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■2020年11月25日
浦和記念(浦和)
ダートで開花したロードブレス
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 JRA勢の中心はロードブレス。超ハイペースを自ら動いた前走日本テレビ盃を快勝。ダート路線参戦から6戦5勝と高い適性を見せ、いずれG1も、の期待。一貫して1800~2100mの中距離路線を歩む。今回カギになるのが「浦和適性」。左回りは問題ないが、小回りのキツイカーブがどうかだが、機動力がありこなせる感触はある。

 ウェスタールンドは1700~1800mで3勝。2走前のG3アンタレスステークスでアナザートゥルースを豪快に差し切った。ダイオライト記念で見せた不器用さは気になるが、状態自体は8歳の今がピーク。浦和コースをこなせれば。

 ダノンファラオのジャパンダートダービー2分5秒9は、3歳時のクリソベリルをしのぐもの。前走のJBCクラシックは逃げて5着だったが、2分4秒0は古馬相手に目処がたった。兵庫チャンピオンシップ2着の経験もあり、浦和2000m向きの器用さある。

 デルマルーヴルは安定感を増した末脚が武器。今季あと一歩の成績だが、今回一枚落ちのG2格なら、前々走の日本テレビ盃2着(0.4差)が基準になるだろう。鞍上は今回も戸崎騎手。小回りの浦和2000mもこなせるが、インパクトはあるが不器用なレース振りだけに、その点だけがカギ。

 ヒストリーメイカーはJRA未勝利→金沢10勝→JRA再転入。再転入後1年で500万からオープンに出世した。1800~2000mで4勝、勝ち切れないまでも、ダートグレード競走では常に好走している。金沢の経験があるし、前々を進んで渋太いだけに浦和コースも悪くない。

【地方所属馬の評価】
 ストライクイーグルは前走の日本テレビ盃で3着の地方最先着となり、再びリズムが戻りそうだ。昨秋浦和のJBCクラシック5着も、ゴールぎわ差し返す好内容。ここは好走できる条件が揃った。

 クインズサターンは昨秋の浦和JBCクラシック4着。加えて今季は目下4連勝で道営記念を制した勢いがある。晩成型の良血馬で、鞍上落合騎手とのコンビは3戦3勝の負け知らず。

 タービランスの前走埼玉新聞栄冠賞は、包まれた位置から馬群をこじあけるように伸び、時計も優秀。状態面は目下最高潮で、盤石のステップでここに臨む。展開は不問で、常にゴール前接戦に持ち込む。浦和コースならこの相手でも通用する。

 リンノレジェンドのタイトルは昨年の黒潮盃とダービーグランプリ。地方競馬では全国区レベルだが、ダートグレード競走となると終いひと息甘い。今回は好枠が引けたし、ここは逃げてどこまで粘れるか、だろう。

 サーヒューストンの潜在能力は重賞級だが、今季順調に使い込めていない。前走初重賞の東京記念で2.5秒差4着だけに、さすがにここはハードルが高い。まずは入着が目標。

 マイネルズイーガーもA2クラスの格上挑戦。JRA4勝はすべて芝のレースで、ダートは2歳時に2戦して7着と13着。3勝クラスから転入初戦が、久々のダートでJpn2だけに、いかにも荷が重い。。

【解説者の予想】
 前走日本テレビ盃、初の重賞挑戦で今回と同レベルのメンバー相手に正攻法で2馬身差の快勝を収めたロードブレス。これでダート路線参戦後6戦5勝の快進撃。母ミステリューズの仔はこれまで地方の中堅級が多かったが、初めてサンデーサイレンスの3×4のクロスをもった同馬が見事に壁を破った。当然地方の馬場への適性は疑う余地はない。今回はコーナー6回のトリッキーな浦和2000m攻略がカギになるが、先行力も兼ね備え、あっさりJpn2連破の期待感も十分だ。
 今年アンタレスSで8歳と遅まきながら重賞初制覇したウェスタールンド。もともと一昨年チャンピオンズC2着と実力は十分、使い込んでおらず、まだ活力もたっぷり残っているだけに、年齢だけで評価を下げるのは禁物だ。それより久々と小回りの浦和で反応よく動けるかの方がカギになる。
 浦和向きという観点からみると今回不気味なのがダノンファラオ。ジャパンダートダービーの覇者だが、小回りの浦和コースでその先行力がさらに威力を増す確率は大。Jpn1勝ちで2キロ増の斤量56キロは楽ではないが、古馬相手3戦目で前走以上ならJpn2のここは十分圏内だろう。
 デルマルーヴルは地方のダートグレード競走で【2-5-1-2】。末脚は確実で上位争いは必至。浦和は昨年このレース4着とG1級レースを除けば唯一の馬券外となり、コース適性は気になるが、今年は2度目+戸崎騎手で心配はないか。展開ひとつ。
 ヒストリーメイカーはダートグレード競走は未勝利だが、前走乗り替わった北村友一騎手でみやこS2着。金沢で力をつけ再転入した馬で地方、小回りは不安なく、スムーズに流れにのればここも差ない。
 地方馬では昨年当地JBC4、5着のクインズサターンストライクイーグル。前者は道営移籍後目下4連勝中、後者も前走日本テレビ盃で3着と上昇ムード。昨年JBCクラシック3着以下はややレベルに難ありだが、ここも掲示板は狙えるか。
 地元前哨戦を勝って臨むタービランスは、ダートグレード競走では過去10、9着と振るわない。今回満を持して臨む地元のJpn2で健闘の期待もかかるが、前記2頭同様まずは掲示板が現実的な目標だろう。

 ◎ロードブレス
 ○ウェスタールンド
 ▲ダノンファラオ
 △デルマルーヴル
 △ヒストリーメイカー
 △クインズサターン
 △ストライクイーグル



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馬単 5→2 5→6 5→9 5→10 5→4 5→11