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真島 正徳 騎手(佐賀)

2016年12月05日

佐賀のベテラン真島正徳騎手。今年はドンプリムローズとのコンビで重賞4勝、九州ダービー栄城賞も制しました。来年はデビュー30周年を迎えます。一線級で活躍し続ける秘訣はどこにあるのでしょうか。

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真島騎手といえば、今年はやはりドンプリムローズとのコンビでの活躍が印象に残っています。

2歳の秋に佐賀に来たんですけど、最初の頃は物見したり、調教も素直にできなかったりで、けっこう手がかかる馬でした。力はあるんですけど、まだ体が出来上がっていなかったので強い調教ができないし、難問がいっぱいでしたね。だからレース前はいつも自信がないんですけど、でもいつも想像以上に走ってくれるんです。

そんな中、移籍初戦から5連勝! 飛燕賞では2着に負けたものの、九州ダービー栄城賞では堂々の1番人気に支持されました。

ファンの皆さんからは1番人気にしてもらってるし、厩舎もね、兄の厩舎で本当にお世話になっているので、勝って恩返ししたいという気持ちが強かったです。さっきも言いましたけど、調教がすごく難しい馬で、それを兄の次男坊が毎日調教つけて仕上げてくれたんです。(大井の真島)大輔(騎手)の弟ですね。今、厩舎を半分くらい任される立場になってて、すごくがんばっているんですけど。そういうスタッフの努力に応えたいという気持ちが強かったです。

レースはハナを奪うと、まったく危なげない足取りで逃げ切りましたね。

強かったですね。怖がる面があって、あの時もゲートの中でジッとしていなくてイマイチなスタートになってしまったんですけど、出てからが速かったです。先手を取り切ってしまってからは、本当に強いレースをしてくれました。

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九州ダービー栄城賞(5月29日)を制したドンプリムローズ(写真:佐賀県競馬組合)

ロジータ記念では強豪相手に5着という成績でした。

僕が南関東乗り慣れないんでね、その中であの走りができたことは本当に立派だと思います。砂を被って揉まれてしまったので、ズルズル下がって行くかなと思ったんですけど、最後も内からよく伸びてくれました。レース後に南関東(船橋・佐々木功厩舎)に移籍したんですけど、あっちでもがんばってくれると思いますよ。離れるのは残念な気持ちもありますが、今後が本当に楽しみです。

ドンプリムローズはお兄さんの真島元徳厩舎で調教担当も甥っ子さんということで、真島家の絆は強いですね。

がっちりですよ(照)。兄とは10歳離れているので、若い頃はもちろん厳しいことを言われましたけれど、今は本当に自由にさせてもらってます。そのお蔭で、ここまで続けて来られたっていうのは大きいですね。

来年はデビュー30周年ですよ。

え? 30年? 自分では全然気づいてなかったです(笑)。いつの間にかここまで来ていましたね。もうすぐ47歳ですし、周りからはよく「調教師試験は?」ということを聞かれるんですけどね。調教師転身はまったく考えていないです。本当に乗るのが好きなので。今のまま体が続く限り、騎手としてがんばっていきたいですね。幸いにも僕は骨折をしたことが一度もなくて、不死身って呼ばれているんですけど(笑)。まだまだ若いもんには負けられないですよ。

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ドンプリムローズではロータスクラウン賞(10月2日)も制した(写真:佐賀県競馬組合)

長年佐賀で戦う上で、大事にしていることはなんですか?

佐賀は基本的には先行有利ですから、そこはもちろん大事にしています。それから、同じメンバーで戦っている分、同じレースばかりになってはいけないなと意識してますね。見ているお客さんもつまらないでしょう。そこを意識している上で、昔とは少し考えが変わって来ました。前は途中からでもガンガン積極的に動いたりしてましたけど、ペースとか周りの馬のことよりも、自分の馬のことをより深く考えるようになりました。たまにはめちゃくちゃもしますけどね(笑)。

ファンの方へメッセージをお願いします。

先日初めてファン投票で出走するジョッキーを決める佐賀ジョッキーズセレクションというのがあったんですよ。僕に投票してくれる人なんていないんだろうなって思っていたんですけど、3位という順位をもらって。すごく嬉しかったですね。なかなかファンの方と直接、接する機会はないですけど、こうやって応援してもらっていることを実感すると、本当にモチベーションが上がります。いい馬にもたくさん乗せていただいているので、皆さんの信頼を裏切らないよう精いっぱいがんばります!

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※インタビュー / 赤見千尋

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