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小林 泰正選手

2024年02月07日

年末のグランプリシリーズ「寺内大吉記念杯」で見事優勝を飾り、2023年を最高の形で締めくくった小林泰正選手(群馬113期)。意外にもこれが2023年の初優勝になったのだが、勝ち上がりの段階では長い距離で勝負することも増え、高い意識で戦うレースが随所に垣間見えた。そんな小林選手が今、何を感じ、2024年に向かって何を目標として走るのか?たっぷりとお話を伺いました。

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橋本:まずは年末のGPシリーズでの優勝おめでとうございます。年のラストを優勝で締めくくることができた今のお気持ちから教えてください。

小林:去年、優勝がなかったので、最後にああいう形で締めくくれたのは本当に良かったです。

橋本:去年初優勝っていうのは大きいですね。

小林:そうですね。去年は結構決勝まで乗ったりすることはあったんですけど、なかなか優勝できなくて、ほんと、最後の最後に取れて本当に良かったです。

橋本:それも同県の佐々木悠葵選手(群馬115期)がえらい頑張ってくれましたね~。

小林:いやぁ、ほんとあんなに頑張ってくれるとは思わなかったんで、何よりも佐々木のお陰ですね。優勝できたのは。

橋本:レース前に何か作戦会議はあったんですか?

小林:作戦会議でも佐々木は先行主体に頑張るって言ってくれてたんで、それだったら自分は絶対に優勝しなきゃいけないなと思ってました。なので、その思いは伝えていました。

橋本:同県の結束力ですね。ただ、勝ち上がりの段階では小林選手自身も非常に内容の濃いレースをしていたように感じます。そのあたりはいかがですか?

小林:そうですね。自分の中でしっかり仕掛けられるところでは仕掛けられたと思いますし、ラインで決まるようにってのは意識して走れたかな、というのは思います。

橋本:確かに!それは強く思いました。例えば中団を取るにしても「先行してもいい」くらいの気持ちで動いているように感じました。

小林:そうですね。(自分が斬って)誰もその後に来なければ先行してもいいし、他のラインが自分を叩きに来ても対応できるように、あまり流さないようにはしていました。

橋本:そうですね。まさに2日目の準決勝なんかはその組み立てがハマったというか。嘉永選手(嘉永泰斗選手・熊本113期)に叩かれた後にアタマまで伸びてきたのは驚きでした。

小林:同期の嘉永はずっと調子も良くて、叩きに来る時のスピードも良かったんで、正直自分でもあそこで1着までいけるとは思ってなかったです。

橋本:そのレースでも如実に感じたのですが、着実に小林選手自身の脚力がアップしているように思います。そのあたりはご自身でどう感じていますか?

小林:去年眞杉(眞杉匠選手・栃木113期)がオールスターを取った所から、ちょっと自分の中で意識が変わって、眞杉のところに行って練習するようになりました。そこで自分のこれまでの練習量が少なかったというのも分かって、そこで徐々に練習量を増やしたら脚力も上がってきたなという実感はありますね。

橋本:逃げの決まり手、バック回数が確実に増えていますね。

小林:そうですね。その辺はやっぱり意識していますね。

橋本:ひと頃は自在に戦おう、みたいな意識も強かったと思うんですが。

小林:おととしは一年間自力自在でというコメントをしながら走っていたんですけど、ケガも多かったですし、実際結果も良くなかったので、もう一回頑張ろうと思って。原点に立ち返る感覚ですね。

橋本:そのあたりは、今、話にも出てきた嘉永選手や眞杉選手、同期の活躍が刺激になる部分っていうのが大きいんですか?

小林:去年の競輪祭で同期の活躍を見ていて、それはすごく思いましたね。俺も一緒にあの舞台で戦いたいし、戦う為にはどうすればいいのか?というのを考えました。

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橋本:それがまさに今の活躍に繋がっていますね。年頭の伊東でのレースでも、初日からあの新田祐大選手(福島90期)に全く踏み負けてなかったですもんね。相手はSSの常連ですよ。

小林:自信になりますね。

橋本:今年一年はかなりやれる!という手応えみたいなものはありますか。

小林:そうですね。ただ、やっぱり目標はグレードレースで、そこでしっかり活躍できるようにはなりたいですね。とにかく上のステージでしっかり戦って結果を出したいですね。

橋本:今、関東勢の若手選手の活気は凄いですから、眞杉選手のみならず、佐々木選手、そして森田優弥選手(埼玉113期)など、みんなが勝ち上がってきたら相当強力なラインが出来そうです。

小林:そうですね。その他にも坂井洋(坂井洋選手・栃木115期)もいますしね。とにかく、関東全体で取りっこできるように持っていきたいですね。

橋本:そんな若手の選手同士で結構コミュニケーションを取ったりすることは多いんですか?

