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藤田 弘治 騎手(金沢)

2020年03月11日

昨年111勝を挙げて、1勝差で金沢リーディングに輝いた藤田弘治騎手。2017年以来2年ぶり3回目の栄冠でした。3月15日(日)の金沢開幕を前に、現在の心境を伺いました。

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まずは2019年金沢リーディングおめでとうございます!

ありがとうございます。青柳(正義)君と1勝差なんですけど、やっぱりリーディングというのは嬉しいですね。ただ、ジョッキーズチャンピオンシップ(以下JCS)に本戦から出場するためには4月〜3月の年度リーディングなんですよね。だからまだ3月の開催がありますから、そこでしっかりと結果を出したいと思っています。

JCSは大きな存在ですか?

地元開催はもちろんですけど、毎年そこを大きな目標にしています。2015年に優勝して(当時はスーパージョッキーズトライアルとして開催)、札幌のワールドオールスタージョッキーズ(以下WASJ)に参加させていただきました。この時は札幌に合った乗り方が出来なくて、地方の小回りのような乗り方をしてしまったんです。その後悔が今でもすごく残っていて......。

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2015年WASJ(札幌)第1戦で勝利

第1戦で1着になってJRA初勝利を挙げたのに、ご自身では納得いかない騎乗だったんですね。

勝たせていただいたことはとても嬉しかったですけど、他のレースももっと考えて違う乗り方が出来たんじゃないかと。一度経験させてもらったことで、前よりも「行きたい!」という気持ちは強くなりました。だからこそ地元でリーディングを獲ることはすごく重要なんですよ。一昨年は怪我が多くて勝ち鞍も減ってしまったんですけど、昨年は怪我なくいいリズムで乗れたので、このまま年度リーディングが獲れるように頑張ります。

3月15日から今年の金沢競馬が始まるわけですが、約2か月半のシーズンオフはどう過ごしていたんですか?

他地区に遠征に行くタンクティーエーとグルームアイランドの攻め馬をしていました。タンクティーエーは盛岡のダービーグランプリで2着に頑張ってくれて、すごく能力は高いと思うんですけど、最近はズブさを見せるようになって、以前ほど前に行けなくなってしまったんです。年末の地元のレース(12/24クリスマスイヴ特別)では3〜4コーナーでハミを取らなくなってしまって。そのままズルズル下がるのかと思ったら、渋々伸びたという感じでなんとか勝ちました。反抗してやっているのか、ちょっとまだ謎な部分が多いです。ただ能力は高いと思うし、まだ明け4歳。遠征で揉まれて経験も積みましたから、今後が楽しみです。

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サラブレッド大賞典(2019年9月8日)を制したタンクティーエー(写真:石川県競馬事業局)

ちなみに、グルームアイランドのレースには一度も騎乗したことないですよね?

そうなんですよ。実は一番最初に金沢に移籍して来た頃(2015年)にも攻め馬していたんですけど、初戦で(当時の)自厩舎の馬と一緒になってしまって。それでレースには乗れなかったんですけど、攻め馬に乗っただけでもモノが違うなと感じました。南関東へ行って戻って来てからは青柳君が乗っているんですけど、このシーズンオフは乗れない日があったので僕が乗っていました。ただ、タンクティーエーと同じレースに使ったので今回もレースには乗れなかったんです。騎手として逆の立場になることもありますから、特に気にならないですよ。

同期で同じ金沢所属の吉原寛人騎手は、以前から尊敬していると仰っていましたが、昨年の活躍は凄まじかったですね。

本当に凄いですよね。全国を飛び回って、それでしっかり結果も出している。僕はデビューからしばらく乗り鞍があまりなくて、吉原とはものすごく差が開いていたんですけど、自分なりには成長出来たかなと思うと、どんどんどんどん先に行っていて。同期ですけど尊敬しているし、刺激をもらえる存在です。

では、今シーズン開幕に向けて、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。

新型コロナウイルスの影響で、競馬は無観客開催が続いています。金沢の開幕もどういう形になるかわかりませんが、今はインターネットで馬券を買っていただけるので、とてもありがたいです。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。

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※インタビュー / 赤見千尋

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