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■2020年11月3日
JBCスプリント(大井)
ベストの舞台でジャスティンが短距離王
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 ジャスティンは東京スプリント、東京盃の大井2大1200m戦を連破。前走東京盃は逃げ馬の直後から、完璧な好位差し。能力はもちろんだが、高いコース適性。スタートさえ決まれば、あとは自在。鞍上戸崎騎手で万全の態勢。

 ミスターメロディは昨年の高松宮記念に勝った芝G1馬。昨年は浦和JBCスプリントにも参戦。結果スタート直後に不利を受け、さらにコーナー4回の小回り1400mは、この馬には合わなかった。しかしダート適性は高く、今年の大井1200mはワンターン。条件は揃った。

 昨年の東京盃は逃げ切り勝ち、今年は10番手から追い込み3着のコパノキッキング。自在性を身に付け、藤田菜七子騎手とのコンビは完成の域に入った。東京盃は余裕のある馬体だったが、使われて本番は万全だろう。昨年のJBCは早め先頭でブルドッグボスに差されたが、今年はどう乗るかに注目。

 マテラスカイはクラスターカップでレコード勝ち。昨年8着だった本家ブリーダーズカップスプリントに再度挑戦予定だったが、直前で回避しここへ。鞍上は武豊騎手。希代の快速馬だが、果たして過去【0-0-0-2】の大井の馬場が合うかどうかの懸念も。

 モズスーパーフレアは今春の高松宮記念に勝った芝G1馬。今回初ダートだが、それよりもとにかく行き切ることが条件。血統的にはダートは走れるはず。

 サクセスエナジーはプロキオンS10着大敗後の前走テレ玉杯オーバルスプリントをひとまくりで快勝し、いい流れで駒を進めてきた。大井1200mは東京盃7、3着とまずまず及第点。すんなり流れに乗りたい。

 ヒロシゲゴールドは昨年の東京スプリント以来、久しぶりの大井参戦。当時コパノキッキングとクビ差。この馬も行き切ることが条件で、モズスーパーフレア、ノブワイルドとのハナ争いは激しくなるだろう。

【地方所属馬の評価】
 浦和JBCスプリント覇者ブルドッグボスは、今年も元気だ。勝ち星こそ南関東オープンの1勝だが、前走の東京盃はジャスティンのクビ差に迫り、順調さをアピール。大井1200mは東京盃2着3回とベストのコース。

 サブノジュニアの前走東京盃5着(0.4差)は期待を下回る結果だったが、上り36秒1と片鱗は見せた。大井1200m【10-7-2-3】。春の東京スプリントではジャスティンに1馬身1/4差の2着。ロスなく乗れれば期待できる。

 東京盃6着のトロヴァオだが、上りはブルドッグボスと並ぶ36秒0の最速タイ。このメンバーでも通用する事を証明できたし、昨年の浦和JBCスプリント3着以上の期待も。

 ノブワイルドはテレ玉杯オーバルスプリント連覇。逃げがベストも、最後差し返してきた前走に底力を感じる。1枠2頭との激しい先行争いをどうさばくかがカギになる。

 ベストマッチョはJRAから転入し、オープンでブルドッグボスの2着、南関東重賞1着、そして前走はテレ玉杯オーバルスプリントで2着。実績は圧倒的に左回りで、右回り適性に注目。

 ホッカイドウ競馬のメイショウアイアンは、北海道スプリントSでマテラスカイを競り落とした。昨年の浦和JBCスプリントは9着大敗だったが、浦和コースは合わなかった。右回り1200mの今年はベストの条件。

 シャインヴィットゥは転入後ひと息も、前走A2下に勝ってようやく流れに乗れてきた。スタート次第だが、展開的にも差しが利く流になれば浮上も。

 キャンドルグラスは昨年の船橋記念でブルドッグボスを差し切ったこともある。今春の東京スプリントで3着。休み明け2戦2着と、順調に臨める。

 クルセイズスピリツは3走前に1000mでレコード勝ち。馬場が軽かったにせよ、スピード健在を証明。前走の東京盃は果敢にハナを奪いに行ったが、0.8差とはいえ終い余力なしの9着だけに。

【解説者の予想】
 今年の大井1200mのダートグレード競走を連破したジャスティンが中心。三度この舞台で短距離界の頂点を狙う。特に最後クビ差となった前走の東京盃は、早めに仕掛けたラプタスの動きにも動じず四角3番手からきっちり抜け出し、後続の猛追をしのいだもの。この勝ち星は高評価ができるし、再度同様の競馬ができれば。
 そのクビ差でジャスティンを捕らえきれなかったのがブルドッグボス。しかし終いの伸びはさすがのひと言。しかも2キロ重い斤量を考慮すれば勝ちに等しい内容だろう。今回は同斤量で走れる点はプラス材料。8歳でも衰えらしい衰えはみられないし、昨年に続くJBCスプリント連覇への道筋はみえている。
 昨年に続きJBC挑戦のミスターメロディ。高松宮記念に勝ち、前走はスプリンターズS4着と芝1200mの実績馬だが、新馬、500万勝ちではあるがダートも【2-2-0-1】。着外は昨年のJBCスプリント6着。小回りの浦和1400mからワンターンの大井1200mに変わるのは好材料だ。
 東京盃3着のコパノキッキングは、後方から目を引く伸び。再び手綱をとる藤田菜七子騎手は、完全にこの馬を手の内に入れた印象。前に行く脚もあり、この自在性を有効に生かせれば勝機も十分。
 東京盃で5、6着で続いたサブノジュニアトロヴァオは、ともに健闘といえる部類だが、勝ち負けに食い込むにはさらに持ちタイムの短縮が条件となる。出遅れ11着のマテラスカイは、本家ブリーダーズカップ遠征をやめてここに参戦。大井適性は微妙な感じだが、主戦武豊騎手に戻って、本来の競馬ができれば巻き返しても不思議ない。

 ◎ジャスティン
 ○ブルドッグボス
 ▲ミスターメロディ
 △コパノキッキング
 △サブノジュニア
 △トロヴァオ
 △マテラスカイ



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 11→14 14→11 11→16 16→11 11→13 13→11 14→16 16→14 11→6 11→5