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川島 拓 騎手(佐賀)

2017年01月23日

昨年区切りの200勝を挙げた、佐賀の川島拓騎手。2011年にデビューし、今年で7年目。いよいよ中堅の粋に入ってきました。ベテラン勢の層が厚い佐賀の中で、さらなる飛躍を目指します。

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2016年は49勝とこれまでで最高の勝利を挙げましたね。

そうですね。強い馬にたくさん乗せていただいたっていうのが大きいですが、いくらかレース中に余裕がでてきたのかなと思います。差し馬に乗った時とかも周りの馬の手ごたえが見えるようになったし、経験を積んだことで、なにより焦らなくなりました。

2011年のデビューから約6年で200勝、ここまでを振り返っていかがですか?

成績に関しては、まぁぼちぼちって感じです。まだ今も全然ですけど、デビュー当時から比べると少しは成長できているのかなとは思いますね。今もたまに昔のレースをビデオで見るんですけど、「なんでこう乗らなかったんだろう」とか、「勝負所で焦っているな...」って思います。もっとじっくり乗れれば勝てたレースもありますし。それに、ゲートの出遅れが多かったので...。今はそのあたりがだいぶ改善できたかなって。焦ってしまうと馬にも伝わってしまうので、ゲートの中ではなるべく動かないようにしています。まぁ、まだまだですけど(苦笑)。

でも毎日本当に楽しいですよ。自分で調教した馬と一緒に勝つ喜びは何物にも代えられないです。育てる楽しさというか、期待していた馬がその通りに走ってくれると嬉しいですし、気性の幼かった馬が毎日の調教で変わっていくのもすごく嬉しいです。毎日充実した時間を過ごしています。

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辛いことはないですか?

強いて言えば......調教中寒いのが辛いです(苦笑)。今は朝1時前に起きて、1時から20頭くらい調教しているんですけど、明け方、太陽が昇って来る時は本当に寒いです。

1時というのは、調教時間の早い地方競馬の中でもかなり早いですね。

早いですよね。まさかこんなに朝が早い仕事だとは思っていませんでした。競馬の世界に入って、それが一番びっくりしたことですね。

川島騎手は、一般家庭からこの世界に入ったんですよね?

そうです。僕は高校を卒業してから地方競馬教養センターに入ったので、少し遅かったんですけど。もともと動物好きで、そういう仕事に就きたいなって思っていたんですけど、親が佐賀競馬のファンで、連れて行ってもらって目の前でレースを見たら、もう一目惚れだったというか。ものすごく感動して、騎手になりたい!って思ったんです。

親御さんは驚いたんじゃないですか?

最初はびっくりしていましたね。競馬ファンでしたけど、親もそうだし僕自身もまったくどういう世界かはわかってなかったので、悩んで、話し合いをしました。親からは、「自分で決めた道なら、最後まで突き進んで行け」って言ってもらって。その言葉に背中を押してもらいました。

地方競馬教養センターでの生活はいかがでした?

馬に触るのもほぼ初めてっていう感じでしたし、右も左もわからない状態だったので、とにかく覚えることがいっぱいで。乗馬の経験がある同期に追いつくのが大変でした。なかなか上手くならなくて、壁にぶつかったり、辛いこともあったけど、辞めたいと思ったことはなかったです。同期もいたし、教官たちも励ましてくれましたし、馬に乗ることが楽しかったので。

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佐賀若駒賞(1月3日)ではアイディアルレディに騎乗(3着)

デビューした時のことは覚えていますか?

いっぱいいっぱいだったことを覚えています(笑)。デビュー戦は本当に緊張しましたね。初勝利の時にはファンの方から「おめでとう」って声をかけていただいて、すごく嬉しくて印象に残っています。

佐賀は上位騎手、特にベテラン勢の壁が厚いですけれども。

本当に厚いです...(苦笑)。やっぱり、山口(勲)さんは全然違いますよ。よくビデオを見て真似したいって思うんですけど、全然......。どこがっていうか、全体的にすごいです。ハミ受けとかもそうだし、レース運びも上手いし、ここぞの時、追い比べの時とか本当に勝負強いです。今は全然届かないですけど、いつかは追いつけるようにがんばります!

では、今年の目標をお願いします。

去年は49勝で、あと一歩50に届かなかったので、今年こそは50勝したいです。今はまだ足りないことが多いですけど、一生懸命努力を重ねて、いつかリーディングを獲りたいです! ファンの皆さんにも信頼していただけるようがんばります。応援よろしくお願いします!!

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※インタビュー / 赤見千尋 (写真:佐賀県競馬組合)

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