【中央所属馬の評価】
まずはハイレベル4歳世代の筆頭オメガパフューム。昨年の東京大賞典は上りがかかったのが幸いした面はあるが、ゴールドドリームを競り落とした勝負根性は世代屈指。フェブラリーステークスは距離が短く、休み明けの前走平安ステークスは59キロを意識しすぎた鞍上の早仕掛け。宝塚記念を制した短期期間騎乗のD.レーン騎手の手綱さばきに注目。
チュウワウィザードは叩き上げの実力派。3歳2月デビューでダート【7-2-2-0】。名古屋グランプリ、ダイオライト記念と地方のJpn2を2勝し、前走はJRAの平安ステークスに勝った。華々しい血統とは裏腹に、タフなイメージ。地方の2000mは好材料。鞍上の川田騎手もJRA首位独走中。
この冬7連勝でフェブラリーステークスを制した5歳馬インティ。前走かしわ記念はひと息後で出遅れが響いた。連勝こそストップしたものの、今度は2000mで中距離路線を目指す。父ケイムホームの産駒はマイル以下がベストの傾向で、自身もスピードタイプだが、1800mで6戦5勝なら距離延長は苦にしないだろう。逃げ一手のタイプではないが、同型とどう折り合うかがカギになる。
アポロケンタッキーは3年前の東京大賞典覇者。7歳になり近況不振だったが、川崎記念よりコンビを組んだ戸崎騎手とは手が合うのか、復調気配が感じられる。かつてアウォーディーを差し切った脚もある。距離延長はもちろん大歓迎。
ミツバは今年の川崎記念馬。渋い末脚が身上で、大井コースは2戦して3、6着。突き抜ける爆発力には欠けるが、順調さの強みを生かして。
オールブラッシュは気性面でムラなところあるが、川崎記念、浦和記念と左回りダートグレード競走2勝の実績。逃げ、まくりなど多彩な戦法を持ち展開面で読みづらい馬ではあるが、人気薄なら妙味ある。
【地方所属馬の評価】
今回の地方勢は元JRAのタイトルウイナー揃いだが、期待は4歳馬モジアナフレイバー。前走休み明けの大井記念は衝撃の強さだった。単純比較で昨年の東京大賞典を上回る好タイム。2分4秒台に入れることが出来れば、帝王賞でも十分好勝負可能なタイムだ。
北海道のスーパーステションは通算16勝、道営No.1ホース。今季2戦し、相変わらずの強さ。昨年の東京大賞典ではオメガパフュームから0.8秒差6着。展開次第だが、注文通りの逃げなら善戦以上も。
ノンコノユメは小林の荒山厩舎に移籍し今回初戦。18年フェブラリーステークスなどダートグレード競走5勝の実績。大井2000mはジャパンダートダービーに勝ち、帝王賞2着。大外枠だが典型的な追い込み馬で枠は不利にはならない。どれだけ余力を持っての移籍かがカギになる。
サウンドトゥルーは希代の鬼脚で16年チャンピオンズカップなどダートグレード競走4勝。大井2000mは15年東京大賞典でホッコータルマエを差し切った。脚質的に自ら動けない弱みはあるが、それよりも移籍後パンチ力が落ちている方が気になる。
リッカルドはエルムステークスの1勝のみだが、移籍後南関東重賞4連勝。昨年の帝王賞ではゴールドドリームから1.0秒差の4着、2分5秒2と健闘している。以降ひと息だが、休み明け叩かれてどれだけ変わったか。
佐賀のグレイトパールはJRA7勝、内2勝が重賞(1800、1900m)で、上り35秒台を再三マークした豪脚を誇る。佐賀から再起は異色の挑戦。
サブノクロヒョウのタイトルは一昨年の東京記念。以降足踏みが続いている。休み明け2戦ひと息だけに。
シュテルングランツは転入後2勝はいずれもマイペースの逃げ。前走はマイペースも大差失速だけに、どれだけ上積みがあるか。
【解説者の予想】
オメガパフュームの東京大賞典は、鮮やかな勝ち方だった。平安ステークスは休み明けで59キロなら、やや斤量を意識した早仕掛けながら3着と見せ場はあった。上積みが見込める今回は期待が持てる。
同じく4歳のチュウワウィザードも平安ステークスに勝ち、充実ぶりが目立つ。放牧明けの昨冬からも安定した走りで、東海ステークスではインティに敗れたものの、名古屋グランプリ、ダイオライト記念をも制している。
かしわ記念惜敗も底が割れていないインティも初距離になるが1ハロンの延長は苦にならないだろう。
モジアナフレイバーには一角崩しの期待がかかる。アポロケンタッキーの復活、スーパーステションの成長、大崩れしないミツバの安定感も魅力。
◎オメガパフューム
○チュウワウィザード
▲インティ
△モジアナフレイバー
△アポロケンタッキー
△スーパーステション
△ミツバ
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
馬単 5→1 1→5 5→11 11→5 5→3 3→5 1→11 11→1 5→2 5→9