おすすめ注目レース
■2022年3月23日
ダイオライト記念(船橋)
エルデュクラージュがここ目標に昨年の雪辱!
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】
 ヴェルテックスは伸び盛りの5歳春。2000mの浦和記念3着、2500mの名古屋グランプリ1着、そして前走Jpn1川崎記念3着と、鞍上横山武史騎手共々、今が充実期と言っていい。川崎記念では4コーナーで外側に斜行し、落馬の原因となったが、コーナーのきつい川崎から、JRA勢にとっては走りやすい船橋にコース替わりは好材料。上位争い。

 ダノンファラオは昨年の勝ち馬。離れた3番手から最後パワーでねじ伏せた。気性面でムラだが底力、長距離適性は証明済み。今回、ジャパンダートダービーを制覇した坂井瑠星騎手とのコンビ復活。流れに乗れれば連覇の可能性も十分ある。

 エブリワンブラックはダートグレード競走初参戦の前走名古屋大賞典は、出遅れも最後の直線外をしぶとく伸びて4着。ひとまず通用のメドは立った。晩成型の長距離血統。今回鞍上にも期待感。今回鞍上の戸崎騎手に期待が高まる。展開次第も末脚は要注意だ。

 メイショウカズサは昨秋白山大賞典、浦和記念連勝はいずれも圧巻のスピード能力。前走の佐賀記念は27キロ増が響いただけに、中間どう絞ってくるかがカギ。マイペースで行ければ2400mは問題なし。新コンビとなる鞍上幸騎手も経験豊富で、ここは見直し。

【地方所属馬の評価】
 エルデュクラージュは昨年の2着馬。前走川崎記念の内容からもさらに力をつけている印象。基本ジリ脚ながら、前々を行ってバテない渋太さあるだけに、今の深い馬場は合いそう。円熟の8歳を迎え、今年は地元馬としての参戦になるが、条件的には今年も好走できる。

 ミューチャリーは早めのまくりで強豪を完封したJBCクラシックの勝ち馬。前走フェブラリーステークスは10着、勝ち馬からは1.3秒差。やはり地方の馬場で中~長距離がベストの見方ができる。状態に変わりなければ、力上だけに圧倒も可能だ。

 ノーヴァレンダは昨秋転入し、思惑どおり報知オールスターカップで全日本2歳優駿以来となる重賞制覇。前2走はいずれも川崎記念をしのぐ時計で終いセーブする余裕あった。本格化した今満を持しての登場。距離延長に不安があるのと、ハナか控えるか、位置取りにも注目。

 フレッチャビアンカは前走2600mの金盃で鮮やかに差し切り、南関東重賞2勝目。あらためて瞬発力と長距離適性を実感させた。船橋コースは【0-1-1-1】と好走するも勝ち星はなし。初コンビとなる鞍上も、和田騎手なら不安はない。

 セイカメテオポリスは前3走、古馬一線級相手に4・4・2着。当然、今回はそれ以上の期待がかかる。とはいえノンプレッシャーだけにどんな競馬をしてくれるか楽しみでもある。船橋2400mもおそらく追い風。

 トーセンスーリヤは前走再転入、久々のダートを無難な発進。実績、左回り適性からは善戦の期待も。道中折り合ってレースできれば、得意の切れ味勝負ができる。

 エメリミットは再びトンネルに入った東京ダービー馬。長距離適性は確かだが、成績に大きな波がある。前2走からは強敵相手のここでは厳しい戦いになりそうだ。

 名古屋のアーチデュークは、底が割れた8歳馬で、前2走名古屋A級で大敗を喫している。期待薄。

 笠松のナラも前走黒船賞で大差殿り負け。笠松B級でも勝ち切れない現状では厳しいだろう。

 名古屋のユアマイラブは高知、名古屋A級で勝ち負けにならない近況。本来短~マイル志向で距離も長い。

【解説者の予想】
 現在行われているダートグレード競走では最長距離となる2400m。問われるのはもちろんスタミナだ。
 川崎記念の走りを順当に評価すればエルデュクラージュにチャンスはありそう。昨年のこのレースも2着と適性も高い。今年は地元馬として臨むが、調整も順調で、昨年の雪辱を果たしたい。
 ヴェルテックスは昨秋の浦和記念から地方ダートグレード競走路線に参戦し3・1・3着。母シーイズトウショウのイメージと裏腹にダート中~長距離路線で才能が開花した。ここは前を見て運べる展開の利もありそうで、上位争い有望だ。
 昨年のJBCクラシックを制しNAR年度代表馬にも輝いたミューチャリーが、昨年のかしわ記念以来、「G1ホース」となって初めて地元凱旋。前2戦と比べればJRA勢との相手関係は緩和している。2400mは初だが以前と比べればマイルより長い距離のほうが現状ベターか。ここは結果にこだわりたい一戦。

 このレースの連覇を狙うのはダノンファラオ。前走チャンピオンズカップは殿り負けなど好・凡走の差が大きい戦績だが、地方ダートの左回りに限定すれば近4戦2・1・3・1着と複勝圏を外していない。
 昨年川崎へ移籍してきたノーヴァレンダは転入前が底を打ったような成績だっただけに半信半疑な面もあったが、転入3戦2・1・1着。特に前走報知オールスターカップでは快ラップで逃げて2分14秒4は川崎記念の勝ち時計を0.5秒上回る。6歳もキャリア16戦と消耗少なく、距離延長も問題はないはず。あとは同型との先行争いがカギ。
 そのカギを握るのはメイショウカズサ。昨秋は白山大賞典でミューチャリーを相手にレコード勝ち、浦和記念も絶好枠から逃げ切り重賞連覇。前走の佐賀記念はまったくの凡退も、大幅馬体増。ここで見直す手。
 エブリワンブラックはオープン入り後3着以内ないが、距離延長はプラスで、そこに賭ける。
 無印勢では大井金盃1・2着のフレッチャビアンカセイカメテオポリス。消耗戦になりスタミナが生きる展開になれば浮上の余地ある。

 ◎(7)エルデュクラージュ
 ○(13)ヴェルテックス
 ▲(6)ミューチャリー
 △(9)ダノンファラオ
 △(11)ノーヴァレンダ
 △(3)メイショウカズサ
 △(1)エブリワンブラック



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馬単 7→13 13→7 7→6 6→7 7→9 9→7 13→6 6→13 7→11 7→3