おすすめ注目レース
■2019年11月4日
第19回 JBCクラシック(JPNI)(浦和)
チュウワウィザードにチャンス到来
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 チュウワウィザードは名古屋グランプリ、ダイオライト記念、平安ステークスと重賞3勝、そして今春の帝王賞2着。名古屋グランプリではコース2周の競馬を経験し、ダイオライト記念の走りから左回りは問題なし。総合力に優れた実戦派と言える。浦和2000mはベストとは言えないが、かといってこなせないということもないだろう。デビュー以来【7-3-2-0】と3着以内を外していない安定感。ここはJpn1制覇のチャンスがやってきた。最強4歳世代の一角。

 オメガパフュームはルヴァンスレーヴらと並ぶ最強4歳世代の1頭。昨年の東京大賞典に勝ち、今春の帝王賞では上がり36秒7の大外一気と怪物級の破壊力を持っている。ただし、今回の舞台は小回り、スタンド前2回の浦和2000mをどう乗るか。平安ステークスのように早めに進出する手も。どういうレースをするか注目も、能力通りの決着ならこの馬。

 ロードゴラッソの前走シリウスステークスは、早めのまくりで初タイトル。ハーツクライ産駒らしく一戦ごとに成長を見せている。小回りの浦和2000mは、その前走で見せた機動力が役に立ちそうだ、左回りはOK。初のJpn1で斤量も2キロ増、相手も大幅強化したが、人気になるのが同じ4歳世代なら、好勝負の可能性はある。

 アンデスクイーンはブリーダーズゴールドカップ、レディスプレリュードと牝馬限定戦を連勝。距離実績も1800m以上で問題ないが、左回りの実績に乏しい。牡馬相手で、しかもこのメンバーが相手では、さすがに厳しいレースになりそうだ。

 クインズサターンは重賞勝ち鞍はないが、マーチステークス、武蔵野ステークスで2着あり。距離別の勝ち鞍をみると、1600~1700mで5勝だけに、2000mは気持ち長いだろう。左回りは4勝、叩き2戦目と臨戦過程は悪くない。小回りを生かして息を入れつつ距離をごまかせれば、あるいは好走も。

【地方所属馬の評価】
 センチュリオンはJRA在籍時マーチステークスを含む8勝、転入後浦和で準重賞を1勝。一貫して中~長距離で存在感をみせている。武蔵国オープンで2000m2分07秒9ならここでも通用する時計。条件的には合っているので、あとは相手との力関係だけ。

 ストライクイーグルは前走東京記念をひとまくりで余裕残しの勝利。JRA在籍時は5勝で重賞実績はシリウスステークス10着のみだが、どうやら南関東、地方のダートは水が合ったようだ。鞍上の勢いもプラスになるはず。

 ワークアンドラブは前走マイルグランプリを快勝、強敵ノンコノユメ、グレンツェントを正攻法で完封した。昨年暮れの東京大賞典1秒2差の7着。左回りは中京で1着あり。小回りコースをスムーズに乗れれば。

 シュテルングランツはJRA5勝、転入後東京記念を制すもダートグレード競走では続く浦和記念7着(タイム2分10秒2、着差4.8秒)が基準になる。地の利を味方につけても苦戦だろう。

 マイネルアウラートは17年のニューイヤーステークスなどJRA8勝も、以降勝ち星なし。転入2戦の内容をみても、この相手では厳しいだろう。

 ナラは地元笠松でも一線級と呼べない実績。血統はさておき細身の牝馬で厳しい。

【解説者の予想】
 帝王賞の1、2着馬オメガパフュームチュウワウィザードの再戦だ。今回の舞台は浦和2000mだけに、コース適性を考慮すると、チュウワウィザードにチャンスありとみた。
 シリウスステークスを快勝し、さらに成長見せるロードゴラッソと4歳勢が有望だろう。
 牡馬相手で厳しいがアンデスクイーンが小回りの左回りをこなせれば。
 地元勢では時計面で裏付けあるセンチュリオンか。上位勢の破綻はまず考えられないが。

◎チュウワウィザード
 ○オメガパフューム
 ▲ロードゴラッソ
 △アンデスクイーン
 △センチュリオン
 △ストライクイーグル
 △クインズサターン



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 8→3 3→8 8→9 9→8 8→7 7→8 3→9 9→3 8→12 8→4