おすすめ注目レース
■2021年4月7日
マリーンカップ(船橋)
得意の船橋でサルサディオーネが連覇を狙う
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 テオレーマは重賞初参戦。前走小倉で3勝クラスに勝ち、オープン入りした。その前走は1700m1分42秒3、4コーナー13番手から上がり35秒6の末脚。今年のエンプレス杯、TCK女王盃など牝馬ダートグレード3勝のマルシュロレーヌが、昨年9月の桜島ステークスで良馬場1分43秒7、上がり35秒0だったから、それとの比較からも同等の評価ができる。左回りも【1-2-0-1】なら悪くないだろう。

 マドラスチェックは昨年TCK女王盃に勝ち、レディスプレリュード、JBCレディスクラシックと2戦2着。今年に入り連覇を狙ったTCK女王盃4着、エンプレス杯3着と、大崩れはないが終いの甘さが目立った。エンプレス杯は明らかに距離が長かったが、今回のマイルは19年のスパーキングレディーカップで4着。サルサディオーネとファッショニスタの作る流れを追走するのに手間取っていたが、当時3歳の7月だから、その頃に比べれば力は付けている。

 フェアリーポルカは芝で15戦4勝。昨年中山牝馬ステークス、福島牝馬ステークスと、G3を2勝している芝の実績馬。今回が初ダートとなる。500キロ台の馬体と、ある程度前めでも後ろからでも行ける自在性あるし、小回りのコースもスムーズに走れる。ダート初挑戦の馬は砂をかぶって走る気を無くすが、7頭立ての少頭数なら砂をかぶらないような位置を走ることもできる。前走は連覇を狙った中山牝馬ステークス3着。勝ち馬からハナ+クビ差と余力を残してのダート参戦だけに、軽視は出来ない。

 レッドアネモスも芝で15戦4勝。昨年夏にクイーン賞を制している。血統的にも芝の中~長距離タイプだが、父ヴィクトワールピサの産駒には18年TCK女王盃に勝っているミッシングリンクがいるように、血統的なマイナスはないだろう。近2走は牡馬相手に2ケタ着順に敗れているが、3歳時には白百合ステークスで大阪杯2着のモズベッロに勝っている。この馬も初ダートだけに少頭数ならスムーズにレースできそうだ。

【地方所属馬評価】
 サルサディオーネは昨年の勝ち馬。ケレン味のない逃げで押し切った。船橋コースは【3ー2ー0ー2】で、着外の2戦は牡馬相手の日本テレビ盃と報知グランプリカップ。マイルも【3-2-1-1】とベストの条件で、いつも通り勝負どころからペースを上げて、後続を早めに突き放したいところ。

 アブソルートクインはB1の格下で、ハンデ戦のクイーン賞は51キロで勝ち馬サルサディオーネから4.7秒差の10着。現状ではこのメンバーでは厳しいところだが、放牧に出てどこまでリフレッシュ出来たかだろう。

 名古屋のシーアフェアリーは中央1勝クラスから名古屋に転じ、転入後16戦7勝。A級一般戦で好レースしているが、東海菊花賞で最下位12着と力差がある。輸送は苦にしないタイプだが、行きたがる面がある、その割には終いまで脚を伸ばす。とはいえ、ここは相手が違う。

【解説者の予想】
 展開はシンプルにサルサディオーネの逃げだろう。7頭立てと少頭数だけに紛れのない競馬になりそうだが、サルサディオーネはあくまで自分の競馬に徹するだけだ。早めに動いてペースを上げて、勝負どころでリードを広げられれば、ほぼ勝ち負けだろう。
 テオレーマは中団からのレースになるが、少頭数だけにいつもより前めに付けられそうだ。マルシュロレーヌ級の力が本当にあれば、この先ひじょうに楽しみになる。マドラスチェックは大崩れしないだけに、ここも計算できる。
 フェアリーポルカレッドアネモスは初のダートが合うかどうか。少頭数だけに走りやすいだろう。

◎サルサディオーネ
○テオレーマ
▲マドラスチェック
△フェアリーポルカ
△レッドアネモス



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馬単 1→3 1→5 1→4 3→5 1→6