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久米 詩選手

2021年02月12日

5月の『ガールズケイリンコレクション2021京王閣ステージ』の出場権をかけて行われているトライアルレース。1月9日から取手競輪場で最初に行われたトライアルレースを優勝したのは、コレクション初出場となる久米詩選手(静岡116期)でした。レースの振り返りや今年の抱負、そして昨年末にBS11で放送された『チャベリバIII』に出演した感想をお伺いしました。

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山口:取手でのトライアルレース、優勝おめでとうございました!

久米:ありがとうございます。

山口:どのような気持ちで臨まれましたか?

久米:決勝2着までがコレクションに出場できる権利が得られるレースだったので、2着までには頑張って入れたら良いなと思っていました。でもまさか優勝できるとは、自分でもびっくりな気持ちが大きいです。

山口:初日から振り返っていきます。トライアルレースということで動けるタイプの選手が揃っていました。
先に動いたのは下条未悠選手(富山118期)でしたが、どうレースを考えていましたか?

久米:レースの展開やスピードもいつも以上に早くなるだろうと予想をしていたので、できるだけ前々にいたいなとは意識していました。

山口:3番手の位置から残り1周あたりで先頭にたちましたが、あの辺りはどうでしたか?

久米:自分でも先行するつもりはなかったので、「少し早かったかな」と思ったんですが、後でレースダイジェストを見た時に、あのタイミングでいかないともっと後ろになってしまいそうだったので、結果的には仕掛けて良かったと思いました。

山口:高木真備選手(東京106期)、太田美穂選手(三重112期)に捲られました。ご自身の感触はどうでしたか?

久米:太田美穂さんに2番手に入られてしまい、そこから捲られる展開だったんですが、少しは合わせることができたと思います。頑張って踏み直しはできました。

山口:2走目は逆に、太田選手の捲りにのっていく形でしたね。

久米:はい、あれは本当に展開に恵まれました。自分でレースを動かしたというよりは、美穂さんが仕掛けてくれたという感じです。

山口:太田選手の前には、下条選手や中嶋里美選手(愛知110期)の仕掛けもありました。そこに切り替えるという選択肢はありましたか?

久米:それはなかったです。私の前に美穂さんが入った時点で、安心感はありました。「絶対仕掛けるだろうな」と思ったので、冷静に判断できました。

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山口:決勝戦も昨年のオッズパーク杯ガールズグランプリに出場した選手が2名いるという激戦でしたね。

久米:基本は前々に動くという自分のレーススタイルをその場面でも発揮できたのが一番良かったです。

山口:最終バックストレッチは3番手でした。真後ろから石井貴子選手(千葉106期)の捲りがありましたが、それを見て捲っていったんですか?

久米:そういう訳ではなく、前にいた永禮美瑠選手(愛知118期)が先行の美穂さんに追いつく前に仕掛けたいなと思って出ていきました。

山口:捲り合戦みたいな展開でしたね。踏み出したタイミングや感触はいかがでしたか?

久米:美穂さんの先行だったので仕掛けにくい部分はあったんですが、展開としてあのタイミングしかないなと思っていました。

山口:後方には石井選手、高木選手もいましたが、気配は感じていたんでしょうか?

久米:そうですね。バックストレッチをすぎると真備さんは初日もそうでしたけど、すごいスピードで捲ってきていたので、それより先には自分で仕掛けたいと思って一生懸命踏みました。

山口:ゴール前も接戦でした!

久米:正直、ゴールしてすぐは私が優勝したとはわかりませんでした。でも大型ビジョンにスロー映像が流れてそれで確認しました。

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山口:新年最初のレースが取手のトライアルレースでしたが、特別気合が入った等はありましたか?

久米:「新年だから」とか「トライアルレース」だからなどの特別な気持ちはありませんでした。いつもと同じように一戦一戦、優勝を目指して参加しています。

山口:そうだったんですね。取手では久米選手と太田選手がガールズケイリンコレクション出場の権利を獲得されましたが、直後の四日市でも対戦がありました。

久米:初日と決勝で対戦がありましたが、とても強かったです。初日は私の方が先着できましたが、決勝は仕掛けにくかったですし、美穂さんの先行を捲れませんでした。
この後も何度か斡旋が一緒なのでリベンジしたいですね。
(インタビュアー追記:2月1日名古屋初日・予選1は、久米選手がホームストレッチで仕掛けて先行逃げ切り、太田選手が捲りきれず2着でした)

山口:太田選手を含めて、ガールズケイリンコレクションで一緒に走る選手たちとのこの後の対戦はいかがですか?