小林:多いですね~。森田もそうですし黒沢さん(黒沢征治選手・埼玉113期)なんかとも結構ありますね。

橋本:その中でやはり刺激されるところもあるでしょうね。

小林:そうですね。勿論刺激もあるんですけど、一緒に練習することによって相手のクセみたいなものを発見できるっていうのも大きいですね。

橋本:なるほど。ということは先日のGPシリーズでも佐々木選手の後ろになっても、そういう意味での不安はなかったんでしょうね。

小林:それは凄くありますね。普段からやっぱり一緒に練習しているんで。

橋本:いやぁ、新しい時代の息吹を感じます。ただ、そんな中でこれまでの平原選手(平原康多選手・埼玉 87期)の存在というのを間近で見ていたと思うんですが、今、平原選手についてはどんな思いがありますか。

小林:今年は残念ながらS1でということになるんですが、もう一回平原さんと一緒に関東勢を盛り上げていきたい。その中心になりたいなという気持ちが強いですね。

橋本:その為には、とにかくケガに気を付けるというのも大事ですが、今のスタイルだとそのリスクも低そうですね。

小林:そうですね。今の戦いの方がそういう意味ではいいと思います。

橋本:具体的に今年一年、どういった部分を強みとして戦っていこうと思っていますか?

小林:とにかく長い距離、何回も踏んだり止めたりっていうのができるので、前へ攻めていって、8番手9番手にはならないようにというところですね。

橋本:具体的に今年の目標っていうのは何か設定していますか?

小林:これまで記念の優勝がないので、とにかくまずはそこで優勝するっていうのがありますね。

橋本:決勝までは行ってるんですけどね。

小林:そうなんです。惜しいところまでは行ってるんですけど、とはいえ決勝3着以内っていうのもないですし、とにかくそこまで行けるように頑張りたいですね。

橋本:その為に今、最も必要だと思うものは何ですか?

小林:とにかくトップスピードですね。そこをしっかり磨かないといけませんね。

橋本:そこは確かに重要な部分でしょうね。ちなみにプライベートで何か目標はありますか(笑)

小林:う~ん。プライベートですか...そうですね...

橋本:あまり思い浮かばないですか(笑)

小林:そうですね。去年の後半からはもうずっとと言ってもいいくらい競輪のことしか考えてないので、プライベートでのってのは何も思い浮かばないですね。

橋本:いやぁ、充実していることがよーくわかりました。

小林:そうですね。今はほんと、どんな練習がいいかなとか、自転車をどういじったらいいかなとか、そんなことをずっと考えている感じなので、そういう意味では充実していますね。

橋本:ちなみになんですが、格上、強い相手と戦う時の心境っていうのはどんなもんなんでしょう?

小林:そうですね。自分は追われるっていうのは嫌で、追いかける立場の方が性に合ってるように思います。実際1番人気っていうのも嫌なんです。なので、強い相手と当たる方がいいですね。そっちの方があってると思います。強い人と当たってどう攻略すれば勝てるのか?って考えるのが好きですね。

橋本:そうですか。穴党にとっては実にありがたい存在です(笑)そして、今年一年、かなり活躍するだろうな~というのを話していて強く思いました。

小林:ほんとですか(笑)

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橋本:このインタビューを読んでいる皆さんも今年、小林選手のグレードレースでの1着で大穴が取れると大好きになるのは間違いないと思います(笑)では、最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

小林:今年一年、毎レース毎レース、熱い走りを届けられるように頑張っていきますので応援よろしくお願いいたします。

橋本:ありがとうございました!!

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※インタビュー / 橋本悠督(はしもとゆうすけ)
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。
実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。
番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。

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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社

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