金沢
2022年11月27日
距離延長でもショウガタップリ中心「金沢ヤングチャンピオン」(金沢競馬)
11月最終週の金沢競馬は日、月、火曜日の3日間連続開催になります。11月27日(日)のメインカードは第10レースの「第25回金沢ヤングチャンピオン」(JRA認定2歳、金沢競馬場1700メートル)です。デビューから6戦6勝と負けなしのショウガタップリが距離延長も克服できるか注目されます。
◎10 ショウガタップリ(牝、高橋俊之厩舎)は前走の金沢シンデレラカップで、北海道から遠征してきたキモンアップルに直線競り勝って金沢プリンセスカップに続く重賞連勝を飾りました。スタートから砂を被るレースは初めての経験でしたが、怯むことなく徐々にポジションを上げて、4コーナーで逃げたキモンアップルを一気に交わして先頭へ抜け出した勝ちっぷりは鮮やかでした。その後は笠松・ラブミーチャン記念や、川崎・ローレル賞へ遠征するプランもありましたが、ソエが出たために自重することになり、地元の金沢ヤングチャンピオンへ矛先を変えてきました。デビューからコンビを組んでいる沖静男騎手が腰痛で10月中旬から騎乗を休んでいるため、今回は吉原寛人騎手が手綱を握りますが、さらに連勝が伸ばせるなら、12月31日に大井で行われる東京2歳優駿牝馬(1600メートル)への挑戦も視野に入ってきます。
○4 ノブノビスケッツ(牡、加藤和宏厩舎)は北海道から転入後2連勝で兼六園ジュニアカップを競り勝って重賞タイトルを手にしました。スタートダッシュが付かず後方2番手から苦しい位置取りとなりましたが、勝負どころから一気にポジションを上げて、直線で競り合っていた3頭を並ぶ間もなく外から抜き去った勝ちっぷりには底力の高さを感じました。その後はここ目標にさらに乗り込みは強化され、2週連続で速い追い切り時計を計時しています。前戦地の北海道ですでに1700メートル戦を経験している強味を生かして、打倒ショウガタップリを目指します。
▲9 エムオージェネラル(牡、佐藤茂厩舎)は北海道で3着以内を外していない成績から、転入初戦の兼六園ジュニアカップで注目を集めましたが、好位から伸び切れず4着でした。その後の2歳1組戦では逃げた馬を直線半ばできっちり交わして快勝しており、金沢に来て調子が落ちている訳ではありません。同じ北海道出身組のノブノビスケッツにはJRA認定未勝利戦で先着した実績もあり、金沢の水に慣れてきた今の状態なら、しぶとい先行力をフルに発揮できそうです。
△6 ダイヤモンドライン(牝、佐藤茂厩舎)は前走の兼六園ジュニアカップでノブノビスケッツにゴール前競り負けて2着でしたが、4コーナーを先頭で回って直線抜け出した時には勝ったかと思われた勢いでした。1700メートルに距離は延びますが、今回も勝負どころから早めに動いて4コーナーを先頭で回ることができれば、際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
△2 ピンクビジョン(牝、加藤和宏厩舎)も前走の兼六園ジュニアカップは、勝負どころから勝ったノブノビスケッツと一緒に上がっていきながら、追い上げ及ばずの悔しい3着でした。引き続き追い切りの感触は悪くなく、再び名古屋の岡部誠騎手が騎乗するなら、上位争いに加わってきそうです。
<おすすめの買い目>
馬単(マルチ) 10⇔4・9・6・2(8点)
3連単(フォーメーション) 10→4・9・6・2→4・9・6・2 4・9・6・2→10→4・9・6・2(24点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)