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オートレース選手インタビュー
まずはハンデを下げる事に集中!|信沢 綾乃選手
2021年7月27日

川口所属の34期。伊勢崎オートでレースを見て選手を目指した一人です。怪我でデビューが遅れましたが、人一倍練習に行き近況では安定した着を残しています。そして、先日川口で行われた"ガールズ王座予選川口ステージ"では湿走路を乗りこなし1着でゴール!近況の状態や目標、課題などお話しして頂きました。

(取材日:2021年7月13日)

インタビュー / AKI

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AKI:ガールズ王座予選川口ステージでの1着おめでとうございます!

信澤:ありがとうございます!

AKI:雨でのレースでしたが振り返っていかがですか?

信澤:まさか雨で勝てるとは思っていませんでした。

AKI:雨は不安があったんですね?

信澤:2級車の雨は結構乗れていたんですが、1級車になってから2級車とのパワーの違いで直線で滑ったりしてしまって。2級車ほど乗れなくなってしまいました。自分の中でビビってるというか。滑って周りに迷惑かけたらどうしようとか、そういうことばかり考えてしまって思う様に開けられなくなってしまっていました。

AKI:ただ、この前は雨で1着!何かきっかけがあったりしたんですか?

信澤:あの日、1着取れたのは師匠の若井さん(川口25期:若井友和選手)のお陰ですね。1着を取る前の節に雨で落車をしているんですが、その落車の節の前検日に若井さんに雨の乗り方、グリップワークを教えてもらって。自分なりに考えて乗って結果的に突っ込み過ぎて落ちちゃったんですが、落車があったからこそ「ここまで突っ込めるんだ!」というのが分かりました。その次の節、ガールズ予選の前検日の雨練習では落車したばかりでビビっていたんですが、それでも小林瑞季さん(川口32期:小林瑞季選手)や森谷さん(川口29期:森谷隼人選手)から「そんなに悪くなかったよ!」と言ってもらえて。「自分が思っている以上に乗れてるのかな!?」と思えました。なので、レースは自信持って走ろうと思っていきました。それがあったからガールズ予選で1着取れたなぁと思っています。

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AKI:雨での走り方、方向性が見えたんですね!

信澤:そうですね。まだまだ教えてもらったばかりで雨巧者には敵わなかったんですが、今の練習を続けていけばいつかきっと速くなれると信じています。

AKI:それにしても、ガールズ予選では同期の本田選手(川口34期:本田仁恵選手)との激しい攻防戦は見物でした!

信澤:自分でも思います(笑)家に帰ってから何回もリプレイを見ていて。レースでは、最初に追いついて来るのは本田だろうなと思っていました。彼女は雨に自信持っているので。そしたら本当に姿が見えて。ぽんちゃん(本田選手の愛称)は一つ前のガールズ予選で1着を取っていたので「本田だけには絶対に行かせない!」と思いながら意地で抑えました。同じレース場所属で普段から仕事の話もするし、仲の良い同期だけどライバルでもある。だからこそガールズ予選では譲れませんでした。切磋琢磨し合っています。

AKI:刺激し合える良い関係ですね!

信澤:そうですね。あのガールズ予選のレースは楽しかったです。ガールズ予選の夜にぽんちゃんと二人で喋ってたんですが、お互いに楽しかったし良いレースが出来たね!と話すことが出来ました。

AKI:年末のガールズ戦に近づきましたね!

信澤:けど、まだまだ油断出来なくって。平均ポイント上位8名で、川口ステージが終わってからのポイントのランクは7位。ギリギリのラインです。なので大きな着を取ってしまうと微妙です。年末に繋げるためにも頑張らないといけません。

AKI:雨のお話を聞きましたが、晴れのレースに関してはいかがですか?

信澤:最近の良走路は乗りやすさがすごくあります。エンジンは悪くないですね。前回の飯塚でクランクが焼き付いてしまって、地元に帰ってからクランクとシリンダーを新品に交換したんですが、最近になってパーツが馴染んできて良い方向に出てる感じがしています。連に絡めることも増えましたし。お金をかけた甲斐はありました(笑)けど、まだハンデも軽いので。なので、成績残して早くハンデを下げたいですね。

AKI:今の目標というのは"ハンデを下げる"ということですか?

信澤:そうですね。とにかく"ハンデを下げる"ことです。怪我で遅れてる同期を除いて1級車に乗っていてハンデ40m前なのは私だけ。みんなどんどんハンデが後ろになっているので私も早くハンデを下げたいです。年末までにハンデを下げたいですね。出来るなら20mくらい。1着をたくさん取らないとですね。

AKI:大きな目標は立てたりするタイプですか?

信澤:以前は大きな目標を立てていたんですが、自分は夢見すぎなタイプで。なので、まずは目の前の自分に向き合って、目の前の自分にあった課題を立てて練習するようにしています。もちろんS級になりたい!とかSG取りたい!とか思いますが、そのためには今は何をすべきかを考えます。今はハンデ40m前で人を捌くことはほとんどないけど、今人を捌く練習をしておかないとハンデが下がった時に苦労するのは自分。だったら今から少しずつ練習していこうとかを考えています。ただ、毎節の絶対の目標はあって。「優勝戦に乗る!優勝する!」という目標は常に持っています。

AKI:今の自分の1番の課題はなんですか?

