。エンジンに頼り切ってはダメだなと思っています。以前、篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)に色々お話を聞いて「自分の武器を作って、自分の展開をどうしたら作っていけるか考えろ。」と言われました。とにかく勉強中です。

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AKI:今後、自分の武器にしたいこと、伸ばしていきたい事はなんですか?

長田:スタートしてからの1周目の速攻戦です。これから夏場になってきたら前の人に追いつかなくなってくる。そういう時にいかに自分で展開を作ることが大事だと思うので、スタートからの速攻を身に付けたいです。

AKI:将来的な武器のお話を聞きましたが、今の1番の課題はなんですか?

長田:今は捌きですね。ハンデ10m前で走ってる時とは景色も、目線のやり方も違います。兄貴分の正樹さん(飯塚29期:田中正樹選手)に車の付け方とか、選手を抜く時に捌く選手を見過ぎないとかを教わっています。見すぎると引いてしまったりしてしまうので、捌く時の目線のやり方を実践しているところです。

AKI:ただ、エンジンが良い時は外も内も自在に操って捌いてるイメージがありました!

長田:あの時は、自分の行きたいところに行ける感じがありました。とにかくエンジンが良かったですね。エンジンが良いとより一層落ち着いて走れるというか、"ここで待って次で捌こう"という感じでイメージが出来るんです。なので、あとはエンジンが良い状態じゃなくても戦えるようにしていきたい。人間的にレベルアップしていきたいですね。

AKI:整備に関してはどうですか?

長田:整備面もまだまだですね。川端さん(飯塚24期:川端孝選手)に頼ってしまうことも多くて。けど、川端さんには自分でもよく考えろと言われていて、「こういう症状の時はどうするって言ったっけ?」という感じで教わっています。練習してもっと自分で考えれるようにならないといけないんですが、正解が1つじゃないんで本当に難しいです。

AKI:雨に関して、連対率持っているんですがいかがですか?

長田:その連対率は2級車の時のものが残ってるんだと思います。1級車になってからは、良くもなく悪くもなく。川口の雨で2着に入ったセットで飯塚の雨で走ったら最悪で(苦笑)セッティングと走路でこんなに違うのか!とびっくりしました。ただ、地元に関しては「これかな?」と言うようなセッティングが若干見つかり出しています。

AKI:周りの先輩選手とはかなり密にお話しされているんですね。

長田:そうですね。疑問に思った事は直ぐに聞くようにしています。聞きすぎるのも良くないのかもしれないんですが、本当に分からない事は聞くようにしています。

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AKI:師匠の城戸選手(飯塚27期:城戸徹選手)はどんな感じですか?

長田:おやっさんはとても厳しいです。走りの面でもメンタル面でも厳しく指導して下さっています。デビュー当時、2級車の時の走りは本当にダメダメでメンタルも弱く。レースで負けが続いた時は「ダメだな?」と落ち込んだりしていたんです。けど、「そんなんじゃ通用せんぞ。もっと気持ち強く持たんと上のレベルじゃ戦えんぞ!」と師匠始めグループの先輩に言われて。そこから、人前で弱いところは見せず"強い気持ちでいよう!"と思うようになりました。自分でもメンタルの面は変わったと思います。今は何言われても「いつか見返してやる!」というような気持ちを持つようにしてます!

AKI:デビューして丸2年ですが、この2年間振り返っていかがですか?

長田:本当に周りの先輩には感謝ばかりです。めちゃくちゃ遅かった自分が優勝も出来て、最重ハンデの10m前で走れて、感謝しかないですね。

AKI:1級車に乗り替わってから急成長したように感じるのですが、2級車と1級車でなにか変わった事はありますか?

長田:1級車に乗り出した頃は変わってないんですが、伊勢崎で優勝戦(2021年4月13日)に乗る前の飯塚で膝当て変えたんです。おやっさん経由で荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)の膝当てをつけさせてもらったら安定感が出て。川端さんや進さん(飯塚27期:田中進選手)から「今飯塚でNo.1の荒尾のマネをしてみろ。似てる部分があるから。」と言われました。自分としてはこんなペーペーで荒尾さんに凄く失礼だと思うんですが(笑)周りにそう言われて、荒尾さんのレースをいつも見るようにしています。荒尾さんにもレースを見てもらって身体の重心の置き方を指導してもらいました。そして、今回は(2021年5月23〜25日飯塚開催)荒尾さんのハンドルを付けさせてもらいました。そう言うのもあって2級車の時よりも安定感が出ていると思います。おやっさんの繋がりも凄く有り難いと思いますね。

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AKI:同じ整備グループだけではなく、その隣の整備グループにも頼れる先輩がいる事はとても良い事ですね!

長田:そうですね!めちゃくちゃレベルの高い選手を身近で見る事が出来ますし、一期上の吉松さん(飯塚33期:吉松優輝選手)にも凄くお世話になっています。今の整備グループ、環境が大好きです!

AKI:同じ整備グループには同期の道智選手(飯塚34期:道智亮介選手)がいますがどうですか?

長田:先輩選手が宿舎に上がった後にめちゃくちゃ喋ります。2人で整備の話しを沢山して情報交換をしています。道智の独走力は欲しいですね。めちゃくちゃ速いんで。羨ましいです。やっぱり何かしら武器を作りたいですね。

AKI:目標は立てたりしますか?

長田:選手になる前は「SG目標!」と大きな目標を考えていましたが、今は目の前の目標を立てるようにしています。一個一個クリアしていく感じです。今の目標は「今のハンデ位置で優勝して良い結果を残す事。」ですね。今は最重ハンデから10m前という事でハンデをもらってるけど、今の位置で勝って自信を付けて最重ハンデで戦えるようになりたいです。もっと言ったら「もう前のハンデにはいかない事。」ですね。ハンデ移動を繰り返さない、現状維持以上を考えながら走っています。

AKI:ちなみに、兄である長田恭徳選手の走りを見てきたんですよね?

長田:そうですね。小さい頃から自分もオートレースを観てカッコイイ!と思っていたんですが、選手になれるものだと思っていなくて。そしたら兄が選手になると決まって。当時自分は小学校6年生か中学生で「あ、選手になる道があるんだ!」と知って。自分も選手になりたいと思うようになりました。兄ちゃんが選手になってなかったら自分も選手になってなかったと思います。

AKI:選手の試験を受ける時、お兄さんに何か仰ったんですか?

長田:ちょろっと聞いたと思います。けど、「何年も前やけん分からん。自分で考えて〜」と言われました(笑)選手になってからはちょくちょくレースの事を話しますが、ほとんどダメ出しですね(笑)「もっとここはこうだろ?」とか言われますね(笑)

AKI:最近、喋り方がそっくりになってきた気がします(笑)

長田:似てますか!?(笑)最近色んな人にも喋り方が似てると言われてて。特に山陽の先輩に似てると言われます。自分でも意識しすぎて喋る時に恥ずかしくなったりします(笑)

AKI:お兄さんのレースは意識しますか?

長田:今はまだまだ意識するレベルに自分がたどり着けていません。グレードレースでも活躍してるんでかなり上の存在です。今は、一個一個クリアして、自信つけて頑張りたいと思います。

AKI:ファンの方からの応援メッセージも届くようになりましたよね!

長田:はい!最近、応援メッセージを頂くようになりました。凄く嬉しいですね。応援してくれている人も少なからずいるので、最後まで頑張らないといけないなと思っています。凄く励みになっています。

AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

長田:まだまだ遅くて信頼もないと思いますが、飯塚の先輩選手を目標にして、全国で活躍できるような選手になれるように頑張ります。出来れば応援して下さい!!

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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