重賞レース直前情報 |
9月1日(日)に高知競馬場にて、第23回黒潮菊花賞(3歳・1900メートル・18時10分発走予定)が行われます。高知の3歳三冠の最終戦は、2週間後に予定されている西日本ダービーの前哨戦でもある一戦。その舞台には高知優駿の優勝馬を含めた10頭が出走してきました。高知優駿からは2カ月半ですが、そのときと勢力図は変わっているのかどうか。さらに馬場には雨の影響が大きくありそうという点にも注意しておくべきでしょう。
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過去の傾向
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過去5年の結果をみていく(昨年までは10月中旬に実施)。昨年は5→8→2番人気の順で決まったが、それ以前は1番人気が2着以内に入線。5番人気以下が3着以内に1から2頭入っている。ただし、3から4番人気は3着以内に1回も入っていないという特徴がある。連対馬はすべて、前走が重賞以外で3着以内、または重賞に出走していた。3走前が1着だった馬が1頭だけ連対しているデータもある。
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出走馬短評
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プリサイスホウプ 北海道で未勝利から高知に移り、通算11戦目で初勝利。その後はC3クラスで2勝を挙げたが大敗も多く、3歳の重賞、準重賞でも差のある敗戦となっている。
キモンリッチ 2歳夏に水沢で勝利を挙げ、秋に高知に移って2勝を挙げたが、全体的にひと押し不足という成績。その状況では、重賞で好走できるとは考えにくい。
ナンヨーオボロヅキ JRAでは2戦とも大敗したが、高知競馬場では3着内率100%。ジャパンダートダービーJpnIは度外視可能で、今回もマイペースの走りで押し切れそうだ。
ディアレイカ ディアマルコの半妹だが、こちらは通算5勝でも底力に欠ける感も。相手なりに走れる面はあるが、前走で体重が減少した影響は気にかかる。
トーセンミラクル 2歳時に南関東で2着2回の成績はあるが、未勝利で年明け以降は大敗の連続。その状況では、強調点を探すのはむずかしい。
ボルドーアストル 昨夏に高知でデビューするも善戦止まりで、12戦目で初勝利。ひと押しに欠けるタイプではあるが、流れひとつで上位に食い込めるかもしれない。
ダイチヴィーゼ JRAでは7戦とも大敗したが、高知では10戦して6連対と上々。時計がかかる展開にならないと厳しそうだが、立ち回り次第で善戦できる可能性はある。
ニッセイオー 北海道の一般戦で勝利を挙げたが、高知での2勝はいずれも最下級C3クラスのファイナルレース。スピード的にも、ここでは苦戦必至と言わざるをえない。
グラシアスゼロ 北海道で2戦未勝利から高知に移って3勝をマーク。重賞と準重賞では黒潮皐月賞での5着が最高成績ではあるが、タイプ的に距離延長がプラスになりそうだ。
そのほか、トーセンチェロキーが出走する。
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レースの狙い
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ナンヨーオボロヅキは距離適性があるとは言いにくいが、それでも今回の顔ぶれなら主軸視が妥当。相手は混戦だが、相手なりに走れそうなディアレイカを筆頭に取る。先行してしぶといボルドーアストルにも要マーク。グラシアスゼロは距離延長なら差し脚が届く可能性があるとみて押さえておく。流れ込みが狙えそうなダイチヴィーゼにも要注意。
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