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諸橋 愛選手

2021年04月28日

今年4月に四日市競輪場で行われたベイサイドナイトドリーム(GIII)で、8回目の記念競輪を制した諸橋愛選手(新潟79期)。この優勝に満足することなく目指すは年末の頂上決戦・競輪グランプリ(GP)。その為、ストイックに打ち込む諸橋選手に、四日市競輪の振り返りを中心に今の心境を伺いました。

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星野:四日市記念競輪、優勝おめでとうございます。

諸橋:ありがとうございます。

星野:優勝していかがでしたか?

諸橋:嬉しいのは嬉しいんですけど、自分の目標はここに置いてなかったので、これで終わりじゃないっていう気持ちの方が強かったですね。今年もまだ始まったばかりですし、この後のGI、GIIの開催でしっかり走って年末のグランプリに繋げていきたいと思っています。

星野:では、その四日市記念を振り返っていただきたいのですが、今回も平原康多選手(埼玉87期)との連携が多かったですね。

諸橋:ホント康多にはお世話になっていて、今回も康多さまさまでしたね。初日と準決勝、決勝戦と3回連携したんですが、準決勝で連携した時は中団位置から捲った康多をゴール前で捉えられる感じはしなかったんです。それくらい康多も仕上がっていました。

星野:決勝戦では、その平原選手を捉えましたが、いかがでしたか?

諸橋:スタートは自分たち関東ラインが前で受けて、中団に松浦(松浦悠士選手・広島98期)が先頭の中四国ライン、後方は深谷(深谷知広選手・静岡96期)が先頭の東日本ラインの3分戦で、レース前に、松浦のラインだけは出させたくないねと話をしていました。その通り、残り2周回の1センターで、深谷が仕掛けてきて、康多がうまく3番手に入り、松浦は6番手の位置になりました。後はその絶好の位置から康多が捲れるかどうかでした。全日本選抜競輪の時は同じような展開で深谷を捲れなかったんですが、今回は違いましたね。しっかり仕掛けてくれました。ただ、深谷の抵抗もあって、捲りきるまで康多も脚を使っていたんだと思います。その分、直線で自分が伸びたって感じですね。ただ、僕も後方から仕掛けてきた松浦と絡んで脚力を消耗していたので、抜いたという確信はありませんでした。でも、どちらが優勝でも良いなと思って結果が出るまで待っていました。

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星野:スピード競輪と言われている中、自力型の選手の活躍も目立ちますが、諸橋選手は追い込み型の選手として、どのように対応されているんですか?

諸橋:今までやってきた練習のベースはあるので、それを元に思い付いたことを取り入れて、試行錯誤しながらやっています。スピードに対してもですが、ルールも変わってくるので、そこへの対応の大変さはありますね。でも、今は結果も出ていますし、うまく対応出来ているのかなと思います。それに、新潟は冬場、雪が積もるので外での練習が出来ないんですが、今年は、室内練習の内容がうまくいきました。これも、今回の成績に現れていると思っています。

星野:実際、今年の冬はどんな練習メニューで取り組まれたんですか?

諸橋:それは企業秘密です(笑)

星野:そうなんですね(笑)諸橋選手の強さの秘密が知りたかったです。

諸橋:1つ言えることは、負けず嫌いなんですよね。負けるのが嫌なので、練習をするしかないんです。

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星野:どれくらい練習されているんですか?

諸橋:週7日ですね!

星野:お休みは取られないんですか?

諸橋:年に2、3日は取りますけど、それ以外は怪我とかを除いて、基本的に取らないんです。オフなしに練習をするのは苦しさもあるんですが、その苦しさより負ける悔しさの方が勝るんですよ。この位の年齢になると、周りに支えてくれる人がいて、その人達が応援してくれてるから頑張れる訳で、自分が休みたいって気持ちだけでオフは取れないと思っています。レースでも、オッズを見て自分が単騎戦だった時とか、2、3着で買ってくれている人がいるんです。何がなんでも、その期待に応えたいじゃないですか。

星野:そうなんですね。他にもたくさんあるでしょうけど、諸橋選手の強さの秘訣が少し分かった気がします。そして、食事面も気をつけてらっしゃると伺っていますが、奥様もかなりの料理上手だとか。

諸橋:若い頃と回復力が違って来ますので、食事面はコンディション作りの半分以上を占めていると思います。僕は料理が出来ないので、妻に任せっきりですが、毎日同じメニューだと飽きてくるので、こんなのが食べたいなとオーダーするんです。妻は、栄養面も考えて作らないといけないので、何を作ればいいの?!と言っていますが、ヘルシー志向の料理教室に通って、色々と工夫して作ってくれています。本当に感謝の一言ですね。

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星野:奥様のサポートが諸橋選手の1番の強さの秘訣かもしれませんね!さて、来月には日本選手権競輪(GI)がやってきます。そこに向けてはいかがですか?

諸橋:とりあえず、1つ前のレースが終わってから3週間ほどあるので、練習メニューは組んでいます。そのスケジュール通りに行けば戦える位置にいるかなと思っています。それに、最近怪我が少ないのも状態を維持出来ている証拠なんです。どうしても状態が悪いと接触した時に普通なら持ちこたえられる所を転んでしまったりしますから。多いときには6ヶ月で9回も落車しました。最近はそういう事がないので、良い状態をキープ出来ているんだと思います。

星野:となると、今後も楽しみですが、今の諸橋選手の目標はいかがですか?

諸橋:近いところでは、7月に地元の弥彦競輪で行われる寛仁親王牌(GI)で活躍したいですね。その為に、すでに3、4ヶ月スパンでプランを考えています。大きいところの目標は、やはり年末の競輪グランプリに出場すること。前回出場した時は、落車して最大に悔しい思いをしました。たくさんのお客さんが車券を買ってくれていたと思うと、、、それに応えられなかったことが残念です。それに、コースも優勝できるコース取りが出来ていたんです。なので、次に出場するときは、ゴールまで走りたい、その為にがんばろうと。そして、応援してくれる人がいる限り、その気持ちにも応え続けたいです。そう思うとやっぱり1日1日を無駄に過ごす事は出来ないんですよね。

星野:だからこそ、ストイックに打ち込めるんですね。では、最後にオッズパークの会員の皆様にメッセージをお願いします。

諸橋:皆さんの応援に応える事は、車券に貢献する事だと思っています。穴配当にも貢献出来るように走りますので、僕のあきらめない気持ちをレースで見て下さい。応援してくださる人がいる限り、がんばっていきますので、これからも応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 星野めぐみ(ほしのめぐみ)
大阪府出身。タレント、アナウンサー、競輪キャスターとして活躍中。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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