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増田 夕華選手

2021年05月18日

4月に西武園記念で行われた『第3回ガールズフレッシュクイーン』。今回は116回生、118回生のうち選考期間(昨年7月〜12月の6か月間)の平均競走得点上位者7名が選出されました。見事優勝したのは岐阜118期・増田夕華選手。
初優勝を経験してから臨んだガールズフレッシュクイーンの振り返りと、今後の目標、そしてデビューから約1年を振り返っていただきました。

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山口:ガールズフレッシュクイーン、優勝おめでとうございます。

増田:ありがとうございます。

山口:初めての単発レースでしたが、どんな気持ちで入りましたか?

増田:優勝できる、という自信はありませんでした。でも自力を出して頑張りたいなと思っていました。

山口:フレッシュクイーンの出場が決まった時はいかがでしたか?狙っていました?

増田:いえ、選考期間も知りませんでした。調子が良くなってきた時期がたまたま選考期間だったんです。運良く選考に引っかかった感じでした。

山口:118期の同期もたくさんいましたね。

増田:はい、同期の強い選手たちはこれまでにも自力を発揮して優勝を積み重ねていました。成績を比べると焦りはありました。

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山口:レースを振り返ります。初手の位置が決まった時は尾方真生選手(福岡118期)の後ろでしたね。

増田:狙っていた訳ではなく、たまたま尾方さんがあがってきてくれたので「これはチャンスかもしれない」と思い、私の前に入れる形になりました。自分でもまさかあんなに良い位置が取れたのはびっくりしました。
動くタイプの高木佑真さん(神奈川116期)と下条未悠さん(富山118期)が自分より前にいたので、自力でその位置から仕掛けるのは厳しいなと思い、尾方さんにまずは追走しようと組み立てを考えました。

山口:「尾方選手がどこかでは動く、仕掛けは遅くならないだろう」という推測はありましたか?

増田:はい。尾方さんは1周先行しても逃げ切れるくらいの強い選手なので「もしかしたら早く仕掛けるんじゃないか、少なくとも一度は動くかな」と思っていました。

山口:残り1周を目掛けて尾方選手が踏み込んでいきました。そのダッシュに追走していかがでしたか?

増田:バンクのカント(坂)の上から下りを使って一気に仕掛けていったので、集中して必死についてきました。

山口:2番手を単独で確保した時はどうでしたか?

増田:1センターあたりで高木さんと踏み合いになりましたが、それを乗り切ったのであとは尾方さんとの直線勝負だなと思って走っていました。

山口:最後の追い込み、踏み込んでいった時はいかがでした?

増田:西武園は直線が短いので、早めに追い込みました。尾方さんは踏みなおしも凄いので「合わされるかもしれない」と思いましたが意外とスッと出ていけたので良かったです。

山口:確信を持ってゴールできましたか?

増田:そうですね。

山口:優勝して、周りの方の反応はいかがですか?

増田:師匠(80期・吉村和之選手)も同県の先輩も「まさか優勝するとは」と驚いていました。西武園記念に一緒に参加していた山田諒選手(113期)には「尾方さんの真後ろに入った絶好の展開でも、差せずにマークの2着だろう」と思っていたと言われました(笑)。なので、私が差してびっくりだったみたいです。
でも、その後山田さんにも他のたくさんの方にも「おめでとう」と言っていただきました。

山口:思い返すと、3月名古屋での初優勝の時も同じ展開でした。優勝を経験したからこそ、フレッシュクイーンでも冷静に走れたという実感はありますか?

