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開設記念レース(GI)<飯塚>優勝戦の回顧

2021年12月05日

 岩見貴史が地元のGI初制覇!


 飯塚オートで行われていた第65回GI開設記念レースは地元の29期・岩見貴史が優勝した。GIは船橋オートで優勝の経験があったが、地元では初。GIは2回、GIIは1回優勝があり、記念レースは通算3Vとなった。

 試走タイムは永井大介が一番時計で28。次いで桝崎陽介と岩見が29、松尾啓史と荒尾聡が30、青山周平が31、浦田信輔が32、辻大樹が35だった。

 10Mオープンのスタート争いは最内の辻がなんとか持たせる。これに岩見が乗って行く。2枠の桝崎も踏ん張り3番手発進。浦田から外はほぼ枠ナリのスタートになった。

 1周バックですぐに動きがあった。辻の外に付けた岩見が捲りで先頭に踊り出る。その直後に大きなアクシデントがあった。3番手に付けていた桝崎が辻のインに突っ込むが、車体同士が接触し両者落車。直後に付けていた浦田と永井もその影響で落車してしまった。1周を回らず4車が戦線離脱となる波乱。影響がなかった4車で残りの7周を戦う事になった。

 逃げる岩見はしっかりと自分のコースを回っていく。すぐ後ろに付けたのは荒尾。なんとか抜きにかかるが、岩見が巧い立ち回りを見せた。インからもアウトからも抜かせない走りで周回を消化していく。そして、最終的に岩見はそのまま先頭を譲らずゴール。2番手に付けていた荒尾は最終3コーナーで少し流れてしまう。その隙を見逃さなかったのは3番手に付けていた青山。インから荒尾をパスし2着入線を果たした。

 岩見はこの優勝戦で自分の走りがキッチリとできた。武器のスタート力を遺憾なく発揮して、早めに先頭に立つ事ができた。逃げる展開になってからは後続車に隙を与えず走り切る事ができた。試走タイムはしっかりと出ていたし、上がりタイムも375なら十分な数字。これからはSGの舞台でも活躍したいと本人は言っていたが、それをするには十分な総合戦力を持っている。SGで優勝争いをする姿を見てみたい。


開設記念レース(GI)<飯塚>優勝戦のレース結果
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