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鈴木 奈央選手

2020年07月03日

ガールズケイリンと自転車競技、それも種目が違う【中距離】でナショナルチームに所属し、東京オリンピック出場を目指していた鈴木奈央選手(静岡110期)。
先日オリンピック代表選手の発表で東京オリンピックへの出場は叶いませんでしたが、今後のガールズケイリンの目標や、選出された7月・いわき平でのガールズケイリンフェスティバル、8月・名古屋でのアルテミス賞レースの意気込みをお伺いしました。

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山口:近況のガールズケイリンの成績を振り返っていかがでしょうか?

鈴木:良くもなく悪くもなくという感じです。ナショナルチームの練習も続けているんですが、徐々にガールズケイリンの成績も良くなってきているので、今後も成績を伸ばしていきたいです。

山口:5月の小倉では完全優勝もされましたね。

鈴木:はい、久しぶりに優勝できたのはとても嬉しかったですし、決勝は逃げ切りの優勝だったのでそれもとても嬉しかったです。でも優勝できるとは思っていなかったので、びっくりもしましたね。

山口:ナショナルチームとしてはオリンピック代表選手の発表がありましたが、鈴木選手の立ち位置はどのような感じなんですか?

鈴木:今もナショナルチームの中距離メンバーと一緒に練習はしています。東京オリンピックには出られませんが、その次のパリを目指すかどうかはまだ決めていません。今すぐに中距離をやめるのではなく、ナショナルチームで練習を続けながらガールズケイリンを走っているという状況です。

山口:メインの練習はナショナルチームでされているんですね。

鈴木:そうですね。なので練習環境は変わらずにやっています。

山口:斡旋があれば、今後もガールズケイリンはしばらく走るんですか?

鈴木:はい。コーチと相談して、月に1本か2本は走っていいと言われているので、斡旋があれば走ります。

山口:オリンピック選考の結果についてはいかがですか?

鈴木:チーム・パーシュート(団体追い抜き)で国の枠が取れなかったのは残念でしたが、やってきた練習の結果は国際大会でも出せたと思います。残念な部分と結果が出た部分、両方を受け止めて今後も進んでいきたいです。

山口:今後もガールズケイリンと両立していくんですか?

鈴木:それはまだ決めていません。

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山口:以前インタビューをさせていただいた時に「静岡でオッズパーク杯ガールズグランプリが決まりましたが、ナショナルチームで活動している中で地元グランプリへ出場したいと気持ちは揺らぎませんか?」という意地悪な質問をしました。
来年、また静岡で決まりましたがいかがでしょうか?

鈴木:ありましたね(笑)。はい、また決定しました(笑)。でもそれは決断の大きなところなんです。ガールズグランプリを狙うならガールズケイリン1本に絞らないと賞金の上位争いには絡んでいけないです。グランプリの選考期間は来年の1月から始まるので、それまでには決めないといけないなと思っているんです。
競技を続けるか、ガールズケイリンだけに絞るか。今コーチとも相談をしているんですが、コーチは「続けながら競技との両立でやっていった方がいいよ」と言ってくれています。
でも自分の中でパリオリンピックを目指してあと4年間頑張れるかどうかの決断はまだできずに、迷っています。

山口:そうですよね、4年は長いですよね。

鈴木:はい。なので半年はガールズケイリンと中距離とで両立をして、年末くらいには決めたいと思っています。

山口:迷われている要因としてガールズグランプリが静岡で、というのもありますか?

鈴木:それはそこまで大きく意識はしていません。自分がパリオリンピックへ向けて頑張れるかどうかが、今は自信がないんです。
というのも、東京オリンピックまでの4年間がかなり大変だったので、あと4年それに自分が耐えられるかどうかという不安が大きな要因ですね。

山口:特に鈴木選手は短距離ではなく中距離という、ガールズケイリンとは大きく違う競技ですもんね。

鈴木:はい。レースもですが練習も全く違うので、両立する大変さはこの4年間で感じました。

山口:今は中距離とガールズケイリンの練習のバランスはどのような感じですか?

鈴木:今まではずっと中距離の練習しかしてこなかったんですが、オリンピック代表選手の発表があって私が出場できないと決まってから、「ガールズケイリンも頑張りたい」とコーチに伝えました。中距離の練習の中に短距離の練習も少し組み込んでもらって現在はしています。

山口:伊豆の室内バンクでの練習ですか?

鈴木:そうですね。

山口:ガールズケイリンはほとんどが外のバンクですが、感覚の違いはありますか?

