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ダイヤモンドレース(GI)<飯塚>優勝戦の回顧

2019年06月30日

 新井恵匠が嬉しいGI初制覇!


 天候が不安定だった今シリーズ。最終日も走路状況が安定せず、選手にとっては調整が難しくなった。11Rの試走後から本格的な雨となり、優勝戦は試走から重走路。

 試走は新井恵匠が72、前田淳が73、新村嘉之と別府敬剛と岡部聡が75、竹谷隆と荒尾聡が76、渡辺篤が最も悪く81だった。

 レース展開は、まず0ハンから新村が先行。早々と逃げ態勢に入る。それを同ハンの竹谷が追っていく。10線は最内の別府が先行し、7枠から新井が飛び出していく。大外の荒尾も悪くないスタート。前田、岡部、渡辺はやや厳しいレース展開に。

 逃げる新村のペースだが、予想外にスピードに乗っていく。2番手の竹谷は、一度は差を詰めたが、やがて離されていく。新村との差が開いたあたりから10線勢の襲撃が始まる。別府や岡部が襲いかかるが、この両者の攻めはなんとか振り切れた。しかし、道中で荒尾を逆転した新井がやってくると、竹谷がコーナーではらんだ所を逃さずインに入っていく。そこからは逃げる新村と追う新井の一騎打ち。徐々に差を詰めると、新村のインが空いた所を新井がしっかりと交わして先頭奪取。そのまま後続を引き離し1着ゴール。

 新井はこれまでGIIを2度制していたが、GI以上の記念タイトルは持っていなかった。しかしこれでGIタイトルホルダーの仲間入り。新井はデビュー時から常に同期を引っ張っていく存在だったが、ここにきて30期リーダーを確実のモノにした。整備や練習に熱心な姿勢が新井の技術を高めている。決して楽なことばかりではないオートレーサーの仕事を楽しくやれている。好きこそものの上手なれ。まさにこの言葉を体現しているのが新井。GIIからGIときたら次は...。SGを制しても何もおかしくない力量を身に付けている。


ダイヤモンドレース(GI)<飯塚>優勝戦のレース結果
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