重賞レース直前情報 |
8月14日(水)に佐賀競馬場で、第19回サマーチャンピオンJpnIII(3歳以上・1400メートル・16時30分発走予定)が行われます。JRAからはスマートレイチェル、ヒザクリゲ、ナンチンノン、シャインヴィットゥ、グランドボヌールが出走。地方他地区からはコスモマイギフト(笠松)ら2頭が遠征。地元佐賀勢はオウノミチら4頭が迎え撃ちます。11頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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過去5年で3着以内に入った馬の内訳は、中央馬が11頭で地方馬が4頭となっている。中央馬の好ステップはプロキオンステークスGIIIだったが、同レース組は減少傾向。とはいえ、大敗馬でも巻き返してくる可能性が高く、出てくれば有力ではある。代わりに多くなっているのがオープン特別組。基本的には1400メートルに出走していた馬で、こちらも大敗馬の巻き返しがある。前走ダートグレード組は案外少なく、2018年3着のヨシオや、15年3着のレーザーバレットといった前走2着馬が好走傾向にある。あとは、前走1600万クラスを勝ったばかりのウインムートが、17年に1番人気で3着。メンバー的には、格下馬でも勢いがあれば十分乗り切れるレースだ。
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JRA所属馬短評
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スマートレイチェルは1600万クラスでの生活が長かったが、前走シドニートロフィーでようやく勝利した。本質的には平坦向きで、先手を奪うことができればしぶとい。いきなりオープンクラスでどうかだが、自分の競馬はできそうだ。
ヒザクリゲは前走やまびこステークスも制し、3連勝。ダートコースに入り行き脚がつくと、3番手で追走。最後の直線に入ったところでは、反応がやや鈍ったようにも見えたが、しぶとく脚を伸ばして追い比べを制した。好位から抜け出すスタイルが板についてきたのは大きい。距離延長はカギだが、1400メートルが長いという感じはしない。
ナンチンノンは二けた着順が続き、不振から脱出できていない。年齢的にも一変はどうか。
シャインヴィットゥはオープンクラスに上がってから2戦続けて大敗。前走は東京1400メートルということもあり、苦しいレースではあった。現状このクラスでは厳しいかもしれないが、時計がかかる馬場の方に適性があるタイプだろう。
グランドボヌールは芝から矛先を変えてきた。ダートは未勝利時代に走り、散々な結果。かなり厳しいようにも見えるが、距離が長かったのも確か。半兄のゴーイングパワーやゴーインググレートがダートの短距離でかなり勝っている。血統的に本馬がダートに向かないというわけではないので、軽視はできないかも。
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地方所属馬短評
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中央勢は手薄なのだが、地方勢はもっと手薄。さすがに厳しそうだ。
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予想のポイント
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3連勝中のヒザクリゲに注目。前走の走破時計はたいしたことないかもしれないが、レース内容は非常に良い。クラスが上がり、ハイペースになってもうまく立ち回れそうだ。実績馬がいない今回のメンバーであれば、一気の重賞制覇も十分可能だろう。スマートレイチェルは逃げ馬の割には安定感もあるので、有力視してみたい。グランドボヌールはダートの短距離で一変できるかどうか。シャインヴィットゥは地方のダートならばもう少しやれるだろう。
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