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開設記念グランプリレース(GI)<川口>優勝戦の回顧

2019年03月10日

 高橋義弘が約7年ぶりに記念レースを制覇!


 川口で行われていたGI開設67周年記念グランプリレースは、地元の29期・高橋義弘が速攻逃げ切りでVを決めた。高橋はこの大会を2012年に制しており、同年に山陽のGIも制していたが、実にそれ以来の記念レース制覇。

 試走は永井大介がトップの27。次いで、間中大輔、山田達也、荒尾聡の3者が29。仲田恵一朗、加賀谷建明、若井友和が30。高橋義弘が最も悪く31だった。

 レースは戦前の予想通りスピードレース。序盤の展開が大きなカギを握った。間中は10線のスタートを残して逃げに入ったが、ペースはそこまで上がらない。10線は仲田がややへこんだ以外は、ほぼ枠ナリ。高橋がトップスタートを切った。

 間中は2周目までは一人で走っていたが、高橋の差しに遭い後退。加賀谷も素早く続き、高橋を追う形。最後まで仕掛けるには至らず、この状態のままゴールを迎えた。ただし、2着入線の加賀谷は1周回2コーナーで内線突破の反則を犯し失格。最後方から番手を挙げ、3着で入線した永井が繰り上がりで準優勝だった。

 高橋の上がりタイムは3・355。間中を交わした後は一人で走る展開だったとは言え、数字自体は立派なもの。2012年にGIを2つ取ったり、一時期は川口でナンバー1の座を奪ったこともある逸材。その後、成長の壁にぶち当たり、伸び悩んだ時期もあったが、ここにきて久しぶりの栄冠奪取。追い込むレースではやや不安はあるものの、逃げるレースなら快速を発揮できる。どちらかと言うとGIやSG向きの選手と言える。今後、そのスピードに磨きがかかると、SGでの優勝も十分見えてくる。


開設記念グランプリレース(GI)<川口>優勝戦のレース結果
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