久米:何度も対戦すると思いますし、その中で「対戦するのは嫌だな、やりにくい相手だな」と思われるようになりたいです。

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山口:昨年のインタビューの時にはガールズフレッシュクイーンとグランプリトライアルレースの振り返りをしていただきましたが、1年通していかがでしたか?

久米:自分で思っていた以上に成長できた1年でした。

山口:今年の目標は何ですか?

久米:優勝回数を増やしたいのと、コレクションへ出場が決まったのでそこで良い結果を残せるように頑張りたいです。

山口:ビッグレースへ向けては競走得点を上げるのもそうですが、今回はトライアルレースでご自身で勝ち取りました。その達成感などはどうですか?

久米:権利は獲得できたんですが、脚力はまだトップ選手には全然追いついていないと思います。ビッグレースで自信を持って走れるように、練習をしたいです。

山口:出場するガールズケイリンコレクションは5月です。どの辺りを強化していきたいですか?

久米:持久力ですね。残り1周のタイムなどを上げたいです。自力で1周先行しても自信を持ってしっかり逃げ切れるくらいの脚をつけたいです。

山口:前回のインタビューで戦法の話も伺い、展開に応じて先行もしたいと仰っていましたが、それは変わりませんか?

久米:そうですね。何でもやっていきたいです。

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山口:今はコロナ禍で選手の皆さんも大変だと思いますが、練習に変化はありましたか?

久米:私はサイクルスポーツセンターで練習をしているんですが特に大きな変化はないですね。コロナの状況下では距離を取ったりなど、ずっと気を付けてしています。バイク誘導で引っ張っていただいたりして練習をしています。

山口:今年は地元静岡でガールズグランプリが開催されます。前回も伺いましたが、年が明けて改めていかがでしょうか?

久米:今はまだすごく意識している訳ではないですね。今年の目標である優勝回数を増やすという点で、何度も優勝した時には結果はついてくると思うので、まずは一戦一戦頑張りたいなと思います。

山口:ありがとうございます。ではここからは『チャベリバIII』の収録についてもお伺いします。参加されていかがでしたか?

久米:芸人の皆さんが競輪/ガールズケイリンに興味を持っていただいていたのでとても話も合いました。放送されたことでもっと競輪が広まると良いなと思います。

山口:PRという点で、ガールズケイリンの選手は注目されることは多いと思います。久米選手はメディア露出はどう感じていますか?

久米:全く苦では無いですし、今回の収録もとても楽しめました。私たちガールズの選手ははそういう機会が多いと思うので、もっと全面的に協力し、競輪/ガールズケイリンを広めていきたいです。

山口:芸人さんがいたことで、オッズパークの「競輪選手インタビュー」や記者さんの取材とは違った話があったかと思います。面白いなと思った質問はありましたか?

久米:「選手の1日の過ごし方」などは競輪界の取材ではあまり聞かれないので、それは面白いなと思いました。

山口:佐藤水菜選手(神奈川112期)のガールズグランプリのお話も出たと思いますが、それはどう感じましたか?

久米:刺激は受けました。グランプリ当日のレースを見たら佐藤選手が先行していたので、やっぱり気持ちは強いなと思いました。

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山口:『チャベリバIII』の振り返り、ありがとうございます。
では、話を戻します。初めてのコレクションが競輪界最高峰と言われる「日本選手権競輪」での開催ですが、その辺りはどうでしょうか?

久米:前検日から普段の開催とは空気感が違うと思います。男子選手やコレクションへ参加する一流選手の雰囲気などを含めて、勉強しに行きたいと思います。

山口:(取材時は平塚開催前でした)今の段階での他の選手の印象はいかがですか?

久米:メンバーが誰であってもやることは変わらないと思うので、自分の力を出し切るだけだと思っています。

山口:近況のレースを拝見して、4番手より後ろにはならないイメージです。後方になった時にはすかさず動くというのは意識しているんですか?

久米:はい、自分の脚に自信があったら後方に構えるというのも良いと思うんですが、私は自信がないので前々を意識しています。

山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員の方へ最後にメッセージをお願いします。

久米:今年初めてコレクションに出られるので、そこで良い結果を残せるように頑張ります。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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