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■2022年11月30日
クイーン賞(船橋)
3歳グランブリッジが女王戴冠
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

【中央所属馬の評価】

 JRA勢の中心は3歳馬グランブリッジ。関東オークスに勝ち、初の古馬相手となったブリーダーズゴールドカップを勝ち、前走JBCレディスクラシックは大外強襲でクビ差2着。今後の成長を加味すれば「ほぼ新女王」の評価でいいだろう。ハンデ戦のここは恵量54キロ。初コースをこなせれば。

 ショウナンナデシコは重賞初挑戦となったTCK女王盃2着を皮切りに、エンプレス杯で初重賞制覇、続くマリーンカップも制した後に臨んだかしわ記念で牡馬相手にJpn1制覇。さらにスパーキングレディーカップで重賞4勝目。休養を挟んだレディスプレリュードは休み明けもあり3着。叩かれ臨んだ前走JBCレディスクラシックは速い時計のレースになったが、狭いインをしぶとく伸びて3着なら評価は落とせないだろう。巻き返しに期待したいところだが、57.5キロだけがカギ。

 テリオスベルはダートグレード競走初出走のマーキュリーカップで2着と健闘。続くブリーダーズゴールドカップ3着、レディスプレリュード2着と惜敗続きも、レース途中にまくっていくレースぶりであと一歩。理想はハナだけにスタートと展開、さらにハンデ55キロもカギ

 ホウオウピースフルはJRA3勝、フローラステークス2着もある実績馬だが、今回が初ダート。脚質は好位差しでも気性面に難しさあり、左回りはササる面ある。今回は手探りの挑戦も、ダートが合えば。

【地方所属馬の評価】

 リネンファッションは昨年8着。2番手追走から上がり41秒7と最後失速した。以降【0-0-1-8】と昨年中盤の勢いがない。軽い馬場向きで砂の厚い船橋コースもどうか。

 コスモポポラリタはホッカイドウ競馬で重賞2勝、南関東移籍後は重賞未勝利も、スピーディキックにクビ差まで迫った東京プリンセス賞の脚は印象に残る。末脚は確かでここは軽量51キロを生かしたい。

 サルサレイアは一昨年3着馬だが、勝ち負けとは2秒以上の差があった。条件はベストだが実績からは掲示板当落線上。軽量51キロを生かせれば。

 レディオスターの前走は10キロ増が誤算だったか。東京プリンセス賞でスピーディキックに小差3着からは善戦可能な力関係。2度叩かれて上積みあれば。

 ロカマドールは前走クイーンズオーディションで直線一気。深い馬場を思えば時計的には悪くない。船橋2戦2勝の適性あり、軽量51キロを生かして善戦期待。

 コーラルツッキーの3走前、ビューチフルドリーマーカップ2着は軽い馬場と展開が味方した。3歳時ロジータ記念3着も勝ち馬から7馬身半離されたもの。この相手では厳しいか。

 ハピネスマインドは昨年4秒差の9着。以降7戦しB2クラスで2着(1600m)が最高。折り合いに難しさあり成長力に疑問。

 笠松のミスティネイルは、以前所属していた南関東での最高成績はB3クラスでの1勝のみ。以降1年、特に地力強化の印象もなく厳しいか。

 笠松のクレールアドレは、地元笠松の条件クラスで頭打ち。ダートグレード競走【0-0-0-4】からも苦戦だろう

 名古屋のビックバレリーナは10勝すべて名古屋。ダートグレード競走は今回初挑戦で相手が強化した。

【解説者の予想】
 JBCレディスクラシックの2、3、6着馬が参戦し、主軸はこの組だろう。
 グランブリッジは痛恨のスタートだったが、その後すぐ立て直し勝ち馬を見るかたちで流れに乗り、クビ差2着。勝ち馬との3歳ワン・ツーで世代レベルの高さを示した。スタート五分に切れれば関東オークスやブリーダーズゴールドカップのように、早めの競馬もできる馬で、何よりハンデ54キロで出走は恩恵。不安要素少ない。
 ショウナンナデシコは秋初戦のレディスプレリュード1番人気3着だったが、叩かれて臨んだJBCレディスクラシックも終いの伸び欠き3着。最内枠スタートから好位の内を追走したが、勝負どころでややモタついたのが響き、直線内からしぶとく伸びたが万事休す。今春マリーンカップ、かしわ記念連破の船橋コースは好材料も、今回はトップハンデ57.5キロで、グランブリッジと2→3.5キロ差とさらに斤量差が開いてどうか。
 テリオスベルはJBCレディスクラシックで6着に敗れたが、向正面から動き4コーナー先頭の競馬で見せ場は十分だったし、マーキュリーカップやレディスプレリュードでもまくる競馬で2・2着と良績を残し、主戦ともども個性派として存在感が出てきた。
 ホウオウピースフルは2歳デビュー後2連勝、GIIフローラステークス2着でオークス出走の素質馬。その後案外伸び悩んだが、3走前に巴賞を勝って復調。今回が初のダート戦になるが、500キロ台の馬格は魅力が大きい。
 リネンファッションはJRA時には金沢・JBCレディスクラシック3着などダートグレード競走で良績あったが、転入後は南関オープン特別で3着が唯一の馬券圏内。レディスプレリュード5着と復調気配も勝ち馬からは2秒1差。頼みは53キロの軽量だ。コスモポポラリタは東京スプリンセス賞でスピーディキックに迫る2着。末脚が生きる流れになれば、51キロは有利。

◎(1)グランブリッジ
○(7)ショウナンナデシコ
▲(14)テリオスベル
△(6)ホウオウピースフル
△(2)リネンファッション
△(11)コスモポポラリタ



※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。


馬単 1→7 7→1 1→14 14→1 1→6 6→1 7→14 14→7 1→11 1→2