おすすめ注目レース
■2020年10月8日
レディスプレリュード(大井)
女王の座狙う3歳レーヌブランシュ
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 JRA勢の中心はレーヌブランシュ。アクアリーブルを瞬時に捕らえた関東オークス、続く門別のブリーダーズゴールドカップ3着は古馬初対戦、プラス11キロなら価値がある。初コースとなる大井をこなせればJBCレディスクラシックへの展望も大きく開ける。

 プリンシアコメータは前走ブリーダーズゴールドカップを完勝。元々休み明けは走る馬だが、力任せの先行でいきなりピークに持ってきた。ダートグレード競走牝馬路線4勝、このレースも一昨年に制覇している。岩田騎手は【4-4-0-3】と最も息の合う鞍上だ。

 マドラスチェックは前走ブリーダーズゴールドカップは7か月ぶりだったが、スタートから一気の逃げ。結果最後失速ながら、行きっぷりはここにつながる内容だった。大井1800mは今年のTCK女王盃制覇と既に結果を出しているコース。再び森泰斗騎手起用なら力が入る。昨年8着のリベンジ。

 シネマソングスはJRA1600~1700mで4勝。前走のブリーダーズゴールドカップがダートグレード牝馬路線初挑戦。結果決め手を欠き4着だったが、通用のメドは立った。小柄でも父ハーツクライらしい瞬発力とセンスがある。充実注目。

 マルシュロレーヌは前走が初ダート、それも1700mを上がり35秒0の末脚で差し切った。今回は重賞で、初の地方競馬とさらにハードルが上がる。父オルフェーヴルにも危うさと同時に期待感がある。大井適性がカギになるが、前走に引き続き川田騎手は好材料。

【地方所属馬の評価】
 マルカンセンサーは近走不振だが、昨年のTCK女王盃で2着。イン強襲はまだ記憶に新しい。混戦で一発の怖さ。時計的には通用するところで、上がりがかかるようなら。

 ナムラメルシーは今春エンプレス杯2着で存在感を示したが、他力本願の追い込み馬だけに、以降休養もありなかなか波に乗れない近況。先行争い次第で、前がもつれれば入着ぐらいは。

 サラーブは前走名古屋の秋桜賞圧勝で再び勢いがついてくるか。昨年のこのレース5着。動く競馬で見せ場を作った。このメンバーでも持ちタイムは通用する。やはりペースがカギになる。

 アッキーは、今夏は園田→園田→水沢と積極的に他地区へ遠征し、六甲盃、ビューチフルドリーマーカップを制した。本質的に中~長距離向きで、平均ペースの先行タイプ。中央交流のペースについていけるかどうかがカギも、しぶとさ健在で要注意。

 クオリティスタートの13勝中11勝がホッカイドウ競馬でのもの。2走前ブリーダーズゴールドカップの3.3秒差8着が一応の能力基準。追走に苦戦か。

 アンバラージュも実績は地方交流までという力関係。追って甘く大井向きとも思えない。苦戦か。

 サンルイビルは駆けごろの3走目だが、今年のTCK女王盃1.8秒差7着が基準。エンプレス杯では出遅れもあった。交流戦では置かれる危険性。

 ゼットパッションは昨春の浦和桜花賞2着。以降一進一退が続いている近況。関東オークス9着、マリーンカップ11着と人気通りには走る。本来マイル志向。

 チェリーシャクナゲは好調を維持している。1800m適性も高いが、前走B2クラスだけに、このメンバーでは格下感は否めない。厳しい挑戦。

 ナンヨーオボロヅキは高知8勝。昨夏ジャパンダートダービーは大差殿り負けだった。実績的にも地方交流レベルで、このメンバーでは厳しい。

 レガロデルソルは復帰3戦5・6・3着。B級で足踏みが続く。1800mは向くが、やはり格下。

【解説者の予想】
 前走のブリーダーズゴールドカップでは最後直線で競り負けたものの、0.3差3着と古馬相手にメド立ったレーヌブランシュ。55キロ→54キロと斤量面での条件も良化。前走プラス11キロも馬体を増やしていたことも、成長という面からも好材料だ。過去、関東オークス→ブリーダーズゴールドカップで好走したクイーンマンボ、ホワイトフーガはこのレースでそれぞれ1、3着。秋の飛躍に期待したい。

 そのブリーダーズゴールドカップを制し、健在をアピールしたプリンシアコメータも、大井コースでは一昨年このレースに勝ち、3年前のはJBCレディスクラシック2着と、実績は文句なし。ただし、昨年のこのレースで10着など、位置取りを悪くした時大きく崩れる点だけが気になるところ。

 TCK女王盃勝ち馬マドラスチェックは、脚部不安で7か月ぶりとなった前走は失速し5着も、500キロを超える大型馬だけに叩かれた上積みは期待できる。再び森泰斗騎手も好材料だ。

 シネマソングスは初重賞挑戦だったブリーダーズゴールドカップで4着と、今後にメド。430キロ台の小柄な馬だけに、大井の馬場は厳しそうに思えるが、競馬センスあるだけに、うまくさばきたい。

 以下、マルシュロレーヌは前走初ダートで快勝。今回はいきなり相手強化だけに、今後を占う意味でも好レースしたい。ナムラメルシーはエンプレス杯2着。大外だけに中団~後方待機から末脚勝負に徹して、ひとつでも上の着順を目指したい。マルカンセンサーもタイム的には通用の資格ある。

 ◎レーヌブランシュ
 ○プリンシアコメータ
 ▲マドラスチェック
 △シネマソングス
 △マルシュロレーヌ
 △ナムラメルシー
 △マルカンセンサー



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 15→13 13→15 15→12 12→15 15→4 4→15 13→12 12→13 15→10 15→16