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赤岡 修次 騎手(高知)

2016年05月31日

2016年4月9日の高知競馬第7レースで、地方通算3000勝を達成した赤岡修次騎手。高知競馬のリーディングジョッキーとして長年君臨していましたが、昨年からは新たな場所でもその実力と存在感を示しています。公私ともに絶好調です!!

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3000勝達成した率直なお気持ちを聞かせてください。

全然意識はしていなかったのですが、自分が3000勝もできるなんてデビューの頃は思ってもいませんでした。素直に嬉しいです。

高知競馬の騎手では初の快挙ですね。

僕は、そういう記録とか数字には興味ないんですよ(笑)。

これまで特に思い出に残っている馬は?

デビューして始めの頃に出会ったイージースマイルです。大型の牝馬で、来た時からオープン並の体をしていた馬。跨らせてもらった瞬間に「どこのオープンが来たんですか?」と聞いたくらい。その時に「この馬、県外に行けますよ」と言ったのを覚えています。デビューしたての頃にこういう馬の背中を知ることができたのは、すごく馬運が良かったですね。

今、期待している馬は?

やはりサクラシャイニーです。10歳という年齢もあって回復が遅いので厳しくなっているけど、南関東の準重賞(総の国オープン)を勝った時はとても強かったですよね。今は休養中ですが、がんばってほしいです。

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4月20日の羽田盃ではジャーニーマンに騎乗して3着

昨年、初めて南関東で期間限定騎乗されました。かなりの覚悟があったのではないですか?

これまで興味はありましたが、高知競馬は通年開催で離れらないですし、南関東のパイプもなかったので。でも、2014年のワールドスーパージョッキーズシリーズに出場した時、1戦目で逃げて2着に入ったレースをいろんな方が見ていてくれて、関係者の方が南関東の期間限定騎乗で来てみないかと声をかけてくれたんです。川崎の内田(勝義)調教師も快く引き受けてくれました。勝ち負けするような馬にたくさん乗せてくれたのでびっくりしましたし、感謝でしたね。同期の今野(忠成騎手)も「大丈夫か?」と心配してくれました。でも、僕がポコポコ勝つことができたので、「心配なくなった。良かった〜」と。毎日、今野の家でご飯を食べていたんですよ(笑)。

実際に南関東で騎乗していかがでしたか?

多頭数のレースに毎日乗るし、賞金も高くて期待度も違うし、自分の乗り方が通用するのかなと思っていました。求められて来たわけではないので、良い馬ばかりじゃないですからね。だた、南関の良いところは、1つのレースの中でタイム差が少ない馬が多いということ。何か1つが違うと本命でも飛ぶという印象がありました。だから工夫しだいで変わる。それが自分の結果に繋がったというのもありますね。

かなり研究されたのではないですか?

毎日レース映像ばかり見ていました。自分の騎乗馬がどういうレースをしているかもそうだし、騎手の癖も頭に入れないといけないから。2カ月の短い期間、しかも始めから結果を出さないと乗せてもらえないだろうから、とにかくずっと研究していました。

赤岡騎手の活躍によって、高知競馬も注目されるわけですよね。

無様な結果だと高知競馬全体がそういう目で見られる。チャンスをもらった馬は結果を出さないと、自分だけでなく高知競馬が評価されるなっていうことは最初から頭にありました。

高知を離れるということは、地元のリーディングを明け渡すことになりますよね?

そうですね。でも今はもうそこにはこだわっていません。10年連続でリィーディングも獲れたし。違うこともやってみたいな、調教師という道もあるのかなとも考えていました。でも、南関東で騎乗して、また新しい世界が広がりましたし、モチベーションって大事だなというのも感じました。ただ、大井記念でジャルディーノに騎乗し5着だったように、良い馬に乗せてもらっても、なかなか勝てるもんじゃないと改めて勉強になりましたね。

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5月18日の大井記念ではジャルディーノに騎乗して5着

6月からまた南関東での期間限定騎乗が始まります。今回の目標は?

重賞を勝ちたいですね。チャンスももらっているし、1つ勝てば色々と見えてくることもあると思いますし。

赤岡騎手が不在の分、昨年は永森騎手がきっちりリーディングを獲りました。後輩たちの存在はいかがですか?

これからの高知を背負って行く次の世代が、しっかりと成長しないといけない。登って来てくれる方が僕も面白いですし。今の環境は、若手がなかなか騎乗機会に恵まれない状況にあります。育てるシステムとういのを改めてしっかり作っていかないと競馬できなくなると思います。でも、高知は面白い騎手が揃っていますよ。永森をはじめ、佐原、三村、宮川と、中堅が伸びてきていいるので。だから、自分が切り込み隊長になって、県外で良い結果を出して、後輩たちの道を開いていかないといけない。選択肢を広げてあげるのが僕の役目かなと思っています。

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さて、最後にこの話題に触れなくてはなりません。ご結婚おめでとうございます!!

ありがとうございます。昨年の12月に入籍しました。

家庭を持ったことで気持ちの面など何か変わりましたか?

特に変わりません(笑)。奥さんが騎手についてとても理解があるので、独身の頃と同じようにやらせてもらっています。騎手に集中できるようにしてくれているのは有り難いですね。

お子さんが生まれた心境は?(実はこのインタビューの二日前に第一子が誕生)

まだこれから会いに行くくらいですから、実感わかないですよ(笑)。これからですね!

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※インタビュー / 秋田奈津子

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