おすすめ注目レース
■2021年9月22日
第41回 白山大賞典JpnIII3歳以上オープン (中央・地方全国交流)サラ系一般 別定(金沢)
JBCへ向けて新興勢力の台頭に期待!?
全国公営競馬専門紙協会事務局

◆中央馬

ヴェンジェンス…2018年秋にオープンへ上がると(4425)、3つのオープン特別と2019年11月のG3みやこSを勝っている。当初は1400mが中心だったが、前記みやこSあたりから1800mにシフト。G2東海SやG3平安Sでも2着に入るなど、切り替えはうまくいったようだ。1年1カ月ぶりとなったG3エルムSでは結果こそ7着だったが、4角までは見せ場たっぷり。叩いた上積みと地方参戦で変化が期待できそう。

スワーヴアラミス…2019年秋にオープンへ上がると(4215)、2つのオープン特別と、2020年3月のG3マーチS、そして前走のG3エルムSを勝っている。こちらはデビュー当初は芝だったが、ダートに戦いの場を移して開眼。昨年5月から1年ほど馬券から遠ざかっていたが、夏の北海道シリーズから息を吹き返してきた。いい波が比較的長く続くタイプで、途切れさせぬようにと金沢へ矛先。3連勝を狙う。

マスターフェンサー…3歳時、アメリカのダートG1戦線に参戦した経歴の持ち主。そんな馬が帰ってきたら2勝クラスからのスタートだったとは驚きだが、とりこぼしがありながらも、Jpn3マーキュリーC、Jpn3白山大賞典、Jpn2名古屋グランプリ、そしてマーキュリーC連覇と期待に違わぬ走りを見せている。昨年と同じローテでこの白山大賞典も連覇を狙いに来たようだ。

メイショウカズサ…未勝利条件で2着続きの時期もあったが、ひとたび勝ち味を覚えると4連勝でオープン入り。阪神、Jpn3名古屋大賞典、G3アンタレスSと大敗し、壁に当たった印象を与えたが、小倉開催となったG3プロキオンSを快勝して重賞ウイナーの仲間入り。初の地方となった名古屋大賞典大敗は出遅れて後方からの競馬。逃げ、先行で良績を挙げているタイプだけに、地方の馬場は本質的に悪くないはずだ。

ヒストリーメイカー…デビューが3歳9月。未勝利戦があるうちに勝ち上がれず、金沢を経て中央へ戻った、いわゆる「マル地」。復帰してからは比較的順調で、7戦3勝でオープン入り。オープンではリステッドの仁川Sを1つ勝っただけの(1317)だが、みやこS、マーチS、アンタレスSと3つのG3で2着、掲示板を外したのはわずかに2回と大きく崩れることなく駆けている。思い出の地・金沢でグレードレース初勝利なるか注目したい。

◆地方馬

メイショウオオゼキ…交流グレードに積極的に挑戦しているが、いつも厳しい現実が待ち構えている。地元戦でも思うような結果を残せていない現状。距離が長い今回は大敗も危惧。

エイシンレーザー…勝ち切れないまでも、地元重賞で善戦多数。兵庫時には盛岡の芝だが2400mのせきれい賞で3着に入っている。スタミナにモノを言わせたいが、相手が中央馬では…。

ティモシーブルー…金沢の中距離路線で幅を利かせていた時期もあったが、少々前の話になる。かれこれ1年以上、勝ち星から遠ざかっているし、自己条件でも思うに任せない。衰え感じる昨今。

ミューチャリー…船橋デビューの生え抜き馬。中央挑戦は大きな壁にはね返されているが、全日本2歳優駿6着から始まって、JDダービー3着、川崎記念4着、5着、日本テレビ盃4着、JBCクラシック4着、東京大賞典5着、かしわ記念6着、帝王賞4着など、交流グレードで見せ場を作れる地方馬の一頭だ。JBCへの試走と見るか、くみしやすいここ狙いとみるか。

マイネルキラメキ…中央時は芝の2000m以上で3勝。この距離でと言いたいところだが、転出した高知ではC1で競馬になっていなかった。名古屋のオープンで大敗も仕方ないところか。

トップロイヤル…金沢デビューの生え抜き馬。4~2走前の重賞挑戦では4、5、3着だが、地元の自己条件に限ればオープンを含む8連勝中。地元で唯一このレースに希望しての出走とか。意欲は認めたい。

ニーマルサンデー…中央平地の最終格は3勝クラス。大井在籍時は2000mのA2を1つ勝っているが(10110)だった。金沢に来てからは競馬になっている。だが、今回は中央馬が相手で…。

◆レース見解
 今年のJBCは金沢で開催(2歳は門別)。とはいえ別定のJpn3だけに超のつく一線級の出走はなかった。実績的には昨年の覇者マスターフェンサー。だが当然、斤量を背負わされる。馬券的には55キロ組狙いが面白そうだ。中ではツボを持っているメイショウカズサ。鞍上が川田騎手というのも頼もしい限り。スワーヴアラミスも好ムードだけに追いかけたい。2走目ヴェンジェンス、金沢時代の主戦・青柳正義騎手が駆る54キロヒストリーメイカーも可能性を秘めるが、これらよりは58キロでもマスターか。ミューチャリーは休み明けだが、この中央馬ならといったところはあるだけに押さえておきたい。

◎(7)メイショウカズサ
○(4)スワーヴアラミス
▲(6)マスターフェンサー
△(2)ヴェンジェンス
×(10)ヒストリーメイカー
×(8)ミューチャリー

 



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 7→4 4→7 7→6 6→7 4→6 6→4 7→2 7→10 7→8 4→2
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