おすすめ注目レース
■2019年12月11日
クイーン賞(船橋)
牝馬同士ならアンデスクイーン
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 牝馬ダートグレード競走唯一のハンデ戦で、地方馬は軽ハンデとなることが多いが、目下JRA勢が7連勝中だ。

 アンデスクイーンはマーフィー騎手が騎乗。前走JBCクラシックは初の浦和コースに戸惑ったか。今夏ブリーダーズゴールドカップ、レディスプレリュードと牝馬限定戦を連勝。今回ハンデも56キロなら実績的には恵まれた。このレースは一昨年6着だが、1000万を勝ったばかりのその頃とは違う。

 プリンシアコメータは一昨年のこのレースの勝ち馬。ハンデ55キロでスタートから一気にハナに立ち、1分51秒8の好タイムで逃げ切った。昨年は10着大敗。今季はエンプレス杯に勝つも、前走のレディスプレリュードはスタートで出負けして10着大敗と、アテにならないタイプ。結局は気分良く自分の形に持ち込めるかどうかがカギで、すんなりなら勝ち負けの力はある。

 3歳馬ラインカリーナは今年の関東オークス馬。ハンデ戦になって以降、3歳馬は5勝しており、56キロ以上を背負う古馬実績馬の3勝を上回る。2走前のブリーダーズゴールドカップではアンデスクイーン、プリンシアコメータに続く3着。そこから1キロ減の54キロは好材料だろう。

 浦和からJRAに移籍したトーセンガーネットは、久々の南関東凱旋。JRA移籍後は芝を2戦し大敗。今回は南関東二冠を達成した南関東のダート。52キロ、元主戦の左海騎手で復活となるか。ただ関東オークスはラインカリーナから2.5秒差の3着だっただけに、そこを基準とすると厳しい。

【地方所属馬の評価】
 ミッシングリンクはJRA在籍時にTCK女王盃を制した実績。浦和転入後4戦ひと息だが、今回ベストの1800m、ハンデ53キロは恵まれただけに、復活なるか。

 北海道のアルティマウェポンは51キロの恵量。前走のレディスプレリュードでは7着も勝ち馬からは0.7秒差。昨年のこのレースは52キロで5着と健闘しただけに、条件良化の今年は昨年以上の期待も。

 クレイジーアクセルは徹底逃げ戦法だけに、1枠1番は好枠。前走のレディスプレリュードでも逃げて0.9差4着で、3着とはクビ差に粘った。プリンシアコメータとの兼ね合いしだいだが、展開のカギを握るのはこの馬で、恐らく譲らずハイペースになりそうだ。

 オルキスリアンは昨年も51キロで3着と健闘。前からは3馬身+3馬身離されたが、1800m1分40秒0、差す競馬ならそれなりの評価が出来る。ここは展開が向きそうなだけにチャンスはある。

 ナムラメルシーはB2の格下。2走前のトライアルでも4着だっただけに、メンバーが揃った本番では苦しいレースになりそう。

 大外ナムラアヴィもB2で、転入後の2勝はB3クラス。5歳牝馬でまだ良化の余地はあるが、さすがにこのメンバーでは厳しいレースになりそうだ。

 笠松のナラは補欠からの繰上りで出走だが、地元ではC級の馬。JBCクラシックは4.9秒差10着、浦和記念は5.6秒差12着と、好走する要素がない。

 兵庫のスターレーンは北海道と兵庫で5勝も、前走兵庫クイーンカップで0.9秒差5着と、地方交流レベル。ここはハナ行くのも難しいメンバーだけに苦戦だ。

【解説者の予想】
 JBCクラシックは着外に終わったアンデスクイーンだが、ブリーダーズゴールドカップ、レディスプレリュードの連勝からも、牝馬限定戦のここなら見直せる。

 ブリーダーズゴールドカップで2着のプリンシアコメータは、当時放牧明けだったことを考えれば上々だが、その次の前走大敗のように、力は認めるがアテには出来ない。3歳馬ラインカリーナも先行力、成長を加味すれば逆転の目も十分ある。

 浦和のミッシングリンクも1800mは歓迎で、好枠クレイジーアクセルも逃げられれば渋太い。昨年の3着馬オルキスリアン、同5着のアルティマウェポンなど地方勢も3着争い以上の期待も。

 ◎アンデスクイーン
 ○プリンシアコメータ
 ▲ラインカリーナ
 △ミッシングリンク
 △クレイジーアクセル
 △アルティマウェポン
 △オルキスリアン



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 3→10 3→7 3→9 3→1 3→8 3→4