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オートレース選手インタビュー
女子レーサー6人目!デビュー初優勝は完全V!!!|高橋 絵莉子選手
2022年9月26日

2022年7月13日にデビュー初優勝!女子レーサー史上6人目の完全優勝を果たしました。優勝した時の気持ち、今後の目標などをお聞きしてきました。

(取材日:2022年8月7日)

インタビュー / AKI

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AKI:デビュー初優勝おめでとうございます!お気持ちはいかがですか?

高橋:とりあえずはほっとしました。萌ちゃん(伊勢崎33期:田崎萌選手)が先に優勝していて、自分も早く優勝したいと思っていました。けど、優勝戦を迎えてそこまで初優勝を意識することなく臨めました。節間も緊張もそこまでなく、気がついたら毎日1着が獲れていた感じです。エンジンの感じは前の節から変わらず、すごく良いわけでもなく悪くもなく。乗りやすいなぁと。上がりタイムもそこまで出ていなかったので、気がついたらという感じでした。いつも通り走っていた感じです。セッティングもほとんど扱わず。不思議でしたね。タイミングや色んなことが重なってということがあるんだろうなと思いました。全てが良い方向にいきました。いつも通りの気持ちで臨めたのも良かったのかもしれませんね。

AKI:1号車から逃げる展開でしたが、レース道中はどんな感じだったんですか?

高橋:前のレースで雨が降っていて滑らせていたので、走路はどんなものかと、試走でいけるところまでいってみたんですが、タイムは3.41。後ろの選手の方がタイムが出ていたので、あまり良くないのかなと思っていました。試走後、ピットの中にいるときも雨が降っていたので、後も滑るだろうと考え、怯まずいこうと全力で走りました。ピットの中でも優勝戦の選手と「1、2コーナー絶対滑るよね」と話していたんですが、「自分は思いっきりいきます!」と言いました。優勝戦に乗ることもなかなかないので、滑ってでもなんでも良いから"全力で行こう!"と思っていました。そしたら、意外と乾いていて良走路に近い状態になっていました。走りやすい走路になっていましたね。諦めず思いっきりいけたのが良かったんだと思います。

AKI:トップでゴールした瞬間はどんな感情でしたか?

高橋:「よしゃ!1着!...ん?優勝!?」くらいの感じであんまり実感が湧いていませんでした(笑)ビジョンを見たら「あ、自分映ってる。優勝できた!」という感じ(笑)力んでなかったからの感情だったんだと思います。思った以上に落ち着いていました。この優勝が少しでも自分の自信につながればいいなぁと思っています。

AKI:ハンデが下がりましたが、今の位置はいかがですか?

高橋:以前も最重ハンデから20m前になったことはあったんですが、その時は成績が悪くてハンデが戻ってしまいました。けど、今回はハンデが下がった節に1着が取れましたし、飯塚の女子戦(ガールズ王座飯塚予選)で最重ハンから捌いていけました。女子戦の時、スタートラインについたら前に選手が沢山いて「これは捌けないだろうなぁ」と思ったんですが、色々とシチュエーションを考えて臨んだら2着までいけました。1着には届かなかったんですけど、落ち着いて心に余裕を持つ事が一番だなと感じました。以前は必死になり過ぎて、走ったレースの内容も覚えていないくらいその場その場のレースになっていました。「とりあえず頑張ろう!」ということしか思っていなかったのですが、今は落ち着いて捌いていけるように色々と考えてイメージ出来るようになりました。今回のハンデ重化は戦えていけるかもと思えるようにもなりました。もちろんまだまだ捌きは課題なので、一走一走勉強しながらですね。

AKI:目標とされていた初優勝を達成しましたが、次の目標は何ですか?

高橋:今のハンデ位置、最重ハンから20m前でも優勝することですね。まずは優出です。

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AKI:整備に関してはいかがですか?

高橋:最近は少しずつセッティングを合わせられるようになってきて、対応をできるようになってきました。本当にちょっとずつですが理解できるようになっていました。捌き、整備と両方成長できるように頑張りたいですね。

AKI:前回、このインタビューの時は、以前されていたバイク競技(モトクロス)とは全然違うというお話もありましたが、現在はどのように感じていますか?

高橋:当時は対応ができなくて。バイクの経験があるのに結果が出ず自信を無くしていたんですが、今はオートレースにも慣れてきました。デビュー当時はバイク経験もあったし「やっていけるだろう!」という過信があったんですが結果全然ダメで。その時に「変なプライドは捨てよう!」と思い初心者からという気持ちで臨むようになりました。時間はかかってはいるんですけど、一歩一歩いこうかなと思えるようになりましたね。焦ってもしょうがないので。今でも、前の競技とオートレースは別物と思っています。

AKI:ただ、スタートはバイク経験者ならでは、速いですよね!

高橋:そうですね。スタートはなんとか。けど、飯塚の走路は空回りしやすいんです。ですがそこも、なんで空回りするのか考えて色々扱ってみたら、少しずつ空回りしないクラッチのセッティングや、"ここのレース場ではこういうセッティング"というものが見つかってきています。今はとにかく冒険心を持って臨むようにしています。この辺りの考えも前回ハンデが下がった時とは違いますね。前回は「なんで?」しかなかったんですが、今は前を捌くためにもスタートを決めたいと思うようになりましたし"どうしたら良いのか"をちゃんと考えられるようになりましたね。やっぱりスタートが切れるのと切れないのだと全然違います。スタートでロスしないようにしたいです。

AKI:全体的に底上げが出来ている感じですね!

高橋:ここも冷静に考えられるようになったからですね。とにかくこれに尽きます。以前はレースの組み立てがあっちゃこっちゃいっていたので(笑)今は、最重ハンの選手が何を考えてレースしているのか考えてみるようにしています。1号車から逃げるのと前を捌くのでは状況が全く違う。自分の考え方を変えないといけないと思うようになりました。

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AKI:今後、グレードレースへの思いなどはありますか?

高橋:何回かは走らせてもらってるんですけど、ハンデが下がれば状況も変わってくるのでグレードでも勉強していきたいですね。まずはグレードの雰囲気に慣れたいです。緊張しいでテンパってしまうのでまずは慣れていきたいです。1回目がダメでも2回目は少し改善できるようにマイペースに少しずつですね。今年のオールスターでは最終日に2着と連に絡めたので一歩ずつ。最近は周りの選手の方とも交流することが増えて変に緊張することは減りました。新人の頃は、上位級の選手の方を目の前にすると恐れ多いというか「うわっ!」てなる感じがあったんですが、今は気さくに話してもらえるようになって。環境もすごく良くしてもらっています。このあたりも近況の成績に反映されていると思います。

AKI:今後、どんな走りをしていきたいかなどありますか?

高橋:綺麗なレースをしたいですね。外をぶん回すだけではなくしっかり三角切って捌いてをできるようになって、どんな位置でも上位着に上がっていけるような選手になりたいです。最近は、「どうやって捌いていこうかな」と考えることも楽しいです!

AKI:それでは最後に、記事を読んでくださってる方々にメッセージをお願いします。

高橋:マイペースですが、一歩一歩成長できるように頑張りますので応援お願いいたします。

(写真は伊勢崎オートFacebookより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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