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■2019年6月6日
第23回 北海道スプリントカップ(門別)
実績馬シュウジがダート重賞初制覇へ
對馬 大樹

【中央所属馬の評価】
 シュウジは2歳時に小倉2歳S、3歳時に阪神Cを優勝。重賞2勝はいずれも芝だが、ダートに矛先を向けてからも、オープン特別(1)(3)着と適性の高さを示している。前走で59キロを克服しただけに、58キロなら問題ないだろう。ここを勝ってダート短距離界に新星誕生へ。

 タテヤマは昨年の秋に1000万、1600万条件を連勝し、重賞初挑戦のカペラSで0秒2差の4着。3連勝で重賞初Vは成らなかったが、一気に素質開花。ここへ向けての前哨戦となった天王山S(オープン)を勝ち、昨年秋の勢いが戻ってきたし、ここでも目が離せない。

 ノボバカラは2016年度の北海道スプリントカップで、桑村騎手を背にハナ差2着と好走したように門別競馬場との相性は上々。昨年は未勝利に終わったが、休み明けの前走でオープン特別を勝ち復調をアピール。中間の気配は前走以上。今年のメンバーなら久々の重賞Vも。

 ヤマニンアンプリメは今季5戦して2勝、2着2回。直前の黒船賞、かきつばた記念で連続2着。あと一歩で勝利は逃したが、ダートグレード競走でも優勝可能なだけの地力をつけている。前走後はここへ向けて調整。3度目の正直で、重賞初制覇を決めるか。

【他地区所属馬の評価】
 ショコラブランは一昨年のこのレース2着馬。その時はJRAの所属だったが、今回は大井に移籍しての挑戦。前哨戦の東京スプリントでは0秒2差4着。強豪相手に互角の内容を見せたし、力の衰えはない。2度目の門別で初タイトルも可能。

【ホッカイドウ競馬所属馬の評価】
 タイセイエクレールは移籍緒戦の前走で0秒1差2着。元中央オープンの実力は伊達でなかったが、今回は相手が強力。上積みは見込めるが、ここは連下まで。

 カツゲキライデンは昨年のこのレース5着馬で門別1200メートルでも重賞を勝っているが、今年は昨年ほどの勢いが見られない。地力でどこまで食い下がるか。

 フィールザスマートは中央在籍時にはジャパンダートダービー、名古屋大賞典で3着の実績。能力は見劣らないし、1200メートルの流れに対応できれば出番あり。

 フジノパンサーは、昨年8月の地元復帰緒戦こそ掲示板を外したが、その後は前走までオール3着以内の成績。この距離は堅実。あとはここでの力関係が鍵に。

 メイショウアイアンは昨年の道営スプリントで昨年のこのレース2着馬ラブバレットと首差の接戦。門別1200メートルでは5戦2勝、2着2回、3着1回と崩れなし。

 メイショウブイダンは元中央準オープン馬だが、中央では芝中心に使われていて、ダート経験はホッカイドウ競馬に移籍してから。転入後3戦の内容では入着級。

 ヴァッフシュテルケは転入後2戦は勝ち馬から2秒以上離されての負け。ここではスピード不足。
 
 ロードメビウスは叩かれつつ良化を辿っているが、門別では掲示板に載れていない。この相手では苦戦。

 エリモグレイスは追い込み一手の脚質で時計勝負では分が悪い。JRAのオープン相手では厳しい。

 トドイワガーデンは前走勝って勢いに乗っているが、今度は相手が違う。恵まれても入着まで。

 シングンヴィグラスの1200メートルの持ち時計は1分13秒8。ここでは時計面で見劣るし静観が妥当。

【解説者の予想】
 今年はJRAから4頭、大井から1頭、地元北海道から11頭が参戦。フルゲート16頭で行われる。本命はJRA所属のシュウジ。芝で重賞を2つ勝っているが、ダート適性の高さもこの2走で証明済み。1200メートルも得意だし、ここはチャンス到来。強敵は交流重賞で連続2着中のヤマニンアンプリメ。着実に力をつけているし、今回の鞍上は岩田康騎手。同馬には3回騎乗して2連対と好相性。逆転も十分。オープン特別だが、前走好内容で勝利を決めたタテヤマ、3年前のこのレース2着馬ノボバカラも復調を示しており注意が必要。一昨年の活躍が忘れられないショコラブラン、門別では6戦して4着以下なしのメイショウアイアンも連下で一考。



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馬単 5→12 12→5 5→14 14→5 5→3 3→5 5→10 5→16