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皆川 麻由美 騎手(岩手)

2010年11月25日

今年も11月16日に開幕した、全国の女性騎手の戦い『レディースジョッキーズシリーズ』。毎年熱い戦いを見せてくれているレディースたちの中でも、一際明るくムードメーカー的存在の、岩手・皆川麻由美騎手にお話を伺いました。

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赤見:まず始めに、騎手を志したきったけを教えて下さい。

皆川:話せば長いんですけど、いいですか?

 

赤見:もちろんです!たっぷりお願いします。

 

皆川:中学の時、たまたま本屋さんで「風のシルフィード」という漫画を見つけて。それを読んで、騎手って女性でもなれるんだって知って、自分も騎手になりたい!と思ったんです。まずは馬に乗りたいと思ったんですけど、その時はそういう環境じゃなかったので、夢見るだけでした。
 

もともと転勤族で色んな所にいたんですけど、中学校の時に岩手に引っ越して、それから乗馬を始めることが出来ました。それまで飽きっぽかったのに、もうかなりのめりこみましたね。高校も水沢農業に入って、乗馬を続けました。
 

その頃には、騎手っていうよりも、馬関係の仕事に就けたらいいなと思っていたんです。高校を卒業してからは、遠野の馬の里に就職して、牧場厩務員をしてました。  その牧場の場長や前場長の方が、「騎手になってみないか?」って言ってくれたんです。

 

赤見:それじゃ、スカウトですね?

皆川:ある意味そうですね。最初は戸惑ったんですけど、昔なりたいと思っていたので、挑戦するだけでもしてみようと思って。

 

それを話したら、「挑戦するだけじゃ駄目だ!やるなら絶対受かるっていう気持ちでやれ!」って言われて、受験までビシビシ鍛えられました。

   

ただ...とにかく減量がキツかったですね。その時50キロ以上あったので、それを43キロ以内にしないと騎手学校を受けられないじゃないですか。7キロ以上落としたんで、本当に大変でした。

 

学校に合格出来たのは、周りの人たちの支えがあったからですね。

 

赤見:実際に入所してからはどうでした?

 

皆川:入ってからは体重も安定したし、同期では女子1人でしたけど、1期上に岩永千明騎手がいたので心強かったし、特に大変だとは思いませんでした。

 

赤見:そして、いよいよデビューという時は?

 

皆川:もうドキドキしましたよ。デビュー戦はやばかったですもん。

 

記憶ないくらいで...いや記憶はあるんですけど(笑)。スタート良くて前めに付けていたのに、3コーナーから下がる一方で...あっという間に終わっちゃった感じです。

 

赤見:思い出のレースは?

 

皆川:06年のシルバーステッキ賞で、グルグル本命だった【ケイアイオラクル】に乗せてもらったことです。あの時はかなりプレッシャーがありましたけど、その中で勝てたことはすごく大きいですね。
 

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それから、新馬戦からずっとコンビを組んだ【アンマル】。2歳を最初からずっと乗せてもらうなんてなかなかないので。認定レース勝った時には、泣きましたね。  

   

赤見:では、一番辛かったことは?

 

皆川:やっぱり今年4月の怪我ですね。最初、骨折していることもわからなくて、頚椎損傷だけだと思ってたんです。それが、後から圧迫骨折がわかって、病院も変えて、入院も長くて、体重も増えていくし...。

 

このまま辞めようかなって考えもしたし、とりあえず復帰はしたいと思ったけど、そこで全然駄目だったら辞めようかなっていう考えもありました。

 

赤見:9月に無事復帰しましたが、どうでしたか?

 

皆川:やっぱり馬乗りって楽しいなって思いました!

 

それに、毎年レディースがあるので、これも本当に楽しみですね。今まで3位が3回で...2位はないのか?!1位はないのか?!って感じなんですけど(笑)。
 

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去年8位であんまり振るわなかったけど、今年も虎視眈々と狙いたいです!!

 

赤見:それでは、ファンの方にメッセージをお願いします。

 

皆川:岩手競馬は、大変な状況が続いてますけれど、中でやってる人たちはみんな一生懸命で。そこをわかってくれてるファンの人たちが多いので、これからも応援よろしくお願いします。 


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※インタビュー / 赤見千尋
 

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