おすすめ注目レース
■2020年5月5日
第32回 かしわ記念JpnI4上 オープンサラ系4歳以上 定量(船橋)
叩かれ良化したサンライズノヴァの上積み魅力
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 出走7頭中6頭がJRA所属馬だけに、力関係の把握はしやすい。特にフェブラリーステークスから5頭が出走してきた。

 1着のモズアスコットは込み合う馬群を一気に突き抜け、終い流した。芝の安田記念も制した二刀流は、別格の能力としか言えない。よりパワー優先の地方ダートもおそらく歓迎で、南関東でもタイムの速い船橋コースなら、それほど違和感はないはず。鞍上は【5-3-0-3】のクリストフ・ルメール騎手。

 2着ケイティブレイブ。GI(JpnI)3勝の底力。フェブラリーステークスの人気薄(16番人気)で2着は、東京大賞典、川崎記念での大敗後に長岡騎手に乗り替りと、状況的に馬券上の盲点だった。船橋コース【2-0-1-0】、経験豊富で自在の強みがある。前走を観れば、もう鞍上に不安を覚える人は居ないだろう。

 3着サンライズノヴァ。昨秋の南部杯は出遅れから上がり35秒7と究極の瞬発力を見せた。前走フェブラリーステークスも上がり35秒3と勝ち馬を数字上しのいでいる。南関東は大井6着、浦和4着だが、船橋コースなら走りやすいはず。武豊騎手の手綱も魅力。

 9着アルクトスはJRA7勝、うち1600mで4勝。前々走の南部杯2着からは能力自体GI級に届いている。フェブラリーステークスではワイドファラオと激しい逃げ争いをしたが、折り合って好位差しが理想。ひと叩きされて今回は完調の臨戦過程だ。

 12着ワイドファラオは、芝、ダート両方での重賞制覇はモズアスコットと同じ。ユニコーンステークスに勝ち、古馬相手、地方のテレ玉杯オーバルスプリントで2着、みやこステークス、根岸ステークスともに5着だが、チャンピオンズカップ、フェブラリーステークスでは2ケタ着順に敗れた。ひとつ壁に当たった近況だが、GI級の素質馬であることは間違いない。南関東向きの血統。あとはアルクトスとどう折り合うか。

 そして1年5カ月振りのルヴァンスレーヴ。ジャパンダートダービーに勝ち、古馬相手の南部杯、チャンピオンズカップと連勝した、名実ともにダート最強馬。とりわけ左回り1600mでは常に圧巻の強さをみせてきた。脚部不安による長期休養明けを能力でどう相殺するか。調教は動いているだけに、あとは能力を発揮出来るか、出来ないか。そこだけがカギ。

【地方所属馬の評価】
 地方からの参戦は回避が相次ぎ、結局ナンヨーオボロヅキ1頭に。高知から大井へ移籍後、東京シンデレラマイルを使って放牧。まだ4歳でどれだけ成長したか楽しみだが、今後グランダムジャパン古馬シリーズを視野に、ここは強敵相手に経験を積む意味での参戦。JRAを一頭でも負かせれば。

【解説者の予想】
 ブランクの長いルヴァンスレーヴの取捨がカギになるが、ここの注目はサンライズノヴァ。前がやりあって展開も向いたが、放牧明けをひと叩きされて上積みが見込める。左回り1600mはベストの条件。
 フェブラリーステークス勝ち馬モズアスコットも安田記念勝ちの絶対能力、根岸ステークス、フェブラリーステークス勝ちで見せたオールマイティーな面は魅力。前走高松宮記念13着の影響がどうか。その分だけ割り引き。
 ルヴァンスレーヴの能力については、今更説明の必要もない。あとは能力を出せるかどうか。入念に乗り込まれ、動きも悪くないが、初戦は様子見が妥当だろう。
 ケイティブレイブも前走は人気が低すぎただけ。船橋コース【2-0-1-0】と得意で、1600mは気持ち短いが、展開が向けば逆転もある。
 アルクトスはフェブラリーステークスではワイドファラオと激しい先行争いをしたが、今回一転折り合えば軽視できない。

 ◎サンライズノヴァ
 ○モズアスコット
 ▲ルヴァンスレーヴ
 △ケイティブレイブ
 △アルクトス



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馬単 6→5 6→7 6→4 6→3