8月29日(木)に笠松競馬場にて、第43回岐阜金賞(3歳・1900メートル・16時20分発走予定)が行われます。近年は10月に実施されていましたが、ダービーグランプリの日程変更に伴ってこちらも実施時期が移動。そして今年は賞金額が昨年よりも大きく増加しました。出走馬は兵庫と金沢から各1頭の遠征馬を含めた10頭。雨の影響と、この距離への適性も含めて検討したい一戦といえます。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく。1番人気馬は2着以内に入線。兵庫所属馬が5年とも3着以内に入っている(金沢所属馬は3着が2回)。今年は該当馬がいないが、東海ダービーまたは兵庫ダービーで2着以内に入っていた馬が1頭以上連対。昨年を除き、2走前が古馬混合戦だった馬が1頭だけ連対しているのが面白い。
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出走馬短評
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ライトリー 北海道の一般戦で勝利を挙げ、笠松移籍後に5勝。しかし新緑賞とクイーンカップはともに8着で、重賞になると力量的に厳しいかもしれない。
タイセイスマーティ JRAでは2戦とも大敗し、兵庫に移って2勝をマーク。前走の笠松初戦は先行策から押し切ったが、今回の相手は強力だ。
ナラ 北海道でJRA認定戦を制し、12月の笠松で2勝目を挙げたが、年明け以降は遠征多数。それでも地元では6戦して5着以内が5回と、善戦傾向を示している。
ビッグシューター 兵庫からの遠征馬。昨年11月のデビュー戦と12月の2戦目を快勝したが、長期休養後の2戦はともに大敗。素質は上位でも強調しにくい感はある。
ニューホープ 金沢からの遠征馬。北海道でJRA認定戦を勝ち、盛岡で若駒賞を勝利。今年は笠松と金沢の重賞で2着があるが、石川ダービーは差のある3着だった。
ニホンピロコレール JRAでは16戦未勝利でも5着以内が7回という成績で、前走の笠松初戦は先行策から押し切って勝利。その力量なら、距離延長でも善戦以上が見込めそうだ。
ヨウコウ JRAでは2戦とも大敗で、笠松では5戦3勝、2着1回だが、ほとんどが下級条件でのもの。このメンバーに入っては、力量的に厳しい感が否めない。
リードメロディー 2歳9月までに4勝を挙げたが、その後は善戦までという状況。スタートで後方に置かれる点は課題だが、それでも相手なりに走れる面は見せている。
トリウンファラ JRAでのデビュー戦を大敗し、2戦目からは笠松に移って下級条件で2勝。力量的には微妙でも、タイプ的に距離延長は歓迎材料といえそうだ。
トーセンバラライカ 南関東で7戦するも未勝利で、笠松で移籍初戦と2戦目を勝利。しかし金沢移籍を経たその後はひと押し不足で、ここでは厳しい戦いになるだろう。
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レースの狙い
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混戦といえる顔ぶれ。ならば、古馬B級戦で善戦しているリードメロディーが上位といえそう。ニューホープは前走が大敗だったが、スタート五分なら巻き返しが狙えそうだ。転入初戦を快勝したニホンピロコレールにもチャンスあり。タイセイスマーティの流れ込みにも警戒しておきたい。ビッグシューターは復帰後がいまひとつだが、差し脚を発揮できれば上位まで。
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