7月7日(日)に佐賀競馬場にて、第2回佐賀王冠賞(3歳以上・2000メートル・18時00分発走予定)が行われます。中距離指向がある馬にとって目標となる一戦には9頭が出走。そのなかにいる3歳馬が通用するのかどうかが、最大の焦点といえるでしょう。しかしながら、出走メンバーには昨年12月の中島記念で5着以内に入った馬が不在。その点も考慮しつつ、予想を組み立てたい一戦といえます。
------------------------------
過去の傾向
------------------------------
昨年のこのレースと、それ以前の同時期に実施されていたA級(オープン)の1800メートル戦を対象に結果をみていく。1番人気は昨年と一昨年が1着だったが、それ以前は5年前に3着があるだけ。それでも3着内はすべて5番人気以内となっている。3走前までに1800メートル以上で連対していた馬が1頭以上連対。前走が3から5着だった馬も1頭以上連対している。1着はすべて6歳以下というデータもある。
------------------------------
出走馬短評
------------------------------
イケノアサ 佐賀ヴィーナスカップは距離不足もあって大敗したが、続く前走は逃げ粘って3着。今回も相手は強力だが、この距離は歓迎材料といえるだろう。
モリデンサンバ スタートに課題がある状況だが、堅実に差を詰めてくるタイプ。今回の顔ぶれならば、首位争いに加わってくる可能性はありそうだ。
ラッシュアタック JRAの芝中距離で2勝を挙げ、佐賀移籍初戦の2000メートルで勝利。その後の5戦はひと押し不足の状況だが、時計がかかる展開なら善戦できるかもしれない。
ハッピーハッピー JRAでは4戦とも大敗したが、昨秋の佐賀初戦から11連勝をマーク。1800メートルでも4勝しており、時計的にも引き続き注目できる。
クワッドアクセル JRAのダート中長距離で2勝を挙げ、障害戦でも1勝の実績はあるが、佐賀では9戦して2着1回。それでも今回の顔ぶれなら流れ込む余地はあるだろう。
デリッツァリモーネ 昨年のこのレース4着馬だが、差のある敗戦が多い状況。休養明け後が2戦とも大敗という成績では、ここで一変という可能性は考えにくい。
スーパージンガ 門別では5戦未勝利だったが、佐賀に移って一変して、九州ダービー栄城賞を圧勝。今回は遠征の影響が課題となるが、古馬相手の重賞でも注目できる存在といえる。
コスモポッポ 善戦傾向があった馬だが、昨秋以降は差のある敗戦の連続。後方のままという内容続きでは、今回も厳しい戦いになるだろう。
そのほか、ヴィランドリーが出走する。
------------------------------
レースの狙い
------------------------------
ハッピーハッピーは11連勝の勢いが魅力で、この距離でも引き続き先行策から押し切れそう。スーパージンガは高知遠征の影響が気になるが、今回の顔ぶれなら初の古馬重賞でも通用する可能性が十分ある。堅実に差を詰めてくるモリデンサンバにもチャンスがありそう。イケノアサは展開がカギだが先手主張からの残り目に警戒しておきたい。ラッシュアタックは底力に欠けるが、前崩れの展開になれば食い込みも。
佐賀王冠賞オープンの出走表はこちら
赤見千尋の予想にのる
齊藤修の予想にのる