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■2019年7月15日
第23回 マーキュリーカップJpnIII オープンサラ系一般 別定(盛岡)
貫録を誇示!グリム
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

【中央所属馬の評価】
 グリムのこの1年は、8月に3歳馬のレパードステークス(新潟1800m)を勝って重賞初制覇すると、古馬初戦の白山大賞典(金沢2100m)をレコードで圧勝。その後は浦和記念(浦和2000m)がオールブラッシュの2着、名古屋グランプリ(名古屋2500m)がチュウワウィザードの3着。そして3月の名古屋大賞典(名古屋1900m)で重賞3勝目を記録。前走のアンタレスステークス(阪神1800m)がアナザートゥルースの2着。古馬オープンで5戦し、すべて勝ち負けを演じているのだから立派。今回は重賞3勝馬として他馬より2キロ重い56キロを背負うことになるが、この馬以外に重賞勝ち馬はいない組み合わせ。左の2000mという条件も悪くないだろうし、まずは負けられない立場と言えるだろう。

 ロードゴラッソはデビューから芝の2000mを中心に使われてきたが、昨年12月からダートに転じると500万下(中京1900m)→1000万下(中山1800m)→1600万下(阪神1800m)と3連勝。あっという間にオープンへ出世した。その後は重賞初挑戦のマーチステークス(中山1800m)が勝ち馬から0秒3差の6着。そして前走の大沼ステークス(函館1700m)が2着と、ダートではまだ底を見せていない4歳馬。逆転の可能性ということならこの馬が一番手。

 テルペリオンはデビューから一貫してダートの中~長距離を使われてきた5歳馬。今年の2月に仁川ステークス(阪神2000m)でオープン初勝利を記録すると、前走の新設オープン特別・スレイプニルステークス(東京2100m)でオープン2勝目をマーク。グリムが勝った3月の名古屋大賞典では1秒1差の5着までだったが、盛岡の2000mとコース形態が酷似する東京の2100mの実績馬はほぼ例外なく活躍するのがマーキュリーカップ。ゆったり乗れる広い盛岡コースなら改めて期待したい存在。

 ノーブルサターンは昨年7月のオープン入り後は10、14、15、12着と大きな着順ばかりが続いていたが、前走のアハルテケステークス(東京1600m)では直線良く伸びて3着と見せ場を作ってきた。もともと3歳の春は兵庫チャンピオンシップ(園田1870m)2着→ジャパンダートダービー(大井2000m)5着と活躍していた素材。前走をフロック視はできないだろう。戦法の幅を広げた点も見逃せない。

 コパノチャーリーもこのところ大きな着順が目立つが、もともと自分の展開に持ち込めるかどうかで浮沈が決まるタイプだけに、着順の波はそう気にしなくてもいいだろう。今回は4月のアンタレスSから3か月ぶりの実戦となるが、ここ2年、7月の名鉄杯(中京1800m)3、2着、8月の阿蘇ステークス(小倉1700m)1、1着と、夏場に高い実績を残しており、最近の成績だけで見限るのは早計だろう。好発から主導権を握ればうるさい存在になりそう。

【地方所属馬の評価】
 地方勢は残念ながら今回のメンバーでは上位に食い込むことは難しい。ひと脚が使える地元の6歳馬チェリーピッカーが掲示板があれば上々だろう。

【解説者の予想】
 主役はグリムで異論はないだろう。逃げ含みの先行型で、前走のアンタレスステークスでは道中6番手からの差し、と融通も利く脚質。この馬以外の13頭が54キロという組み合わせだが、56キロで泣くこともなかろう。焦点の次位は勢いがあるロードゴラッソテルペリオンの争い。この2頭は正直、甲乙つけがたい。基本はここまでの争いとみたが、前走で新味を見せたノーブルサターン、楽に先行させてもらった場合のコパノチャーリーがどこまでやれるかといったところ。

◎グリム
○ロードゴラッソ
▲テルペリオン
△ノーブルサターン
△コパノチャーリー



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 1→14 1→9 1→3 1→11
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