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オートレース選手インタビュー
結果を残して恩返しする|佐伯 拓実選手
2021年3月 5日

山陽所属の33期。2020年8月にスタート練習時の事故によって左足のスネと足首を開放骨折した佐伯拓実選手。同年11月に復帰もまだスタートの恐怖心は残っている。一歩ずつ前に進んでランクアップとハンデの重化を目標に突き進んでいます。選手になるきっかけや選手としての今を聞いてきました。

(取材日:2021年2月24日)

インタビュー / 内野久照

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内野:ご出身は。

佐伯:山口県防府市。

内野:身長・体重は。

佐伯:171cm56kg。

内野:痩せましたか。

佐伯:皆さんにそう言って頂けるのですが太りました、頑張って落としたいと思っています。

ケガする前は体幹を鍛えていました。長友佑都選手のYouTubeを参考にしていました。今は、思いっ切り走る事が出来ないので歩く事を行っています。体力や筋肉が落ちたので普段の生活からしっかり出来る様に立て直しています。痩せる努力としては夜ご飯を抜いています。

内野:これまでスポーツはやっていましたか。

佐伯:小学校低学年からずっとサッカーをやってきました。高校では防府西高校サッカー部に所属。社会人では1・2年プレーをしていました。今では観る方が楽しくて海外はもちろんですがJリーグを良く観戦しています。ずっと中村俊輔選手が好きでしたね。レノファ山口やサンフレッチェ広島の試合をスタジアムまで応援に行っています。

内野:サッカー観戦はどんなところが好きですか。

佐伯:観戦していて盛り上がるところの雰囲気が好きですね。サッカーが好きすぎて、レースが無い日はサッカーざんまいです。

内野:オートレースとの出会いは。

佐伯:父親の影響です。父親がオートレースを大好きだったので片平巧さん(元船橋19期)のたくみを僕の名前に頂いたと聞いています。家には昔の出走表がいくつもありますしオートレースマガジンはほぼ全巻揃っていると思います。山陽オートには2・3歳頃から通っていました。ただただ格好いいなと思っていました。片平巧さんを応援していました。

山陽では浜野淳選手(山陽24期)が好きでした。選手になる前は客として来ていたので正門で浜野さんと一緒に写真を撮って頂いた事があります。もちろんその写真は携帯の中に保存されています。

内野:オートレースの試験はいつ受けたのですか。

佐伯:高校卒業して31期を受けたかったのですが車関係の仕事に就きました。社会人になって5年ほどたっていた時に『いつか新しい事にチャレンジしたい』との思いからオートレースの試験を受ける事にしました。プロの選手になりたいと思いました。31期と32期は受けず33期の試験に挑みました。33期の受験に当たってはジムに通い筋トレや走る事で体力強化に励みました。サッカーをずっと続けていたのがいい方向にいったのかもしれない。一発で合格した時は信じられなかったです。

内野;養成所はいかがでしたか?

佐伯:養成所では食事が楽しみでした。

内野:辛かった事は。

佐伯:朝の教練ですね。慣れたらなんてことはなかったですが慣れるまではきつかったし辛かったです。

内野:嬉しかった事はありますか。

佐伯:競走車6をもらった時は興奮しました。あこがれの職業、オートレーサーに近づいた瞬間でした。

内野:デビュー戦は。

佐伯:もちろんデビュー戦は8着です。

内野:デビュー初勝利は覚えていますか。

佐伯:気持ちがいっぱいいっぱいだった事は覚えています。全然結果が出ていなかったので嬉しかったです。

内野:師匠、西崎洋一郎選手(山陽22期)とは。

佐伯:師匠の西崎さんは厳しいけど優しいところも沢山あります。レース後は的確にアドバイスをしてくれます。調子が上がらず他の先輩にも色々と教えて頂いている中、結果を残せずB級に落ちてしまった。2021年4月からもB級です。今もハンデが30m前になり辛いですよね。

内野:今の状況はご自身ではどう思われていますか。

佐伯:全てが足りない。満たしている所がない。人より優っているところがありません。

体重制限もそうですね。減量しないとですね。一流選手はそういうところからしっかりやっている。自分もしっかりと体重管理をして皆に追い付けるようにしたい。早く追いつきたいという気持ちしかない。昨年ケガをする前の節くらいにスタートが少し切れる様になっていたのにスタート事故でケガをしてしまって悔しかったですね。結果が全ての世界です。エンジンがどうのこうのはあるけどそんな次元の話ではない。今の課題は技術ですね。操縦能力をあげる事です。練習して捌きを身に着ける。これを徹底したいです。

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内野:目標にあげている事は。

佐伯:SGに出たいです。まだ優勝がないので初優勝を決めたい。

内野:どう取り組んで行きますか。

佐伯:今のままじゃ何一つ達成できない。ここぞという時のメンタルが弱い。

落ち込む事がある。よく悩みますね...。でもネガティブに考えても仕方ないと思うので、次A級に復活したらB級には落ちないという気持ちで挑みます。『一走一走しっかり走り続けるだけ』です。結果が全てだけど色々と気にせずに頑張るしかないですもんね。

内野:今、達成したい事があるのですね。

佐伯:デビューから応援して頂いている人が沢山います。その人達にまだ恩返しができていない状況です。ケガをする前はもちろんですがケガをしてからも特に西崎さんや周りの先輩方に迷惑を掛けっぱなしだった。結果を残して恩返しをしないといけない。今の状況が悔しくてたまらない。こんなに教えてもらっているのに応援してもらっているのにこのままじゃ終われないです。

レース以外のところでは体重管理です。努力して積極的に取り組んで行きます。体重は53kgまで落とします。

内野:佐伯選手にとってオートレースとは。

佐伯:あこがれの職業でした。本当に選手になれて良かったです。選手になれなかった人の分まで頑張りたいですね。人の為に頑張らないといけないですね。家族を持てばもっと気持ちも入るのかもしれない。

内野:練習着のこだわりは。

佐伯:好きなサッカーチームのロゴを入れています。LIVERPOOL(リバプールFC)です。

内野:スタートする時は何を考えていますか。

佐伯:スタートラインについて左手を胸に当てて気持ちを落ち着かせています。気持ちが先走り焦ってしまうので落ち着け落ち着けと言い聞かせています。

内野:33期は今年の7月でデビューして4年です。

佐伯:『人としてもっと成長したい』ここは自分を成長させてくれる場所だと思っています。

レース場ではレースの事に集中できるようにしたい。

内野:ライバルは。

佐伯:ライバルはまだ作りたくない。気にするとすぐ焦ってしまうので集中できなくなるので...。また同じいつか同じ質問をされた時には『ライバルは自分です』と言えるようになりたいですね。

内野:ファンの存在。

佐伯:選手になって見てもらえる側にいる。いつかの僕のように金網の向こうから応援しているファンの皆様に勇気を与えられるような走りをしたい。そんなレースが見せられる選手になりたい。

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内野:オッズパークをご利用の皆様、ファン皆様へのメッセージをお願いします。

佐伯:これからもエンジン整備も乗る腕も磨きますので応援宜しくお願いします。









インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。
最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。





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