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■2019年5月2日
第58回 駿蹄賞(SP1) オープンサラ系3歳 定量(名古屋)
女王エムエスクイーン復活
全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 幸村博之

 ひと息入れて英気を養ったエムエスクイーン。その間に台頭してきた馬もいるが、まずまずの態勢に持ってこられたというのなら9戦9勝の実績を信頼したい。台頭したのはアンタエウスサウスグラストップ。前者は11月の認定戦で後塵を拝しているが、牡馬の成長力でどこまで差を詰め、あるいは逆転なるか注目したい。後者は初顔合わせの魅力あり。モエレキンジトウフォアフロントコマガイムらはあくまでこれらの凡走待ちに。

 エムエスクイーンはヒヤッとした場面もあったが、まだ負けてはいないわけで。自身の力を出せば、簡単には詰まらない差のはずだ。「寒さがこたえて体が硬くなった時期があったが、ここにきて本来の柔軟性が戻ってきた。まだ完ぺきな状態とまではいかないが、ここ2戦とは出来が違うから身上の軽快な動きが見られると思うよ」。

 アンタエウスは芝のG3毎日杯で押し上げんとする場面が。NO.2に甘んじないぞという意気を感じた。半年ぶりの直接対決。雪辱なるか!? 「中央遠征後はここを目標に調整してきましたし、追い切りの動き自体はまずまずだったと思います。強敵はいますが、いい結果を期待したいですね」。

 サウスグラストップは当初から期待の大きかった馬で、これが本来の姿。未勝利条件だが中央時に距離経験あり。気難しさを出さなければ。「前走は勝って当然の顔ぶれでしたが、完ぺきな内容での勝利。競馬もうまくなってきたし、特に気性面での成長が大きいですね。一気に層は厚くなりましたが、どこまで成長しているか楽しみです」。

 モエレキンジトウは待望の3歳特別初勝利を果たしたが、乗り難しさもあるようだ。ここは前に僚馬がいるし、無欲の競馬でどこまでに。「追ってから気の悪さが出るから難しい面があるよ。今回は相手関係が一変したしねえ。入着を目標に頑張ってほしい」。

 フォアフロントは重賞2着は生え抜き限定戦だけに威張れぬが、ジュニアキングは道営出身もいた一戦。コース、距離経験がここで生きそう。「前走は軽めの調整が裏目になった印象。この中間は本数を増やして心肺機能を高めてきたし、納得の仕上げができたつもり。立ち回りのうまさで何とか上位争いしてほしいね」。

 コマガイムは競馬は決してうまくないが、バテぬ強みでじわじわ脚を伸ばしてくる。距離は味方につけられそう。3着争いには一考しても。「掲示板を外したのは一度だけ。勝ち味薄だが、どんな条件でも堅実に駆けている。今度もそこそこなら」。



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馬単 3→4 3→2 3→6 3→8 3→9 4→3 2→3
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