【中央所属馬の評価】
昨年のこのレース2着だったコパノキッキング。その苦い経験をバネに、秋の東京盃を圧勝。藤田菜七子騎手初重賞制覇となった。今回2戦ぶりにコンビ復活。昨年は仕掛け遅れたが、先行策を身に着けた。1200m【6-1-1-0】。別定57キロはむしろ有利。
ヤマニンアンプリメは浦和JBCレディスクラシック勝ち馬。1分24秒5は、JBCスプリントを上回るタイムだった。1200mは【6-1-0-3】だが、内2勝は牡馬相手の北海道スプリントカップとクラスターカップで、全く見劣りしない。今回休み明けで別定56キロがカギになる。
ジャスティンは2勝クラスからダートに転じ【3-2-0-2】。前走の千葉ステークスは好位から差し切りオープンの壁をあっさりクリアした。1分9秒7は昨年のカペラステークスと0.4秒差。出遅れて2度着外と、オルフェーヴル産駒らしい危うさはあるが、人馬ともに若さで世代交代を目論む。
ノボバカラはかきつばた記念、プロキオンステークス、カペラステークスと2016年にダート重賞を3勝したが、思えばそこから2017年の南部杯2着までがピーク。以降、オープンの栗東ステークスの1勝だけと、緩やかな下降線で、上積みは期待できないのが現状。連下級。
【地方所属馬の評価】
浦和JBCスプリントの覇者ブルドッグボスは、コパノキッキングを差し切る大金星だったが、その前走東京盃では4馬身差2着の完敗だった。今回斤量も1キロ重い58キロ。前走はJRAに移籍し18キロの馬体減と、調整面が気になるところ。
キャンドルグラスは昨年9着だが、同コースで行われる東京盃は過去2年5、5着という実績。良馬場1分11秒9なら上位に迫るタイムだ。着実に力を付けており、少し時計が掛かるようなら、上位争いの期待も出来る。
サブノジュニアは全8勝中7勝が大井1200m。前走のフジノウェーブ記念は10番手の厳しい位置から上がり37秒2の末脚で0.4秒差の4着まで伸びてきた。昨年のアフター5スター賞では57キロを背負い重馬場1分11秒9。時計が掛かるようなら上位に食い込む期待もある。
ウインオスカーはJRA6勝中4勝がダート1200mだが、転入前3戦の内容が良くない。今回転入初戦だけに状態面には注意が必要だ。
エポックはJRA5勝。1200mは【1-0-0-3】で、どちらかというと良績はマイル以上。鋭い決め手を使う反面、ゲートが今ひとつで、転入初戦の前走も後方追走。叩かれてどれだけ上向いたかがカギになる。
マッチレスヒーローは前走フジノウェーブ記念でイン強襲の2着。この馬も良績はマイル以上で、1200mは【0-1-0-6】と勝ち星なし。展開が味方すれば、だが、この相手では忙しすぎる。
ヌーディーカラーJRA4勝。ダート1200mは【1-1-0-3】だが、どちらかというと1400m向きの馬。それ以上に、転入初戦の前走で出遅れたように、移籍前からスタート難を抱えており、まずゲートを五分に出ることがカギ。
ダノングッドは8歳となり、最後方からレースした前走のように、だいぶズブさが出てきた。1200mは【1-0-1-6】で2018年の京葉ステークスに勝っているが、近走の内容からも入着まで。
ナイトフォックスは全3勝が芝のレースで、浦和移籍後【0-1-1-12】と未勝利。追走に苦しむレース振りだけに、ここは厳しいレースになりそうだ。
【解説者の予想】
短距離戦では高いレベルで安定していて、大井1200mも2、1着とコースも合うコパノキッキングが中心。鞍上も【2-2-1-1】の藤田菜七子騎手で、昨年の東京盃を制しているように、死角はない。57キロならむしろ恵まれた。
ブルドッグボスはコパノキッキングをJBCスプリントで下しているが、展開、コースの利があったことは確か。このレースは過去2年4、5着だが、東京盃(17、19年)2着、大井JBCスプリント(17年)3着と、勝ち切れないが相性は悪くない。
ヤマニンアンプリメは浦和JBCレディスクラシック以来の久々になるが、休養明けは【1-0-1-0】と悪くない。ダート1200mもダートグレード競走2勝を含む6勝で、牡馬相手の実績もある。56キロがカギ。
ジャスティンも明け4歳の勢いあり、最近4走ダート1200mで【2-1-0-1】と合っている印象。世代交代の期待も。
もつれてノボバカラ、キャンドルグラス、サブノジュニアも1分11秒台の持ちタイムなら展開ひとつで上位争いの可能性ある。
◎コパノキッキング
○ブルドッグボス
▲ヤマニンアンプリメ
△ジャスティン
△ノボバカラ
△サブノジュニア
△キャンドルグラス
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 9→7 7→9 9→4 4→9 9→1 1→9 7→4 4→7 9→11 9→8