おすすめ注目レース
■2018年6月13日
関東オークス(川崎)
勢いに乗るララプリムヴェール
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 ララプリムヴェールはデビュー3戦いずれもダート1800mで2、1、1着。前走はスタートで出遅れ、ハイペースを早めに動いて着差以上の完勝だった。510~520キロ台の恵まれた馬体で、地方の馬場も難なくこなせそう。クロフネ産駒はこのレース3勝の実績。初の左回り、ナイターと克服すべき課題は多いが、乗り慣れた鞍上に戻り勝機十分。

 プリンセスノンコは1勝馬だが、芝のアネモネステークス5着など素質はヒケを取らない。今回デビュー戦で圧勝したルメール騎手に戻る。左回りは経験済み。450キロ台と小柄だが、父はケンタッキーダービー馬のオーブで、条件的にはピッタリの舞台だろう。大外枠だがうまく立ち回ってチャンスを。

 メイショウヒサカタは3勝馬。1200m2勝、1400m1勝と短距離ダート中心で、父シニスターミニスターからも2100mは長いか。前走は牡馬相手の兵庫チャンピオンシップJpn2だったが、3コーナー手前から遅れだし、結果2秒3離された。この距離をどう乗り切るかがカギ。

 ハービンマオは1勝馬。前走は東京ダート2100mの500万で大敗。実績的にはJRA勢の中で厳しいが、2走前の未勝利戦は中山ダート1800mで圧勝している。時計の掛かる川崎は歓迎で、混戦で浮上も。

【地方所属馬の評価】
 ゴールドパテックは昨年のローレル賞勝ち馬で、東京2歳優駿牝馬3着、ユングフラウ賞4着、桜花賞7着、東京プリンセス賞3着と、南関東牝馬路線の王道を歩んできた。ゴールドアリュール産駒らしく距離延びて真価発揮か。無欲の差しなら意外に穴をあけそう。

 クレイジーアクセルは前走牡馬相手の東京湾カップ勝ち。人気になったデイジーカーニバルが故障のアクシデントと恵まれた面も強い。ここはハナ切れる顔ぶれだが、目標になってどこまで我慢できるか。

 ミスマンマミーアはホッカイドウ競馬在籍時にフローラルカップに勝ち、コスモス賞2着(クビ差)、札幌2歳ステークス7着(0.3秒差)、アルテミスステークス9着(0.6秒差)、葉牡丹賞5着(0.4秒差)、菜の花賞9着(0.7秒差)とJRAの芝で僅差のレース。気性が難しく、ゲート難ありかつ乗り難しい馬だが、芝適性含め能力は高い。左回りはスムーズで、一発大穴をあけるとしたらこの馬。

 アクアレジーナはル・プランタン賞、のじぎく賞でいずれも2着。行っても控えても競馬出来るし、レベルはともかく、自分の競馬が出来れば。

 グランマシェリはロジユニヴァース産駒で、後方から末脚を活かす脚質からも距離は問題ないが、通算【0-2-2-6】と未勝利。ここで初勝利は考えづらい。

 エグジビッツは姉にモダンウーマンの良血で、園田、金沢、笠松、水沢、名古屋と遠征経験も豊富で、環境の変化には順応できるだろう。金沢、水沢(2勝)で重賞勝ちも、レベルの高い地元の門別では大きく負けている。地方他地区勢の力差を測るにはいい物差しだが、レースは厳しいだろう。

 ローザルーナは3歳春で既に33戦。1勝が金沢1500m1分42秒2では、この相手では厳しいレースになるだろう。

 マイメンはル・プランタン賞の勝ち馬。前走のじぎく賞は出遅れの不利を克服し4着。今回は相手も強くそうそう巻き返しのチャンスもないが、1つでも上の着順を目指したいところ。

 スリルトサスペンスは新馬勝ちの1勝のみ。遠征経験は豊富だが、結果が出ていない。兵庫チャンピオンシップは大差負けだった。

【解説者の予想】
 今年は南関東牝馬の上位勢が東京ダービー出走や故障で出走してこなかっただけに、JRA勢が優勢だろう。
 1800m3戦3連対のララプリムヴェールが最有力。目下2連勝中と勢いに乗っているし、距離に不安がないのは強み。初の左回り、ナイターはカギになるが、血統的にもこのレース向きだ。
 プリンセスノンコも新馬戦楽勝の内容からは相当の素質を持っていて、前走、前々走も悲観するような内容ではない。JRA3勝のメイショウヒサカタは距離だけがカギ、ハービンマオは前述の3頭よりは見劣るが、距離に不安ないだけに、時計がかかれば浮上も。
 地方勢はクレイジーアクセルゴールドパテックいずれも混戦待ち。

 ◎ララプリムヴェール
 ○プリンセスノンコ
 ▲メイショウヒサカタ
 △ハービンマオ
 △ゴールドパテック
 △クレイジーアクセル



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馬単 2→13 2→4 2→5 2→6 2→3