おすすめ注目レース
■2020年10月7日
東京盃(大井)
勢いが違うサブノジュニア
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 コパノキッキングは昨年のこのレースを4馬身差の快勝。重賞通算4勝中3勝が1200mからも、このメンバーでは短距離総合力No.1は間違いない。久々の前走佐賀・サマーチャンピオンを3着、叩かれ再び完調のステップ。昨年は逃げ切ったが、控える競馬も可能。

 ジャスティンは今春の東京スプリントを完勝。初の大井コースをダッシュよくハナに立ち、1分10秒9の好タイムで逃げ切った。スタート次第だが、決まればハナでも控えても競馬出来る。今回の鞍上は戸崎騎手。

 ヤマニンアンプリメは、昨秋の浦和JBCレディスクラシックをひとまくりで決めた瞬発力を持つ。今春の東京スプリントは鼻出血で8着(1.3秒差)と敗れたが、復帰後もプロキオンS3着、サマーチャンピオン4着なら復調確か。鞍上は2度目の川田騎手。

 マテラスカイは前走盛岡クラスターカップで1分8秒5のレコード。あらためて希代の快速を証明してみせた。東京盃は一昨年4着(1分12秒5)。軽い馬場向きは確かだが以前よりも一段パワーアップした可能性。

 ラプタスはダート路線に参入後8戦6勝。黒船賞→かきつばた記念とも徹底先行で連勝した。レース振りに単調さは残すが、スピードは互角。初距離、初コースとなる大井1200mをどう乗るか。

【地方所属馬の評価】
 サブノジュニアの東京スプリント2着は、上がり最速となる36.0。以降1200mで、重賞のアフター5スター賞を含む3連勝。文字通り磐石のステップで登場する。地方短距離界屈指の瞬発力。走り込まれたホームの利からも、ここは当然脈あり。

 ブルドッグボスは8歳の衰えどころか、ますます元気。今季さきたま杯(0.2秒差2着)、クラスターカップ(0.5秒差3着)とも敗れて強しの末脚だった。東京盃は過去2戦していずれも2着。混戦になれば巻き返しも十分可能。

 トロヴァオのフジノウェーブ記念は鮮やかだったが、当時ベストの1400mで好枠の味方もあった。1200mは2歳ホッカイドウ競馬所属時【1-1-0-0】だが、それ以来だけに、確実に計算できるとは言い難く。

 ブロンディーヴァの前2走は古馬相手に、アフター5スター賞トライアル1着、アフター5スター賞3着は差す競馬に徹し収穫と自信が大きい。終い確実に伸びてくるだけに、3歳牝馬だが善戦可能。

 クルセイズスピリツは2走前の流星賞で44年ぶりレコード更新となる1000m58秒8の快時計。とはいえ、いかんせん逃げ一手の単調さは否めず。ダートグレード競走となると末脚に不安も。

 カプリフレイバーは古馬相手2戦目でどう変わるか。優駿スプリント完勝からは通用可能なスピード能力は持っている。鞍上本田正重騎手が、この馬の新味を引き出せれば前進も。

 マッチレスヒーローのフジノウェーブ記念2着はイン強襲。人馬とも最高のパフォーマンスだった。今回はこの馬には忙しい1200m。加えてスプリント戦でのスピードはひと息だけに。

 サイタスリーレッドの前走アフター5スター賞は、放牧明けで6着(0.8秒差)は善戦と言えるが、今回は交流戦でハードルが大きく上がった。本質的には逃げてベストだけに、ここは同型も揃い展開微妙。

 フランシスコダイゴはJRA→ホッカイドウ競馬→南関東、一貫短距離で存在感をみせてきたが、前2走からは重賞の壁も感じる。入着目標。

 ジョウランはJRA在籍時ダート1150~1200mで2勝、転じたホッカイドウ競馬では3勝を積み上げたが、今回交流戦は初体験。追走が厳しくなるか。

【解説者の予想】
 3年ぶりとなる大井・JBCに向けて今年は重要度が増した前哨戦・東京盃。春の東京スプリントで、好位から上がり1位の末脚で2着したサブノジュニアは、目下3連勝中と勢いを維持している。前走アフター5スター賞で重賞初制覇を果たし、グレードレースのタイトル奪取の野望へ、いよいよ機は熟した感がある。

 コパノキッキングは東京スプリントでは、1200mで初めて馬券の対象外となる敗戦(5着)を喫した。昨年は逃げて4馬身差をつける圧勝。今年は以前の破壊力が少し影を潜めている印象だが、ひと叩きされ、型通り良化は確か。

 ジャスティンは東京スプリントで重賞初制覇。絶好枠を生かし思い切って逃げた鞍上の好プレーも光った。今回はそのとき以上に快速型がそろった印象だが、本来控える競馬も可能。大井を知り尽くす戸崎騎手の手綱なら心配なし。春秋重賞制覇でJBCに王手か。

 以下、昨年のJBCスプリントの覇者で、東京盃2着2回のブルドッグボス。同じく昨年のJBCレディスクラシックを同距離のスプリントを凌ぐ好タイムで制したヤマニンアンプリメ。軽い馬場向きだが、前走クラスターカップをレコード勝ちしたマテラスカイ。久々の1200mがはまればトロヴァオも浮上。

 ◎サブノジュニア
 ○コパノキッキング
 ▲ジャスティン
 △ブルドッグボス
 △ヤマニンアンプリメ
 △マテラスカイ
 △トロヴァオ



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 14→7 7→14 14→3 3→14 14→5 5→14 7→3 3→7 14→6 14→11