鈴木:そこまで大きく違いはありませんが、500バンクだと周長が違い過ぎるので少し感覚が掴めないかもしれません。仕掛け所が変わりますから。
日本競輪選手養成所のバンクを使わせてもらうなど、外のバンクで練習をする事もあるので全く走っていない訳ではありませんが、333バンクや400バンクの方が走りやすいですね。
そもそも私自身が500バンクを走った経験がガールズケイリンの時にもあまりなかったので、難しいなというイメージがあります。

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山口:ガールズケイリンフェスティバルもですが、インタビュー時にはガールズケイリン総選挙の結果が発表され15位でアルテミス賞レースへ選出されました。おめでとうございます。結果を知った時はいかがでしたか?

鈴木:びっくりしました!毎年ファン投票ではギリギリでアルテミス賞レースに出られないくらいの順位だったので、とても嬉しかったです。単発の大きいレースは初めてなので緊張します。

山口:国際大会で何度も大きなレースは走っていらっしゃいますが、また違った緊張ですか?

鈴木:全然違います。やっぱり今回はガールズケイリン総選挙というファンの方に選んでもらって出られるレースなので、責任感が違いますね。

山口:ガールズケイリンフェスティバルの選出についてはいかがでしょうか?

鈴木:私はナショナルチームの強化指定選手だから選出されているので、選考期間中にあまりレースは走れていなかったんです。でも走れるのは楽しみです。
3日間のトーナメント制でとても強い選手ばかりが選ばれているので勝つのは大変ですが、強い選手たちと走った方が楽しいのでわくわくしています。

山口:動けるタイプの選手が揃ったレースの方が好きですか?

鈴木:好き、というのはまた違うかもしれませんね。強い選手とレースをした方が、勝った時に嬉しさが大きいので楽しみなんです(笑)。

山口:なるほど!達成感があるんですね。ガールズケイリンフェスティバルの目標は?

鈴木:決勝にのりたいです。1走目から普段の決勝のようなメンバーだと思うので厳しいですが、勝ち上がりたいですね。

山口:いわき平バンクの印象はどうですか?

鈴木:去年の7月に初めて走ったんですが、とても綺麗で内側にもお客さんがいて明るい雰囲気だったのを覚えています。他の競輪場とは全く違うイメージですね。

山口:アルテミス賞レースについて、メンバーを見てどうでしょうか?

鈴木:本当にみなさん強い選手ばかりで、どうしようかなと思います(苦笑)。でも選んでいただいて出られるので、全力で力を出し切るレースをしたいです。

山口:ガールズケイリン総選挙にはナショナルチームの選手もみなさん入っていますね。

鈴木:そうですね!それは嬉しい事です。でも中距離と短距離のメンバーは練習内容とか時間が違ってあまり会わないので、まだこの件は話してないんです。
逆に中距離メンバーは、結構レースとか私の情報を見てくれていて「ファン投票で選ばれていたね、おめでとう」と言ってくれました。

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山口:ガールズケイリンフェスティバルまでは、どのような練習をしていきたいですか?

鈴木:練習内容はコーチと話し合っているので私の独断では決められず、基本的には中距離の練習がメインになると思います。
ただ長い距離を踏めるのが私の持ち味なので、それを活かしながらガールズケイリンも頑張っていきたいです。今までと変わらず練習もしっかりしていきます。

山口:長い距離というお話について、一度前に出た方が鈴木選手にとっては有利な展開ですか?

鈴木:そうですね。スローペースになるレースがあまり得意ではないんです。動きのあるレースは好きですし成績も良いのでそういう展開にしていくように意識はしています。

山口:6月松戸の初日のレースは持ち味発揮のレースだったのかなと思いました!(鈴木選手が先行。2選手に捲られたが切り替えて、再度追い込んで2着)

鈴木:ありがとうございます。でもダッシュがないので、スピード勝負のレースにならないように自分でレースを動かさないといけないと心掛けてレースを走っています。

山口:動けるタイプがたくさんいるガールズケイリンフェスティバルは、まさに目まぐるしい展開になりそうですね。

鈴木:そうなんですよ。でも展開のパターンがたくさん考えられるので、しっかり考えて走らないとだめですね。

山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員の方へ今後の意気込みをお願いします。

鈴木:まず、ガールズケイリンフェスティバルは決勝を目指して頑張ります。そしてアルテミス賞レースは、たくさんのファンの方のおかげで出場できるので、その責任を感じて良い走りができたらと思います。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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