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プレミアムカップ(特別GI)<飯塚>優勝戦の回顧

2020年03月22日

 青山周平がプレミアムカップ初戴冠!


 3月22日に飯塚オートで行われた特別GIプレミアムカップは、伊勢崎の31期・青山周平が制した。青山はこのシリーズで初めて優勝し、着実に記念タイトルを増やしていっている。

 天候に恵まれた今回は、優勝戦も良走路で行われた。試走タイムは高橋貢が一番時計で27、次いで鈴木圭一郎が28、永井大介と青山が29、荒尾聡と中村雅人が30、若井友和と丹村飛竜が31だった。

 0Mオープン戦の大事なスタート争いは、3枠の青山が先行。これに6枠から丹村が続いていく。荒尾が3番手の位置に潜り込んでいく。鈴木圭も好ダッシュを見せ、外のコースに付ける。

 青山は逃げ態勢。2番手発進の丹村ではあったが、荒尾がインから交わしていく。しかし、その荒尾は2周1コーナーで鈴木圭に捲られてしまう。ここからは逃げる青山と追う鈴木圭で一騎打ち。いや、3番手に付けていた荒尾も隙を窺い、チャンスを待っていたので三つ巴の様相。

 コーナーを小さく回りながらも、スピードに乗せて立ち上がっていくいつもの青山の走法。これに対し鈴木圭は捲り一本の仕掛けで時折り、前輪が青山の車の前にも出る事はあった。しかし、青山が終始、巧妙な走りに徹し、最後までスタイルを崩すことはなかった。ゴール前では外から鈴木圭が迫ってみせたが、結果的には青山が僅かに先着。執念の走りが実を結んだ。

 この時期の8周戦で最初から逃げて上がり388なので、決して速いタイムではない。しかし、青山には大きな武器がある。独走でのペースアップではなくて、後続に抜かせない走り。スタートからゴールまでこのコースを通り続けるのは、さぞかし疲れる事だろう。それでも勝利を手にするために、強い精神力を維持して走り切る。車の操縦テクニックだけでなく、乗り手の内面にも成長が見られた一戦であった。

 



プレミアムカップ(特別GI)<飯塚>優勝戦のレース結果
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