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■2017年6月28日
帝王賞(大井)
日本ではダート連対パーフェクトのアウォーディー
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 アウォーディーは昨年のJBCクラシックでホッコータルマエを破り、世代交代を成し遂げた。チャンピオンズカップ、東京大賞典はいずれも2着と敗れたが、前走のドバイワールドカップではアロゲートから1.9秒差の5着と健闘している。今回はそのドバイ以来となるが、日本のダートでは未だ連対を外しておらず、総合力という面では間違いなくNo.1であることは疑いようがない。

 ゴールドドリームはフェブラリーステークスに勝った気鋭の4歳馬。内外離れた追い比べをクビ差制しての“飛行機ポーズ”は、着差以上の強さだった。前走のドバイワールドカップは14着大敗だったが、ジャパンダートダービー3着の大井コースで巻き返しを。

 クリソライトは3歳時ジャパンダートダービーを制しているが、2勝目がなかなか遠い。一昨年のこのレースではホッコータルマエに3/4差、2分2秒9の2着と迫った。また前走の平安ステークスでは最後方から末脚を繰り出し2着と、7歳にして進境を見せただけに軽視は禁物。

 サウンドトゥルーはG1競走2勝馬。一昨年の東京大賞典でホッコータルマエに1馬身3/4差を付けた末脚は、まさに鬼脚であった。大井2000mは【1-1-2-0】と着外なし。本来叩き良化型だけに今回はその分割引だが、展開次第でチャンスある。

 アポロケンタッキーは東京大賞典でアウォーディーをマークしキッチリ捉えた。今回は東京大賞典と同じコース、距離。梅雨時で馬場も渋りそうなだけに、この馬には最高の条件が揃いそうだ。再び内田博幸騎手も好材料だ。

 ケイティブレイブはG1勝ち星こそないが、中~長距離のダートグレード競走4勝の実績馬。3歳時ジャパンダートダービー2着とこのコースは経験済み。今回は主導権を握れそうなメンバーだけに、あとは自分のレースに徹するだけ。

 オールブラッシュは川崎記念を上がり38秒2の末脚で制し、サウンドトゥルー等を完封した。前走の名古屋大賞典は59キロが応えたか5着に敗れているだけに、まだまだ人気に応えるだけの力までは備わっていないか。今回が試金石。

【地方所属馬の評価】
 ウマノジョーはダイオライト記念3着、前走の大井記念1着と本格化。末脚は確かで、まだまだ伸びしろある血統、馬格だが、持ちタイム的にはまだ2秒の差がある。成長に期待したい。

 タマモネイヴィーはJRA4勝→大井1勝で、前走大井記念2着。G1レベル通用は疑問だが、無欲の差しで入着狙い。

 サンドプラチナは現状でB級を勝ちきれないだけにどうか。

 プレティオラスは脚部不安で16ヵ月振りの実戦となるだけに、勝ち負けよりもまず無事にレースすることが大事。
 
 メジャーアスリートは近況の成績からも苦戦しそうだ。

 ヴァーゲンザイルは転入後未勝利で、JRA時の実績も芝だけにどうか。

 高知のミッキーヘネシーは南関東オープンでの実績はあるが、Jpn1となると厳しい。

 同じく高知のグレイスフルデイズはJRA在籍時に短距離で2勝。この条件は合わない。

 笠松のメイショウソレイユはJRA3勝だが、ピークを過ぎてからの地方転入だけに望み薄だ。

【解説者の予想】
 JRA勢は実績からどの馬にもチャンスありそうだ。その中でもアウォーディーはひとつ抜けた存在。ドバイは5着に敗れたが勝ち馬からは1.9秒。日本に戻れば連対を外していないのは魅力。
 ゴールドドリームの前走ドバイワールドカップを度外視すれば、フェブラリーステークスを見直していい。あとは海外遠征のダメージがなければ。
 クリソライトは順調に使われている強み。7歳にして進境をみせているだけに、まだまだ奥が深い。
 決め手勝負になればサウンドトゥルー、時計の掛かる馬場ならアポロケンタッキーのパワーが生きる。すんなりマイペースでケイティブレイブオールブラッシュの粘り腰も。

 ◎アウォーディー
 ○ゴールドドリーム
 ▲クリソライト
 △サウンドトゥルー
 △アポロケンタッキー
 △ケイティブレイブ
 △オールブラッシュ



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 2→11 11→2 2→10 10→2 2→15 15→2 11→10 10→11 2→6 2→3