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■2019年1月23日
TCK女王盃(大井)
素質が違う 快速ラビットラン
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 最有力はラビットラン。ダートに再転向後、重賞3、1、2着と完全に息を吹き返した。ブリーダーズゴールドカップは文句なしの勝ちっぷりで、JBCレディスクラシックはいったん先頭に立ち首の上げ下げで敗れた。それでも評価は下がらないし、地力も一枚上。芝でもローズステークス快勝など強烈な決め手を繰り出していたが、血統的にもよりダートのほうがしっくりくるイメージ。地方の馬場・距離面・斤量どれも不安要素はなく、ここはすっきり勝って新女王の座を確定させるか。

 アイアンテーラーは初重賞挑戦の前々走JBCレディスクラシックこそ逃げて大敗も、それを糧にし初の地方参戦となった前走のクイーン賞を逃げて快勝。勢いに乗ってTCK女王盃に臨んできた。血統的にもこれから大ブレイクの要素も十分。まだ控える形ではどうかも、ここも同型さえさばききれば重賞連覇の期待も十分もてる。

 ビスカリアは準オープンを勝ちきれない7歳馬だが、JBCレディスクラシックは上がりNo.2の脚で0.6差6着からは脈ありとみての参戦か。当時コンビを組んだ森泰斗騎手を確保した。地方の馬場は今回が初だが、パワー勝負に対応できれば展開ひとつで侮れない。

 エイシンセラードは格下でも3連勝と勢いに乗る。前走で完封した馬もダートでは底をみせていない強豪で、数字以上の勢いを感じる。キャリア4戦で初重賞と経験値の差がどう出るかだが、逆に底をみせない魅力。期待と不安が半々だが雄大な馬格、一貫正攻法のレースぶりからも今後の成長が楽しみな一頭だ。

 ワンミリオンスは一昨年の覇者。続くエンプレス杯も連覇したが、その後は伸び悩む現状。昨年1年3着もなく勢いにも陰り。前走で久々に芝を使ったのがカンフル剤になるかどうか。

【地方所属馬の評価】
 北海道のアルティマウェポンは、レディスプレリュードはブランシェクールに続く3着でJRA勢に割って入った。クイーン賞は5着と入着確保。むしろ右回り歓迎で、大井2度目。もつれるのが条件だが、ここも無欲の差しで一発狙う。

 ブランシェクールは昨年TCK女王盃、レディスプレリュードと、この条件いずれも2着。前2戦はJRA勢の壁に跳ね返されたが、大井とそれ以外のコースではまるで別馬の戦歴だけに、適鞍のここはなんとか結果を出したいところ。

 4歳馬クレイジーアクセルはダートグレード競走では関東オークス3着があるが、今回は初の古馬相手。強力な同型もいるだけに、楽観はできないが、自分の競馬できれば。

 ジュエルクイーンは道営実績からも距離そのものは歓迎。前走以上のパフォーマンスは可能だが、ダートグレード競走ではパンチ不足。着まで。

 ガーデンズキューは前走の東京シンデレラマイル7着でも、この馬なりには健闘。状態は良さそうだが、ダートグレード競走では相手のレベルが違う。無欲の走りで。

 スプリングキャロルは前走の東京シンデレラマイルで6着と健闘して、距離歓迎のここに意欲の挑戦。ただ、さすがに相手が強いし、見せ場でもあれば。

 マルカンセンサーは距離そのものは歓迎で、地元でのレースだけに意欲の挑戦だが、明らかに格下。

 ラモントルドールはクイーン賞に続いてダートグレード競走挑戦だが、地元の自己条件でも前走凡退。苦戦は覚悟。

【解説者の予想】
 ラビットランの素質が1枚上だろう。ブリーダーズゴールドカップ完勝、JBCレディスクラシックは首の上げ下げの2着も、評価の下がる内容ではなく、そもそも秋華賞4着など芝、ダート二刀流の絶対能力がある。
 クイーン賞を圧勝したアイアンテーラーが逃げて抵抗するだろうが、今回大外枠で、序盤に脚を使う懸念もある。大井のブランシェクールここ2戦不振も、この条件だけは互角で、軽視は出来ない。
 ビスカリアエイシンセラードもはまれば一発の可能性あり。

◎ラビットラン
○アイアンテーラー
▲ブランシェクール
△ビスカリア
△エイシンセラード
△アルティマウェポン
△ワンミリオンス



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 6→13 6→10 6→1 6→3 6→11 6→4