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■2020年9月22日
テレ玉杯オーバルスプリント(浦和)
3連覇狙うノブワイルド
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 サヴィはデビューから一貫ダート路線を歩み、前走佐賀G3サマーチャンピオンで初重賞勝ちを飾った。全7勝が1400m。先行・差し自在、洗練されたレースぶりで、いかにも完成、円熟の印象がある。穴があるとすれば左回りで、ユニコーンステークス13着、バレンタインステークス6着、名鉄杯3着と勝ち星がない。今回は川田騎手が騎乗する。

 サクセスエナジーは1200m~1400mで計10勝。加えて浦和コースはさきたま杯で18年1着、19年2着の適性がある。今回は昨年のこのレース(5着)同様58キロ。58キロ自体は黒船賞、栗東ステークスで勝っているし、天王山ステークスでは59キロで勝っている。斤量泣きする馬ではないが、昨年同様1頭だけ背負うのはいかにも不利が大きい。前走プロキオンステークスは16頭の外枠と展開負け。好機にまくれれば。

 トップウイナーはJRA5勝、3走前にオープン入りし、前2走プロキオンステークス5着、クラスターカップ4着も強敵相手、厳しい流れを好位から正攻法で踏ん張った。成長力あふれる血統背景。小回りをこなせるかどうかがカギになりそうだ。

【地方所属馬の評価】
 ノブワイルドの2連覇は文字通り力の逃げ。なかでも昨年はメンバー的にもレベルが高かった。一昨年は中1週、昨年と今年は2カ月の間隔をあけ、心身両面、ピークを維持して臨む。今年も主導権を取り切りV3狙う。

 ベストマッチョはJRAオープンから転入し、初戦のトライアル2着の後、前走重賞できっちり決め転入初勝利を挙げた。JRA6勝中4勝が1400m。血統含め典型的な骨太の快速型。水が合う浦和でさらに上積みが見込める。

 ブラックジョーは今夏A級で2勝。快時計で別格の強さをみせた。前走のスパーキングサマーカップはマイルで折り合いに苦労し7着も、今回距離短縮は好材料。メンバー的に大きくハードルは上がったが、自身再び旬は異論ない。折り合って先行出来れば。

 キングルアウは、後方のまま覇気のない競馬が続いて久しい8歳馬。間隔ない中、追い切りで好タイムをマークし上向き基調ではあるが、それ以外に好材料が浮かばない。

 スティンライクビーはJRA3勝、岩手4勝。ただ、前走のクラスターカップ(1.7秒差8着)を基準にするとダートグレード競走では終い、決め脚の点で物足りない。平行線の8歳馬。

 マイネルネーベルはJRAでの良績はすべて芝。現実に地方転入後見せ場すら作れない。期待薄。

 ナラはホッカイドウ競馬、東海地区で計9勝の4歳馬だが、ダートグレード競走では過去10戦して見せ場すら作れない。410キロ台のぎりぎりの馬体で上積み疑問。

【解説者の予想】
 サマーチャンピオン快勝で目下2連勝中のサヴィも勢いという面でも買いだが、このレースを連覇しているように地元1400mならやはりノブワイルド軸は揺るがない。今年もほぼ昨年同様のローテーションで、明らかに3連覇を狙いに来た。
 もちろんサヴィも勝ち負けの評価だが、左回り〔0-0-1-3〕、しかも代表的な小回りの浦和コースを果たしてどうこなすか。
 サクセスエナジーは外枠、1頭だけ58キロとやや不利な要素がある分3番手。浦和1400mで重賞初制覇のベストマッチョは入着以上の期待も出来る。トップウイナーは小回りがカギも、正攻法のレースがはまれば上位争い可能。ブラックジョーにとって1400mに距離短縮は好材料で、終いの脚が生かせる流れになれば。

◎ノブワイルド
○サヴィ
▲サクセスエナジー
△ベストマッチョ
△トップウイナー
△ブラックジョー



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 3→4 3→10 3→6 3→2 3→8