おすすめ注目レース
■2014年6月12日
北海道スプリントカップ(門別)
GⅠ級の実力馬セイクリムズンに期待
対馬 大樹

【中央所属馬の評価】
スノードラゴンは芝のオーシャンC、高松宮記念で連続2着中だが、全7勝はすべてダート。中でも1200メートルで5勝とこの距離には絶対の自信を持っている。末脚を生かせる直線の長い門別も向くはず。重賞初制覇へ。

セイクリムズンはG1勝ちはこそないが、ここまで重賞9勝の実績。過去3年のJBCスプリントでは2、2、3着。ここでは力が違う。門別コースは初参戦でも、遠征、ナイター経験が豊富なので心配は皆無。首位争い。

セレスハントは、今年さきたま杯を使わず東京スプリントからのローテーションになるが、乗り込み量は十分だし、早目に門別に入厩して態勢も万全。背負い慣れている57キロなら同一重賞3連覇へ向けて視界は良好。

アドマイヤサガスはJRA勢の中では実績面で少々見劣るが、昨秋の東京盃で3着、今年の根岸Sでセレスハントに先着しているのだから、この相手なら力は足りるはず。4日の坂路で好時計をマーク。仕上がりは良好。

【他地区所属馬の評価】
アルゴリズムは南関東から唯一の参戦となったが、中央在籍時はオープンでも活躍。転入緒戦の東京スプリントでは3着に入り、セレスハントに先着している。ここでも力量差はないだけに警戒が必要。

サイモンロードは昨年のかきつばた記念の3着馬で、今年は地元重賞ですでに2勝を挙げているが、今回は遠征、ナイター、1200メートルと条件が厳しい。早目入厩で調整されているが、落ち着きを欠いている現状で。

ズンダモチは地元戦で掲示板がやっとという現状。ダートグレード競走の今回は苦戦ムード。

フラッシュモブは先週のダイヤモンドカップ(4着)と健闘したが、今回は古馬の一線級が相手。51キロでもここでは割引が必要。

【ホッカイドウ競馬所属馬の評価】
アウヤンテプイは昨年のこのレースでは地方馬最先着となる4着の力走。そして秋には道営スプリントを優勝。ホッカイドウ競馬の短距離王に輝いた。今季緒戦を叩いて着実にデキは良化。昨年以上の着順を狙う。

グランヴァンは格上挑戦のエトワール賞で重賞初制覇。54キロとはいえ、あのメンバー相手に逃げ切り勝ちは立派。転入後は10割連対。今回は56キロでJRA相手と条件は厳しいが、まだ底が割れていない魅力に注目。

アイディンパワーは転入緒戦になるが、先月まで順調に使われていたので体調面での心配はなさそう。前々走の東京スプリントで4着と健闘。実績がある1200メートルなら侮れない。

グランドラッチは昨年のこのレースの5着馬で優勝したセレスハントから0秒6差だった。その後も道営スプリント2着など1200メートル戦では常に上位を争っている。中間の気配も上々だし、今年も善戦を期待したい。

サマーウインドの前走は58キロでもメンバーを考えるともう少し走って欲しかった。2010年のJBCスプリントの覇者だが、さすがに年齢からくる衰えが気になるところ。59キロのここでは評価ダウン。

ラブミーブルーは今年の北斗盃の覇者だが、古馬相手のエトワール賞が5着ということを考えると、このメンバー相手ではどうか。ただ中間の追い切りでも水準以上の時計が出たようにデキはいい。51キロなら穴で一考。

リバーキンタローは今季開幕戦を勝って、エトワール賞では0秒2差の3着。例年に比べてもデキの良さが目につく。速い持ち時計がないので時計勝負になると厳しいが、時計がかかれば自慢の末脚が炸裂していい。

【解説者の予想】
今年はJRA勢がGⅠ級のメンバーが揃えてきた。他地区、そして地元馬の奮起にも期待したいが、今年もJRA勢が上位を独占しそうなムード。

セイクリムズンは重賞で9勝を挙げながらもまだGⅠ勝ちがないが、今年のかしわ記念2着、JBCスプリントでも過去2度2着があるように力はGⅠレベル。主戦岩田騎手騎乗での連対率は6割を超え、複勝率では9割という抜群の安定感。中心は外せない。相手は前走の高松宮記念で2着と好走したスノードラゴンとこのレース3連覇を狙うセイクリムズンだろう。力量的にもこの3頭の争いとみたが、穴なら昨年の4着馬、地元アウヤンテプイか。



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 1→7 7→1 1→2 2→1 1→11 1→14 1→4