増田:はい。優勝できてからレースを落ち着いて走れるようになったと思います。デビューしてからしばらくは、無理やり先行をしに行って全力を出し切るだけで着に残れないことも多かったですが、考えて踏んだり休んだりというコントロールができるようになったと思います。

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山口:デビューからまもなく1年ですが、振り返っていかがでしょう。

増田:私たちはルーキーシリーズでデビューしました。同期だけでのレースでは1着が取れましたが、7月から先輩期と一緒にレースが始まるとなかなか1着はとれませんでした。同期たちとのレースとは展開が全く違うことに戸惑いも多かったです。
あと、もともとすごく緊張をしてしまうタイプなんです。なので、ガチガチになって思うようにレースができない時期も長かったですが、今はようやく周りも見て走れていると思います。

山口:ずばり、どんな1年でしたか?

増田:充実していました。たくさん走らせてもらえたし、学ぶことも多かったです。

山口:増田選手は高校時代から自転車競技で結果を出していましたよね。

増田:高校から自転車を始めたんですが、学生時代はいろんな大会で走らせてもらいました。他の同期や同級生と比べると自転車経験はあった方だと思います。

山口:自転車を始めて、すぐにガールズケイリンを目指したんですか?

増田:選手になりたくて自転車部のある高校を選びました。

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山口:そうでしたか!目指したきっかけは何ですか?

増田:祖父が競輪が好きで、小さい頃から毎週のように競輪場に連れて行ってもらっていました。ある時に加瀬加奈子さん(新潟102期)のレースを見て「加瀬さんのように走りたい!」と憧れ選手になりたいと思いました。
高校をちょうど決めるタイミングだったのでそこから自転車部のある高校へ進学しました。

山口:中学3年で決断してから、一直線にプロになったんですね、凄いです!
先ほど少しデビュー後を振り返っていただきましたが、優勝は意識していましたか?

増田:全くしていませんでした。「決勝で3着以内に入れるように」が目標だったので全く意識はなかったです。

山口:そうでしたか。では先行一本の戦法から「勝てる展開の時には勝つようなレース」へ意識が変わったのはいつ頃でしょう?

増田:優勝した開催の予選2つがきっかけですね。いつもは先行するのですが、苦手な捲りをしてみようと思っていました。苦手な捲りで連勝できた時に「あの位置からの仕掛けなら押し切れるんだ」とわかりました。そこからは少しは考えて走れるようになりました。

山口:戦法の幅が広がったんですね。

増田:そうですね。

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山口:今後の目標は何ですか?

増田:今回のフレッシュクイーンは展開が向いて直線での追い込み勝負でした。トップ選手が集まるようなレースでもっと走りたいし、そのレースで自力を出して3着以内に入れるように頑張りたいです。

山口:フレッシュクイーンの優勝で、7月ガールズケイリンフェスティバル出場の権利を獲得したんですよね。

増田:はい。トップ選手たちばかりのビッグレースは初めてですが、気持ちで負けないように頑張ります。

山口:今、強化していきたいところはどこですか?

増田:先行した時には粘れるようにはなってきましたが、トップスピードがまだまだなのでそこを強化したいです。
今回のフレッシュクイーンでも、尾方さんのダッシュに少し離れてしまった時に痛感しました。自力のダッシュで、他の選手を引き離せるくらいのスピードをつけたいです。

山口:今の練習環境はどんな感じですか?

増田:ホームバンクの大垣が工事中でなかなか使えないので、岐阜競輪場で練習をしています。師匠をはじめ、いつも一緒に練習をしてくださっている選手たちとしています。

山口:一番大きな目標は何ですか?

増田:最終的な目標は、やっぱりオッズパーク杯ガールズグランプリで走ることです。

山口:デビューした時はコロナ禍で無観客でのレースも多かったと思いますが、お客様が入ってのレースはいかがですか?

増田:本場にお客様がいる時はご声援もたくさんいただけて嬉しいです。地元戦でもたくさん名前を呼んでもらえました。そんな中で走らせてもらえてとても嬉しいですし、それが力になっています。

山口:オッズは見ますか?

増田:緊張するので、あまり見ないようにしています・・・。

山口:そうなんですね、それも慣れかもしれませんね。では最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。

増田:これからもっと自力で勝てるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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