信澤:んーなんだろうな。毎節、毎節、変わっていくというか、今回はこれはやってみよう!という感じですね。まずはハンデを下げることに集中して、そのための課題をその節ごとに考えて乗っています。

AKI:スタートに関してはいかがですか?

信澤:スタートは1級車に乗り替わって少ししたくらいから上手く切れなくなってしまって。フライングにビビって思いっきり切れなくなった時期があったんですが、その感じをズルズルと引きずってる感じです。練習ではタイミング10くらいで思いっきり切れるし、周りの人よりも先行出来たりするのに、レースになると出来なくなってしまって。タイミングや出てからの伸びも以前ほどじゃなくなったんで、今は色々研究してどれが切れるかを試しています。

AKI:整備面はどうですか?

信澤:キャブとかバネを扱ったりリング交換はするんですが、今は特にエンジンの状態も悪くないですし大きくは扱わないですね。若井さんがよくいうのは「悪いエンジンに乗ってる方が楽しい。悪いエンジンで人を捌けたら、良いエンジン乗った時にはどこまででも行ける。特に、ハンデが前の時はエンジンというよりも乗り手。とにかくグリップを開ける練習が大事だ。」と言われています。それを言われて確かに!と思いました。もちろんエンジンも大事ですが、エンジンばっかりだと人間が育たないので。最重ハンデとかになればエンジンも。となるんですけど、40m前の私がエンジンなんて言ってると成長しないなと思います。なのでまずは人間。もっとハンデが下がってから色んな整備を若井さんに教えてもらおうと思っています。

AKI:師匠の若井選手とは密にお話しされていますね。

信澤:そうですね。色々お話しします。同じ開催の時は一緒にレースリプレイを見て「ここがダメ、ここは良いね。」とか言ってもらっています。若井さんのたった一言で雨で1着取れたり、やっぱりすごいなって思います。本当に良い師匠です。いつかは若井さんと同ハンで、雨で勝ちたいですね(笑)大きな目標の話をしましたが、最近できた大きな目標は"若井さんの外からスタートする"です。川口トップ3くらいに入らないと厳しいんですけど、それが大きな目標ですね。

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AKI:デビューして2年ほど経ちましたが、ここまでの選手生活はいかがですか?

信澤:怪我をしてデビューが遅れたので厳密には2年経っていなくて。デビューして半年くらいは、遅れている分誰よりも練習に行こうと思っていました。今、それが少しずつ結果になってる感じがします。今の私は何が出来るのかを考えた時に「誰よりも練習に行って、とにかく早く同期に追いつくことが大事だな。」と思っていました。練習も行ったら楽しいですし。

AKI:信澤選手はデビュー前から金網越しでレースを見ていたわけですが、実際に走ってみていかがですか?

信澤:伊勢崎で見てたんですが、選手になって最初のころは不思議でしたね。初めて伊勢崎に遠征に行ったときはすごく新鮮でした。選手になる前は絶対に入ることのない場所に自分がいて、ずっと自分が見ていた走路を自分が走るんだと思うと...一人で感動していました。

AKI:伊勢崎を走った感じはいかがでしたか?

信澤:やっと憧れの伊勢崎で走れる!という気持ちでした。初の伊勢崎でのレースは2級車だったんですが、試走3.39が出て。初めて3.3台が出て、ハンデも60mくらいあって、これはチャンスだ!と思っていました。けど、スタート事故が後ろで起きてしまって不成立。不成立になってしまったことはしょうがないんですが、同期に3.39の試走はまぐれだと言われて。なので、最終日に「まぐれじゃないことを証明してくる!」と言って試走に臨みました(笑)結果は試走3.37で、レースではぶっちぎって1着、上がりタイム3.465。憧れの伊勢崎で好タイムでゴールした時は優勝したんじゃないかなってくらい嬉しかったです。今でもしっかり覚えています!(笑)そこから伊勢崎では走ってないんですが、次行くのが楽しみです。1級車での1着、優勝も出来る様に頑張ります!

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AKI:今年に入って優出が2回ありますが、優勝戦の舞台はいかがですか?

信澤:もっと緊張するかなと思っていたんですが、意外と緊張はしませんでした。緊張したところで、いつもとやることは変わらないし緊張しても無駄だなと思っていたら緊張しませんでした。2着、5着と優勝はできなかったんですが、そろそろ優勝したいなとは思っています。"誰にも信澤を止められない!"くらいになりたいですね!(笑)

AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

信澤:まだまだ未熟ですが、応援してくれる方が沢山いるのでその気持ちに応えられるようにこれからも頑張ります。応援よろしくお願いします!

(写真は川口オートFacebookより)


インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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